「液体ミルクは災害時にとても役立つ」と耳にしたことはありませんか?
海外では「液体ミルク」が人気を集めていて、手軽にスーパーなどで買えるくらい普及しているようです。

日本では、赤ちゃんに与える飲み物は母乳か粉ミルクが一般的で、液体ミルクは売られていないのです。

自然災害などの非常時に、各自治体や各家庭で液体ミルクを備蓄できたら赤ちゃんにいる家庭にとって安心ですよね。

そこで、液体ミルクとはどんなものか、メリットやデメリット、日本で許可されない理由について紹介します。

参考になれれば幸いです。

では本題に入りましょう。

災害時に役立つ液体ミルクとは?

私たち日本人が赤ちゃんが飲むミルクと言ったら、ほとんどの人が「粉ミルク」をイメージしますよね。
清潔にしっかりと消毒された哺乳瓶に、適量の粉ミルクと温度70度以上の白湯を混ぜて、人肌程度になるまで冷ましてから赤ちゃん与えます。

しかし海外では、粉ミルク以外にもう一つ「乳児用液体ミルク」というものが一般的なのです。

 

日本ではなかなかイメージしにくいこの「液体ミルク」とはどういうものなのか紹介しますね。

海外では一般的な「乳児用液体ミルク」は、赤ちゃん誕生から12か月までの乳児が母親の母乳の代わりとして飲むことができるように栄養成分を調整され、紙パックまたはペットボトルに入っていて、開封すればすぐに赤ちゃんに飲ませることが出来る乳児用のミルクです。

 

なんと、この液体ミルクは常温で保管することができて、密封されて衛生的なのです。
哺乳瓶に入った状態で売られているものもあるので、哺乳瓶を消毒したり作ったミルクを冷ましたりする手間が必要ないのにはビックリです。

 

そして、長期保存が可能な液体ミルクも多く販売されていて、ミルクでの育児には当たり前のように使われているそうです。

 

粉ミルクの場合は、まず哺乳瓶を消毒して、お湯を沸かして、粉ミルクを溶かして、飲みやすい温度まで冷まして、準備にこんなに手間がかかるのに、赤ちゃんに常温のまま「液体ミルク」を飲ませてしまうこれにはちょっとびっくりですね。

液体ミルク 災害時に役立つメリットやデメリット

液体ミルクは現在日本では売られていないので、あまり馴染みはありませんよね。
それではどうして「災害時に役に立つ」と耳にしているのでしょうね。

 

それは、2016年4月に起こった熊本地震の時、フィンランドから液体ミルクが届けられ、「大勢の赤ちゃんとお母さんが助けられた。」いうことがきっかけになり次第に注目が集まってきたからです。

 

それでは、災害時に役立つ「液体ミルク」のメリットとデメリットを紹介しますね。

「液体ミルク」のメリット

哺乳瓶の消毒や調乳など手間いらず

赤ちゃんに粉ミルクを与えようとする場合、前述した通りいくつもの作業が必要です。

 

夜中に赤ちゃんミルクを欲しがって延々と泣き続ける声を聞きながら、キッチンでひたすらミルクを作る作業は心が折れそうになりますよね。
特に寒い冬だったりしたらお母さん自身も辛いでしょう。

 

そんな時、ミルクが液体になっていて、人肌程度の温度まで冷ます必要がなく、すぐに飲ませられるのであれば赤ちゃんにもお母さんにも嬉しいことです。

 

お父さんも粉ミルクを作る面倒な作業がなく、手間がかからず簡単にミルクの用意が出来れは、お母さんの体調が悪い時などはもちろんですが、普段から育児参加をかって出てくれるかもしれませんね。

 

開封して飲ませるだけでOKならば、お母さんも安心してお父さんに赤ちゃんのお世話をお願いできますよ。

常温で保存OK 外出など持ち運びに便利

赤ちゃんとの外出は、母乳であっても荷物はとても多くなりますよね。

粉ミルクを飲んでいる赤ちゃんだとさらに、哺乳瓶や粉ミルクに加えて魔法瓶に入れたお湯などを持ち歩く必要があります。
哺乳瓶の衛生状態やお湯の温度なども神経を使います。

 

しかし、赤ちゃん用の液体ミルクなら常温保存できるので、液体ミルクと乳首を持って行くだけでOKなのです。

密封されているので持ち運びが便利で、外出先を選ぶ必要はありません。

 

赤ちゃんがお腹を空かせて泣いたらさっとあげられるので、手軽に授乳できる液体ミルクは赤ちゃん連れの外出には強い味方になります。

災害時に水がなくてもOK

ここからは自然災害などの非常時の時のメリットです。

 

赤ちゃんに粉ミルクを与えるには、たくさんの清潔な水が必要になります。
哺乳瓶を清潔に保つにも、粉ミルクを溶かすお湯と作るにも、人肌の温度にするにも水は欠かすことはできません。

 

しかし自然災害が起こってしまった時には、粉ミルクを調乳するのに必要な清潔な水やお湯が十分に手に入らない可能性があります。
そんな状況の時には、粉ミルクを準備してあげるはとっても難しいでしょう。

その時に、簡単に赤ちゃんに与えることができる液体ミルクがあったら、すごく助かりますよね。

 

「母乳をあげればいいんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、母乳が出ないお母さんもいますよね。

また災害時や非常時には、お母さんの精神的ショックやストレス、栄養不足疲労などの関係で、今まで普通に母乳が出ていても突然母乳の出が悪くなって、赤ちゃんが満足する量の授乳できなくなる可能性もあるのです。

 

実際に、2016年4月に起こった熊本地震の時、生後4カ月の赤ちゃんと約1週間車中泊したお母さんは地震後に母乳が出なくなり、自宅にあった粉ミルクを持ち出すことが出来たそうですが、粉ミルクを溶かすお湯がなくて困り果てたそうです。

炊き出しを準備する人に頼み、鍋でペットボトルの水を温めてもらったりしたそうです。

 

もしも、お湯が用意できなかったらと考えると怖いですよね。

そんな困った時の授乳の補助として、液体ミルクを常備出来れば心強く安心です。
赤ちゃん(新生児、乳児)には必須の防災グッズともいえるのではないでしょうか。

 

ちなみに、
ニューヨーク・ヤンキースの投手の田中将大さんを夫にもつ里田まいさんはアメリカ暮らしをしていますが、基本母乳育児だそうです。
しかし状況によって、たまにミルクも飲ませているそうです。

ミルクを飲ませる時には、お医者さんに教えてもらった「液体ミルク」を使ってるそうです。

里田まいさんのブログには、「未開封であれば長期保存可能、蓋をあけて乳首をつければそのまま飲ますことができて、水やお湯は必要なし。震災時にはかなり便利。認可されてほしい・・・」と書かれています。

 

残念ながら現在日本では、液体ミルクが認可されていないのがとても残念です。

「液体ミルク」のデメリット

値段が高い

液体ミルクのデメリットは、値段が高いことです。

 

安全性や添加物が気になる人がいるかもしれませんが、この点は粉ミルクより高いということで心配はいらないようです。

液体ミルクは無菌状態で製造、個包装されていてるので安心ということです。
かえって、使う水(お湯)によって左右される粉ミルクのほうが、水道水の水質や哺乳瓶の消毒状態など気を使わなくてはいけないようです。

確かに赤ちゃんが口に入れるものなので、何か問題があればすでに外国でも販売禁止になっているでしょうね。

災害時に役立つ液体ミルクが日本で許可されない理由とは?

乳児用液体ミルクは値段が高いとわいえ、メリットはたくさんあります。

このメリットを知ると通常使用をする人は少ないでしょうが、自然災害などの緊急時やさまざまな非常時に備えたいと考え、是非とも欲しいと思うお父さんやお母さんはこれから増えていくのではないでしょうか。

 

でも、近所のドラッグストアーで液体ミルクを見たことはありませんよね。
日本国内のどこのメーカーでも作っていないので、残念ながら現在日本では買うことはできないのです。

 

乳児用の液体ミルクの製造、販売ができない、許可されない理由としては次のようなことが言われています。

食品衛生法上の規定や安全面でのデータが不十分で厚生省の許可がおりない。
また、今までは認知度が低く需要がなかったため、コストの問題がある。

 

しかし液体ミルクは、便利で安全性が高く、災害時に非常に役に立つことがわかった近年、赤ちゃんとの外出時や災害の備蓄に便利な乳児用液体ミルクを「日本でも製造・販売してください!」と願うお母さんたちが、国内メーカーに需要があることを示すための署名活動などが行われています。

 

現在、政府は2016年4月に起きた熊本地震の際、フィンフランド大使館から救援物資として液体ミルクを届けてもらい、その便利さに注目が集ったことや署名運動をふまえて、液体ミルクの安全性の確認を業界団体に求めているそうです。

 

今すぐには無理かもしれませんが、着々と乳児用液体ミルクの解禁へと向かっているようです。
これからの政府の動きに注目しましょう。

2020年の東京オリンピックに合わせて、国内メーカーの液体ミルクが近くのドラッグストアなどで手軽に購入できたら嬉しいですよね。

まとめ

液体ミルクについての必要性や考え方は人それぞれあると思います。

しかし、哺乳瓶の消毒や調乳など手間いらず常温で保存OK 外出など持ち運びに便利、災害時に水がなくてもOKの液体ミルクは、自然災害の緊急時などの支援物資として実際に救世主ともいえる存在です。

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これからさらに認知度が増し需要が高まり、日本の液体ミルクが一日も早く販売される日を注目しましょう。