ポインセチアの育て方 冬越しと剪定や葉を赤くするには?

ポインセチアの育て方で重要な冬越しの方法と切り戻し剪定の仕方や植え替え方法、また葉を赤くするために行う短日処理についてお伝えします。

赤と緑のコントラストがクリスマスカラーにぴったりなポインセチアですが、その年のクリスマスだけで終わらせてしまうのは残念ですよ。

ポインセチアの育て方 冬越しの方法

ポインセチアは寒い冬に店頭に出回るので寒さに強いと思われがちですよね。
しかし、メキシコ原産の木で温室内では多年生なんですが、通常は寒さに弱く霜に当たると枯死してしまうデリケートな植物なんです。

デリケートなポインセチアの冬越しさせるコツは「温度管理」と「水やり」です。

ポインセチアの温度管理

ポインセチアの冬越しには、冷たい風の当たる戸外は絶対に避けましょう。

暖かければ良いのかというとそうでもなく、室温の温度が高すぎても良くないんです。
ポインセチアに暖房が直接当たらない場所を選びましょう。
暖房が直接当たってしまうと、乾燥しまい1日で枯れてしまう事もあるので注意が必要です。

【ポイント】
昼間と夜間の温度差が10℃以上になると枯死する可能性が高いので、昼と夜の温度差は10度以内がベストな環境といえます。

■ガラス越しの日光が当たる室内に置く
ポインセチアは熱帯性の植物なので、真夏以外は直射日光でも大丈夫ですよ。
■時々鉢の向きを変えながら株全体に光が当たるようにする
■夜は10度以下にならない場所を選ぶ

落葉しても枝が緑であれば春には芽吹きますよ。

ポインセチアの水やり

冬の寒いときのポインセチアの水やりは、控えめに土が乾いてきたら少量与えるのがポイントです。
水を与え過ぎてしまうと枯れてしまうこともあるので、乾燥気味に育てるのがコツです。

乾燥気味に水やりをおこなっていると、時々葉がねじれてくることがありますが心配はいりませんよ。
霧吹きで葉だけにシュシュと水分を与えればOKです。

冬はポインセチアを休ませる時期なので、肥料も与えません。

ポインセチアの冬越しはこれだけです。
思ったより簡単かもって思いますよね。

今までクリスマス時期が過ぎたら外に出しちゃってたという人は今年冬越しに挑戦してみませんか! 

ポインセチアの育て方 切り戻し剪定と植え替え方法

ポインセチアの冬越しができてもそのままにしておくと、上の方の枝から芽が出てくるのでバランスが悪くなり根も育ちません。
そこで、切り戻し剪定と植え替えをしましょう。

この切り戻し剪定と植え替えは重要なんです。

切り戻し剪定を上手にするコツ

3月~4月の桜が終わるくらいの時期に、下から2~3節を残して剪定しましょう。
剪定って慣れていないとちょっとビビッてしまいがちですが、かなり思い切ってやって大丈夫です。

ポインセチアの全体を眺めバランスを見て、どの枝が出過ぎているのかを観察し他よりも伸びている枝は深めに切り取ります。
葉が無くても大丈夫ですから安心して切り取りましょう。

【注意ポイント】
軍手などをして作業しましょう。
枝の切り取りの時、枝から白い樹液出てきます。
樹液に触れると、皮膚の弱い人や過敏な人はかぶれることがあるので十分注意しましょう。

●夏の剪定を上手にするコツ
夏の剪定は混みすぎた枝を観察して、弱そうな枝や形の乱れた枝を間引く感じで、葉を3~5枚くらい残して切り戻してあげると、冬のシーズンに間に合うように枝が茂ります。

植え替えを上手にするコツ

ポインセチアの株が生育を始める頃の4月の中旬頃が植え替えのベストな時期です。

1. 鉢からポインセチアを出します
2. 古い土を半分くらい落とします
3. 一回り大きな鉢を用意します
4. 足りない分の土は新しい土で補います
足りない分を補う新しい土は、鹿沼土・バーミキュライト・ピートモスがおすすめです。

植え替え後の水やり

植え替え後の水やりは、冬越しの時とは異なりますよ。

土の表面が乾きはじめて葉が少したれてきたら鉢底から水があふれるくらいたっぷりと与えます。
基本的に冬以外は水はたっぷりと与えましょう。

暖かくなったら外に出して日光をたっぷり浴びさせるようにしましょう。
ただし、気温が28度を超えてきたら涼しい場所に移動させます。

猛暑の時期は蒸し暑いので、朝の涼しい時間にあげるようにします。

ポインセチアの育て方 葉を赤くするには?

ポインセチアの葉を赤くするには、日照時間と9月に行う短日処理が重要なポイントになります。

 ⇒ ポインセチアが赤い理由と花言葉 クリスマスに使われるのはなぜ?

ポインセチアがクリスマスに使われる理由を紹介しています。

短日処理のポイント

次のようなこの一連の作業を50日間毎日欠かさず続けましょう。

・日中は水をたっぷり与える
・日光をたっぷり浴びさせる
・夕方5時頃になったらポインセチアにダンボール箱をかぶせて暗い中で育てる
赤くキレイに色付いたポインセチアを作るには、人工的に夜の時間(12時間以上)を長くすることが必要なのです。
夜の蛍光灯の光なども当てないように気をつけましょう。
・朝8時頃になったら段ボール箱からポインセチアを取りだす

ちょっと手間はかかりますが、一日も欠かさずこの作業を行うと11月頃には赤い苞葉とともに黄色い小さなつぶつぶの花がつきはじめます。

まとめ

クリスマスを華やかに彩ってくれたポインセチアを、そのまま終わらせてしまうのは何ともしのびないですよね。
少し手間はかかりますが、来年のクリスマスに向けて育ててみましょう。

愛情をこめたポインセチアが元気に鮮やかな赤色育ち、クリスマスを迎えることを想像したらワクワクしちゃいますよね。

 ⇒ シクラメンの選び方 元気で丈夫な株の購入時期や室内での育て方

ポインセチアと同じくらい存在感のあるシクラメンも花の咲いている時期が長くておすすめですよ。