元気で丈夫なシクラメンの選び方のコツと購入時期や室内での育て方についてお伝えします。
クリスマス時期に購入してまずはクリスマス用に飾り、そのままお正月用に飾れます。
さらに卒業式や入学式の時期まで咲き続けるとてもお得なお花なんです。
元気で丈夫なシクラメンの選び方
すべてのシクラメンが長い期間咲き続けるわけではありません。
シクラメンを購入する際は、元気で丈夫な株を仕入れ、ギフト向けの良いものが置いてある信用できるお店を選びましょう。
これが失敗しない選び方のポイントです。
安いからといって、スーパーなど片隅に置かれているものを購入するのはおすすめできません。
単純に安さだけで購入した場合、全てではありませんがシクラメンが弱っていて春まで咲いてくれない場合が多いのです。
購入時は、しっかり観察して元気で丈夫なシクラメンを選びましょう。
●購入時のポイント
購入時のポイントは「葉・花・蕾」この3つですよ。
購入時のポイント「葉」
葉の数が多く鉢が葉で覆われているシクラメンを選びましょう。
シクラメンは、ひとつの葉に対してひとつの花芽を作るという性質があるので葉の数からシクラメンがどの位の数の花を咲かせるかを予測することができるのです。
【葉の形】
葉の形はとても重要ですよ。
バランスのいい葉の形はハート型です。
ハート型の葉の形をしたシクラメンは、適切なタイミングで肥料を与えられ、適切な日当たりと温度環境で育てられた健康なシクラメンの証です。
不自然でいびつな奇形の葉が混じっていないか注意深く見てくださいね。
不自然でバランスの悪い形の葉が多く目につくシクラメンは、安くても購入は避けておいたほうが無難です。
【葉の大きさ】
葉の大きさも気にしましょうね。
小さな葉から大きな葉、いろんな大きさの葉がたくさんあって、特に小ぶりな葉がバランスよく含まれているのが良いシクラメンです。
「どうして小さい葉がいいの?」
大きな葉の方が良いのではないかと思ってしまいますよね。
でも違うのです。
小さな葉がバランスよく含まれているということは、新しい葉が次々に生まれている生育が旺盛な証拠です。
これからすくすく育っていく元気なシクラメンということになります。
小さな葉が極端に少ないシクラメンは、何らかの理由で生育が衰えたり、止まったりしている可能性があるのです。
【葉の色】
葉にシミや変色が無いことも確認しましょう。
葉にシミがある株は、シクラメンのかかりやすい病気のひとつ「灰色カビ病fd」を抱えている可能性があります。
葉が黄色く変色している株は、水の与え方や土の状態に問題があるときなどに発生しがちな「萎凋病(いちょうびょう)」にかかっている可能性があります。
購入時のポイント「花」
購入時に一番目がいくのが花の色ですが、色選びと同時に確認して欲しいてんを確認しましょうね。
【花の高さ】
花の高さが揃っていることを確認しましょう。
花が鉢の中心に集まり、葉の上3~4cm以上の位置で咲いているのが理想です。
この状態で咲いているということは、肥料が偏ることなく無く適切な時期に与えられていることを表しています。
【花びらのシミ】
花びらにシミが無いことも重要です。
害虫の被害があると、花びらや蕾にシミが出てきます。
蕾にシミが出てきていてはきれいな花は咲きません。
購入時のポイント「蕾」
細長くきれいな形をした蕾がたくさん上がっているシクラメンを選びましょう。
蕾が萎縮していてシミがある場合、スリップスという害虫の被害を受けているかもしれません。
シクラメンの適切な購入時期
店頭に早い時期から並んでいるシクラメンを見ると、思わずすぐに購入して部屋に飾って眺めてみたいと思いますよね。
しかしそこはちょっと我慢しましょう。
シクラメンは暑さに弱い植物です。
10月後半~11月中に購入した場合、葉はすぐに黄色くなってしまいます。
質の良いシクラメンを購入するには、シクラメンにとってベストな環境の「12月に入ったら」が一番のおすすめ時期なんです。
12月の最初に大小の卸売市場でシクラメンの品評会があります。
生産者はこの品評会に合わせで、お歳暮商戦に質の良い物を出荷してくるので、12月になるまで待って購入するのがベストです。
シクラメン 室内での上手な育て方
購入の際に、元気で丈夫なシクラメンの選べれば室内で育てるのは簡単です。
長い期間シクラメンを楽しめる日常の管理方法を紹介しますね。
●育て方のポイント
育て方のポイントは「置き場所・水やり・肥料・花がら摘み」この4つです。
置き場所
シクラメンは日光が大好きな植物です。
日光不足になると、下の葉が黄色く変色して徐々に株が弱ってくるので、おひさまの当たる窓辺が一番ベストです。
かなり明るい部屋でもテーブルや棚の上、玄関などは日光不足になりがちです。
時々鉢の向きをかえて株全体に光が当たるようにしましょう。
【生育に適した温度】
シクラメンの花が次々と咲く生育に適温した温度は15℃~20℃です。
「意外に低温なんだ。」と思われたのではないでしょうか。
比較的低温で、昼夜の温度差の少ない所で管理しましょう。
この「温度差の少ない」というのが重要なんです。
昼と夜の温度差が10℃位が理想ですが、15℃までなら大丈夫です。
昼間の室温が18℃度以上にならないように、室内でも暖房でぽかぽかのリビングはできれば避けてくださいね。
エアコンなど暖房器具の近くに置くと、空気の乾燥や急激な温度差で花の寿命が短くなり株を傷める原因になります。
水やり
常に土の表面が湿り過ぎているのは良くないのです。
水は球根や葉に直接かからないようにたっぷり与えますが、土の表面が白く乾いた時、葉がしなっとなった時に次の水やりをしてください。
1回の水やりで晴天が続いても、4~5日ぐらいは持ちますよ。
水のやりすぎは黄葉や根腐れの原因にもなってしまうので要注意です。
最近の鉢は底面給水方式(受け皿付き)が多いです。
底面給水方式の場合は、鉢底に付いている受け皿に水を注ぐだけでOKです。
肥料
シクラメンに春まで次々とキレイな花を咲かせる為には、栄養補給(肥料)が必要です。
肥料は固形と液肥とありますが、シクラメンの場合「併用」がベストです。
まず、大粒の化成肥料を鉢土に転がしておきましょう。
更に、液肥を1週間~10日おきに花や葉に直接かからないよう、株元から鉢底へ流れるほどたっぷり与えましょう。
底面給水方式(受け皿付き)の場合は、固形の肥料は同様に大粒の化成肥料を鉢土に転がし液肥は受け皿に注ぎましょう。
花がら摘み
咲き終わった花をそのままにしておくと株が老化してしまいます。
自然に交雑して受精した子房が肥大し、タネを育ててしまうからです。
タネができると、つぼみの発生や開花が鈍くなってやがて休眠に入ってしまうので、タネを取る目的がなければ花がらを摘み取りタネをつけないようにしましょう。
【花がらを摘み取るポイント】
花が枯れる前の早い時期に行いましょう。
一般の草花や花木の花がら摘みは、花が枯れてから行いますよね。
シクラメンの場合は違うのです。
花が枯れてからでは遅いんです。
花が古くなって、花弁の色が変わってきたときがベストです。
咲き終わった花は茎を45度ぐらいグルっと回転させ、摘んで抜きましょう。
まとめ
シクラメンの選び方、購入時期、育て方(管理方法)をしっかり身につければ、クリスマスから入学シーズンの春先までキレイ花を眺めることができます。
いろいろなイベントの場面でシクラメンを活躍させましょう。
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