インフルエンザに有効なマスクの効果と種類や家族にうつさないための行動

インフルエンザに有効なマスクの効果や種類と選び方、家族にうつさないためにはどのように行動したらいいのかをお伝えします。

ウイルスの感染経路を理解して、まずは感染しないよう心がけましょう。

インフルエンザに有効なマスクの効果

マスクには口や鼻からの飛沫ウイルスの侵入をガードする効果があります。
しかし、マスクの効果はこれだけではありませんよ。

インフルエンザの予防に関して下記のようなさまざまな働きをしてくれるんです。
しっかり確認しておきましょうね。

接触感染をガード

マスクをして口や鼻を覆うことで接触感染をガードします。

あなたが意識的にマスクを外さなければ、 口と鼻を手で触ることはありません。
マスクをすることは接触感染を無意識にガードすることにつながるのです。

ついつい口や鼻を触る癖がある人にはとってはとても効果的ですよ。

のどの湿度を保つ

マスクをすることでのどの湿度を保つことが出来ます。

インフルエンザウイルスは、湿度に弱い(50%以上)という大きな特徴があります。
低温で低湿度を好むので、のどの湿度が高ければインフルエンザウイルスに感染しにくくなるということです。

のどの乾燥対策になるので、寝るときにマスクをすることはとても効果ありということです。

インフルエンザウイルスの感染経路

インフルエンザウイルスの感染経路を確認しておきましょうね。
下記の通り大きく3つに分けられます。

飛沫感染

空気中に飛んでいるインフルエンザウイルスを、口や鼻から吸い込んでしまいインフルエンザウイルスに感染してしまう、これが飛沫感染です。

インフルエンザ感染者のくしゃみ・咳・つばなどには、たくさんのインフルエンザウイルスが含まれています。
その数はなんと、1回の咳で約60万個にもなると言われています。
びっくりですよね。

学校や幼稚園・保育園などで、簡単に学級閉鎖になってしまうことがこれで納得できるでしょう。

接触感染

インフルエンザ感染者が触った部分に付着したインフルエンザウイルスを何気なく触れてしまった手を介して、口・鼻・目などに知らず知らずのうちに運ばれ感染してしまう、これが接触感染です。

インフルエンザ感染者がくしゃみや咳をする時に口元を手で押さえるこの行為は要注意です。
他の人にうつしてはいけないと考え、飛沫感染を防いでるように見えますが実は違うんです。
口元を押さえたその手で、ドアノブ・部屋のスイッチ・電車のつり革・職場の階段の手すりなどを触ってしまうことで、そこにインフルエンザウイルスが付着してしまうのです。

空気感染

インフルエンザ感染者がくしゃみや咳をした部屋には2~3時間インフルエンザウイルスが生き続けると言われています。
空気中に漂うインフルエンザウイルスが体内に入り込むことで感染してしまいます。

ただ、空気感染は「飛沫感染」と「接触感染」に比べると危険性は低く可能性があるという程度です。

このような3つの感染経路を改めて確認してみると、特に電車の中・職場・イベント会場などの人混みの中に行く際はマスクは手放せない存在になりますね。
常にマスクは持ち歩くようにしましょう。

インフルエンザに効果があるマスクの種類や選び方

一口にマスクといっても、最近は色々な種類のマスクが販売されているので、どれを購入したらいいのか迷ってしまいますよね。

そこで、インフルエンザの予防にはどのようなマスクを使用するのが良いのか紹介しますね。

マスクの種類

ドラッグストアーやコンビニで販売されているマスクの種類は大きくわけて次の3種類です。

織布(しょくふ)マスク

織布(しょくふ)マスクとは、ガーゼマスク布マスクのことをいいます。
昔マスクと言ったらこのマスクオンリーでした。

織布マスクは、洗うことで何回も使用することが出来、顔に密着しやすいので保湿性に優れています。
しかしガーゼや布の網目が大きいので、ウイルスが口や鼻の中に入る可能性があるので飛沫感染を防ぐことはできません。

予防というよりは患者がウイルスを拡散させないためのマスクです。

不織布(ふしょくふ)マスク

インフルエンザ予防におすすめなのは手軽な価格で購入が可能な不織布マスクです。
不織布(ふしょくふ)マスクは、厚生労働省からも推奨されています。

織布マスクに比べて網目は小さくフィルター効果が高いのでインフルエンザウイルスの飛沫感染を防ぐことが可能です。
また、織布マスクほどではありませんが保湿性もあります。

ただ、使い捨てタイプになります。

※不織布とは、「織っていない布」という意味です。
繊維あるいは糸等を織ったりせずに、熱や化学的な作用によって接着させた布から製造したマスクです。

医療用マスク(N95マスク)

医療用マスク(N95マスク)は不織布(ふしょくふ)マスクよりもさらに網目が小さいので飛沫感染はもちろんのこと、他のマスクでは不可能なインフルエンザウイルスの空気感染を防ぐことが可能です。

ただ、このマスクは主に医療従事者用です。

この医療用マスクは高機能なため使い捨てのタイプにも関わらず値段が高く、網目がとても小さいのでつけていると呼吸が苦しくなることから、長時間つけていることには向かないので一般の方には不向きです。

マスクを使用する際の注意点

インフルエンザ予防におすすめな不織布マスクは使い捨てなので、1日1~2枚程度を目安に使用しましょう。
しかし、インフルエンザ感染者くしゃみや咳をした人と接した場合は、マスクの表面にウイルスが付着している可能性があるのですぐに交換しましょう。

ここでもったいなんていっていたらダメです。
マスクで予防している意味がなくなってしまいますからね。

交換の時はマスク表面にウイルスが付着している可能性があるので、耳にかけているゴムバンド部分のみを触ってはずし、マスクの表面には手を触れないように注意しましょう。

使用済みマスクの廃棄方法

使い終わったマスクのウイルスが付着している可能性のある表面には手を触れないようにして、必ずビニール袋に入れてその口を縛って廃棄しましょう。

この時、マスクを廃棄した後の手にウイルスが付着している可能性があるので、マスクを廃棄した後はすみやかにアルコール手指消毒剤や流水でしっかり手を洗いましょう。

インフルエンザを家族にうつさないための行動

どんなに予防して気をつけていたとしてもインフルエンザに感染してしまうことはあります。
そんな時、家族にインフルエンザをうつさないためにはどのような行動をしたらいいのか確認しておきましょう。

インフルエンザに感染したら次の2点を徹底させると効果的とされています。

家族と隔離・家族全員でマスク

隔離部屋の中はインフルエンザウイルスで高度に汚染されているという想定をしましょう。

隔離部屋に入る時マスクをつけますが、そのマスクは隔離部屋を出るときには必ず捨てましょう。

※マスクを使用する際の注意点と使用済みマスクの廃棄方法を参考にしてくださいね。

隔離部屋を出たら速やかに手を洗うのが鉄則です。
ただ、隔離部屋を出てから洗面所に行って手を洗うのでは部屋のノブなどが汚染されてしまうので、隔離部屋の外にアルコールスプレーなどを置いておき、手とドアノブを消毒するのがベストです。

もちろん、可哀想ですが家族と食事も一緒にしてはいけませんよ。

まとめ

インフルエンザ予防にマスクはとても効果的です。
インフルエンザが流行するシーズンは、不織布マスクでしっかり予防しましょう。

家族にインフルエンザ感染者がでたら隔離しインフルエンザ感染が広がらないよう、家族全員がマスクをし手洗いとうがいをこまめにして乗り切りましょう。

乾燥を好むインフルエンザウィルス対策に加湿器も有効活用しましょう。

 ⇒ インフルエンザの予防と対策に有効な加湿器の効果的な使い方と種類

こちらも読んで参考にしてください。