結婚式の受付係を友人から頼まれた場合、服装はどうしたら良いのでしょう。
特別に気を付ける事はあるのでしょうか。
また、受付係とはどのよう仕事をするのでしょう。
披露宴に出席するゲストのご祝儀の受け取り方や、その時の挨拶の言葉も心配ですよね。
そこで、結婚式の受付係の服装のマナー、仕事の流れ、ご祝儀受け取りのやり方と挨拶の文例を紹介します。
参考になれれば幸です。
では本題に入りましょう。
結婚式の受付係の服装のマナーは?
結婚式に友人から受付係を頼まれると嬉しい反面、何だかとっても緊張しちゃうという人が多いようです。
信頼して頼んでくれたのだから、ミスは出来ない、しっかりと努めたいと思う気持ちが大きくなるからですよね。
それでは結婚式当日、両家の「顔」となる受付係の服装について紹介しますね。
受付係は、新郎・新婦の両家を代表する立場で披露宴のゲストに挨拶をすることになるので、両家の「顔」として相応しい服装で臨みましょう。
男性は爽やかで明るいイメージで、女性は清楚で明るいイメージが良いですね。
爽やか? 清楚? パッとイメージが湧かないという人もいるかもしれないので、男性、女性それぞれ具体的に紹介します。
男性の受付係の場合
男性の受付係は、結婚式という晴れの日に相応しい、爽やかで誰からも好感を持たれるような服装を心がけましょう。
服
スーツの色は、ブラック、グレー、ネイビーが良いでしょう。
ワイシャツは白、ネクタイは柔らかい色味のクリーム色や水色、ピンクなど薄めの色味を選んでおけば間違いありません。
ワイシャツにネクタイ + ポケットチーフがおすすめです。
靴は黒の革靴を揃えましょう。
髪型
髪の毛は美容院や床屋さんで清潔に整え、笑顔でお客様をお迎え出来たら完璧です。
女性の受付係の場合
女性の受付係は、男性の受付係に比べると注意点が多くなります。
洋装
結婚式という晴れのおめでたい日の受付なので、上品(清楚)で華やかな装いをしましょう。
しかし、華やかと言っても肌の露出は控え、上品(清楚)でなければいけません。
肩の出ているドレスの場合は、必ずショールやボレロで肩を隠してくださいね。
また、ゲストにご挨拶やお辞儀をする回数がとても多くなるので、胸元が大きく開いたあいたドレスは、中の下着が見えてしまうので避けましょう。
素敵なドレスでも、万が一下着が見えてしまっては台無しですし、何よりゲストに失礼になってしまいますよ。
そして、アクセサリーはジャラジャラとした光ものは避けて、パールを基本にきちんとした華やかさで装うのが良いでしょう。
目立つ手元をきれいにネイルするのもおすすめですよ。
◇髪型
お辞儀をする際に髪が顔にかからないように、アップかハーフアップにするのがベストです。
顔にかかった髪の毛をいちいち手で払うのは見苦しいですよ。
また不潔な印象を持つゲストがいるかもしれません。
ショートへアの場合は、髪がばらつかないようにきちんとセットすることが大切です。
和装
着物なら格式も高く申し分ありません。
フォーマルウエアとして失礼がありませんし、なにしろ華やかで上品です。
ただ、結婚式で着物を着る時には次のような決まりを守り失礼のないようにしましょう。
・若い独身女性の場合 振袖
・既婚者の場合 訪問着、色留袖
以前、友人のお嬢さんが受付を頼まれた時、迷った末に着物を着たそうです。
披露宴が終わった後、新婦・新郎のご両親から「着物で来てくれてありがとうございました。」と言われ、友人の花嫁からも後日感謝の言葉をもらったそうですよ。
それだけ着物にはインパクトがあるということです。
やはり洋装でどれほど着飾っても、着物のインパクトには負けてしまうようです。
洋装と同様に、目立つ手元をきれいにネイルするのもおすすめですよ。
◇髪型
着物はインパクトがあってそれだけで華やかです。
だから髪飾りに生花をつけたり、盛り髪にしたりするのは控えましょう。
主役は花嫁さんなので、受付係はあくまで清楚で上品にを心がけてくださいね。
結婚式の受付係の仕事の流れは?
結婚式の受付は、結婚式・披露宴に到着したゲストが一番始めに立ち寄るところです。
受付係は新郎・新婦の両家に代わり、来てくださったゲストをお迎えする大切な役目なので、親族側の立場からお客様へ挨拶をするということを忘れないでくださいね。
受付係の仕事の流れ
受付係の仕事の流れを紹介しますね。
受付係の当日は、とても忙しく慌ただしく過ぎていきます。
細々したことをその都度、新郎・新婦やスタッフに確認する時間はないと思っていてください。
当日までに確認しておく事項
次のことを当日までに確認しておくと安心ですよ。
・受付係の集合時間と受付開始時間
・受付係が預かったご祝儀の保管先やお渡しする相手(親族の誰か)
・受付係からお車代を渡すゲストはいるのか、いる場合にはそのリストを準備
・新郎・新婦または親族に取り次ぐ必要のあるゲストの有無
・遅刻者への対応はどうするのか
受付当日
受付当日は、早め早めの行動を心掛けましょう。
会場についたらまず、トイレを済ませ、お化粧チェック、全身チェックを行い、貴重品以外の荷物をクロークに預け、身軽に動けるようにします。
会場のトイレやクロークの場所、その他の主立った施設の位置を確認し、お客様にたずねられた場合すぐさま応えられるようにしておけば受付係としては完璧です。
結婚式の受付係の仕事内容 ご祝儀受け取りのやり方や挨拶の文例
結婚式の受付係の主な仕事はご祝儀を受け付け(必ず両家別々に預かる)ですが、その他にもお金の管理をし、芳名帳への記帳を促し、席次表を渡し、会場の案内をします。
当然のことですが、受付係は私語は厳禁ですよ。
ひょっとすると、久しぶりに再会するお友達がもいるかもしれません。
その時に、嬉しさのあまり思わず話し込んだりすると受付の前が長蛇の列になっちゃいます。
受付係は親族側の立場からお客様をお迎えする、ということを忘れないようにしましょう。
ご祝儀受け取りのやり方と挨拶の文例
結婚式当日のもっとも重要な任務は、やはりご祝儀の受け取りです。
多額の現金をお預かりするので、緊張感をもって任務を遂行しましょうね。
お客様がお見えになってから、ご祝儀を預かる場合の挨拶は次のようなパターンになります。
・お客様がお見えになったら、必ず立って一礼をしてお迎えします。
≪お客様≫
「本日はおめでとうございます」とお祝いの言葉を述べられます。
【受付係】
「本日はお忙しい中、ご出席いただきありがとうございます。」と笑顔で出席への感謝を伝えましょう。
※受付が混雑している時には「ありがとうございます」と応えるだけでもOKです。
≪お客様≫
お客様からご祝儀が差し出されます。
【受付係】
受付係はご祝儀を両手で受け取り、「ありがとうございます。お預かりいたします。」とお礼を伝えます。
この際、お客様名簿(リスト)を確認して、ご祝儀を受け取った記録(チェックなど)を残します。
確認がとれてから、ご祝儀をお盆の上に納めましょう。
ご祝儀泥棒に狙われたら大変いうことから、ご祝儀を受け取るたびに袋にしまって厳重に管理する場面を見受けることがあります。
しかし、これではお盆の上が寂しくなってしまいます。
お盆の上にご祝儀が適度に積み重ねた状態が「おめでたい」ことでもあるので、お盆の上から目を離さないようにして、お祝い気分を演出しましょう。
※間違ってもゲストに「ご祝儀はございますか?」など、受付係から催促するのはNGです。
ゲストから差し出されるのを待って、預かります。
芳名帳への記帳のお願い
芳名帳への記帳も忘れずにお願いしましょう。
・芳名帳はゲスト側に向けて置きます。
【受付係】
筆記用具を両手でゲストに手渡し、芳名帳に手を添えながらお願いしましょう。
「恐れ入りますが、こちらにご記帳をお願いいたします。」
場合によっては、芳名帳には住所は省略し、名前だけ記入してもらう場合には、「こちらにご署名をお願いできますでしょうか。」とわかりやすく伝えましょう。
記帳が終わったら、「ありがとうございます。」と一言お礼を言います。
席次表と控え室への案内
【受付係】
記帳が終わったら、ゲストの座る場所が書かれている席次表などを渡し、控え室への案内をします。
「こちらが本日の席次表でございます。お席をご確認ください。」
「会場の準備が整いましたら係りの者がご案内いたしますので、もうしばらく控え室でお待ちください。控え室は〇〇〇にございます。」
◇すでに会場が開いているとき
【受付係】
すでに開場しているときは控え室ではなく、会場へ案内しましょう。
「こちらが本日の席次表でございます。すでに開場しておりますので、お席におかけになってお待ちください。」
まとめ
結婚式の受付係は、両家の「顔」として相応しい服装で臨みましょう。
新郎・新婦の両家を代表する立場でゲストに挨拶をすることになるので、思った以上に大役です。
しかし大変ではありますが、やりがいもあり良い経験になります。
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