どんど焼の意味や由来 何を焼くの?団子の作り方と食べ方

どんど焼の意味や由来やいったい何を焼くのか、またその時に食べるお団子の意味や作り方と食べ方を紹介します。

毎年1月15日の小正月の頃に全国で行われる日本の古くから伝わる風習のどんど焼きをここでしっかり理解しましょう。

どんど焼きの意味や由来

「どんど焼きってなに?」「どんど焼きなんて知らないよ。」このように言われるのは特に若いお父さんやお母さんに多いですね。
確かに最近ではあまり聞きなれない言葉ですもんね。

私の息子たちからもこのような言葉が返ってきました。
この反応はちょっと寂しいことです。

日本の古くから伝わる風習の「どんど焼き」にはどんな意味や由来があるのか、親として理解し子供たちに伝えて行きましょう。

「どんど焼き」と呼ぶのはなぜ?

「どんど焼き」という呼び方については次のように諸説あります。

「尊(とうと)や尊(とうと)」とはやしながら火を燃やすことから、そのはやし言葉が後になまって「どんど」に変わったという説。
どんどんと火が燃える様子から「どんど」名付けられた説。
●門松の中の竹が燃えて割れる音が「どんど」と聞こえることから命名されたとされる説。
爆竹(とんど、ばくちく)と言われた「爆竹焼(とんどやき)」が、「どんど焼」になったという説。

火は穢れを浄め新しい命を生み出し、竹の爆ぜる音は災いを退けると言われています。
後に、この行事が庶民の間に広まって今の「どんど焼き」となったといわれています。

また、どんど焼きは「左義長」「三毬杖」「爆竹」「鷺鳥」と書いて全て「さぎちょう」このようにも呼ばれます。

現在のどんど焼きとは

現在のどんど焼きは、歳神様が天に帰っていくための火祭り行事です。

小正月の行事のため1月15日に行うところがほとんどですが、中には14日16日に行うという地域もあるようです。

新しい年に歳神様をお迎えするために用意した門松やしめ縄などを、神社の境内などにやぐらを組み、高く上に積み上げて火を燃やします。
その際にもくもくと立ち上る煙に乗って歳神様は天に戻っていくと言われています。

この時「どんど焼き」の火にあたり、1年間の無病息災・家内安全・五穀豊穣・商売繁盛・大漁を祈願し「どんど焼き」で焼いたお団子やお餅を食べるのです。

近年ではこの「どんど焼き」を町内会や子供会の主催で、広い田んぼや畑、浜辺などにやぐらを組み、神社以外の場所で行う地方もあります。

どんど焼では何を焼くの?

「どんと焼き」の由来からすると、焼かれる物は歳神様にまつわる年末年始の行事に関係したものになります。
基本的には、お正月に飾った門松注連縄(しめなわ)などのお正月飾りや書き初めですね。

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上手にかけた書初めをどんど焼きの火で焼くとさらに上手になれると言われているんですよ。

歳神様にまつわる年末年始の行事以外のものをどんど焼きに持ち込んでいいのか迷う人も多いのではないでしょうか。
例えば古いお守りお札だったり、だるまなどです。

どんど焼きは元々は神社で行っていた行事ですが、今では町内会や子供会などで行う地域もあります。
地域によって対応が異なるので、事前に主催者に問い合わせて確認しましょう。

神社で行う場合、お守りやお札は持ち込める場合もありますが、古いお守りやお札は初詣の時にお返しするのがベストです。
迷う時には神社に確認しましょう。

水子供養や厄除けなどの特別なお札はお札をいただいた神社仏閣へ納めるるようにしましょう。

「どんど焼き」は歳神様をお送りする行事なので目的が異なってしまわないように気をつけるようにしましょうね。

【持ち込む材質に注意】
どんど焼きで焼いてもらう際は、持ち込むものの材質をしっか確認しましょう。
燃やせる材質は「紙・木・わら」などです。

ダイオキシン等の有害物質が発生するおそれがある次のような材質は取り外してから持ち込みましょう。
・プラスチック
・ビニール
・ガラス
・金属
・化学繊維

ダイオキシンの問題で伝統行事の「どんど焼き」が禁止になっては大変です。
近年実際に、ダイオキシンが原因で禁止になっている地域もあるようですよ。

どんど焼きで焼く団子の意味 作り方や食べ方は?

どんど焼きで焼く団子は小正月の飾りとして作り、神様へのお供えとしで家に飾ったものをどんど焼きに持ち寄り、お正月に飾った門松や注連縄(しめなわ)などのお正月飾りや、書き初めを燃やした残り火で焼いて食べます。

どんど焼きの火で焼く団子を食べることで、一年間風邪をひかない・健康に過ごせる・虫歯にならないなどと言われているんです。

■団子の呼び名
地域によって次のように異っています。
・繭玉(まゆだま)
・舞玉(まいだま)
・生業木(なりわいぎ)
・だんご木
・餅てまり

■団子はいつ作るの?
団子はどんど焼きの前日に作って飾る地域や、一夜飾りは縁起が良くないということで2日前に作り飾る地域もあります。

その地域で作る日は異なるようですね。
地域の年配者の方にお聞きするのがベストです。

■団子を飾る木は?
団子を飾るために使用する木の枝は、柳の木・ナラ・山桑・ヌルデ・ミズキなどです。

その中でもミズキの枝が次のような理由から特におすすめです。
・小枝が細く揃っていて団子が刺しやすい
・枝の先が上向きになっている
・枝の色が赤みを帯びて美しい

どんど焼き団子の作り方

【材料】
・上新粉 200g
・砂糖 大さじ2
・熱湯 200g
・食紅 (赤・緑)

【手順】
1. 上新粉と砂糖をボウルに入れてまぜます。

2. ボウルに熱湯を注いで木べらなどでよくまぜ合わせます。
最初はパサパサしていますが、だんだん水分が粉に馴染んでくるので心配いりません。

3. 生地がまとまってくるので手を使ってよくこね、耳たぶの柔らかさにします。

4. 団子の生地は6等分に分けて丸め、約25分間蒸し器で蒸します。
火の通りを早くするために、団子の中央をへこませて蒸すのがポイントです。

5. 少量の食紅を水で溶いて用意しておきます。

6. 蒸し器から団子をボウルに移して粘りが出るまでこねます。
熱いので、麺棒でついてもOKです。
この時に食紅液を混ぜて色(赤・緑)をつけ、丸めて\(\,3\,\)色(白・赤・緑)団子を作ります。

※食紅がない場合は白のみでもOKです。

 7. 団子が冷めてから木の枝(ない場合は竹串)に刺します。

どんど焼き団子の食べ方

普通の団子と同じに、お汁粉お雑煮に入れて食べましょう。
きな粉やあんこをつけたり、砂糖と醤油でみたらし団子にするのも美味しいですy。

※お団子を作り過ぎた時は熱いうちにラップをして、冷ましてから冷凍保存しましょう。
食べたい時に、ラップから冷凍したままの団子を取り出し、お湯に入れて茹でれば柔らかく美味しいお団子を食べることができます。

まとめ

どんど焼きは歳神様を送る風習で日本の伝統行事です。

「これはどんど焼きで焼いていいのかな?」迷ったときは、神社や地域の主催者に事前に問い合わせて確認してから持ち込みましょう。
本来のどんど焼きの意味を忘れないようにしたいものです。

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子供達と一緒にお団子を手作りして、どんどやきの火で焼いて健康を祈願しながら食べてみましょう。
昔からの風習、伝統行事を楽しみながら伝えて行けたら良いですね。