銀杏(ぎんなん)にはどのような栄養や効能があるのか、気になっている人は多いでしょう。

美味しいとは言え食べ過ぎたら体にどんな影響があるのか心配になりますよね。
1日に食べていい個数の目安ってどのくらいなのでしょう。

また、あの独特の臭いの成分にどんな意味があるのか知りたいでしょう。

そこで、銀杏の栄養成分や効能、食べ過ぎには注意と言われる理由や目安の個数、気になる臭いの成分を紹介します。

参考になれれば幸いです。

では本題に入りましょう。

銀杏(ぎんなん)の栄養と効能

銀杏はとても美味しいですが、ちょっぴり苦いですよね。
このちょっぴり苦いというのが何となく体に良さそうな「イメージ」です。

実際にどんな栄養素が含まれていて、どのような効能があるのか紹介します。

銀杏は栄養価が高い食材です

炭水化物

炭水化物は三大栄養素の中でもとりわけ大切なエネルギー源です。

特にブドウ糖は血糖となって、脳や中枢神経、筋肉などの重要なエネルギー源となります。

体を作る細胞の構成成分にもなります。

カロチン

カロチンは体内でビタミンAに変換されます。

ビタミンAとして、目の神経伝達物質となります。

また、活性酸素を抑え動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病から体を守ります。

皮膚や粘膜の細胞を正常に保つ働きや免疫力を高める働きもあります。

がんの予防にも効果があるといわれています。

ビタミンC

コラーゲンは美肌を保つために大切なタンパク質ですが、ビタミンCはこのコラーゲンの生成に欠かせない栄養素です。

老化やがんの原因とも言われている活性酸素から、ビタミンC自らが酸化されることによって、私たちの体を酸化から守る働きがあります。

白血球の免疫力を高める働きがあるので、風邪やウイルスに対する抵抗力が高まります。

副腎皮質ホルモンの生成を促す働きがあり、私たちが受ける精神的なストレスや、冬の厳しい寒さからの外的なストレスに耐える力になります。

メラニンの生成を抑える働きがあります。

鉄分の吸収を助ける働きもあります。

銀杏は骨を作るのに欠かせないミネラルも豊富です

カリウム

体の中の塩分(ナトリウム)が、過剰になったときに、外に排出してくれる働きがあるのでむくみに効果的です。

高血圧や、動脈硬化を予防してくれます。

マグネシウム

カルシウムとともに骨や歯の元になっています。

各種の酵素の働きを助ける働きをしています。

恒常性ホルモンなど、様々なホルモンを活性化させる働きがあります

カルシウムとともに神経の刺激伝達などに関与し、神経を安定させる働きがあります。

銀杏 その他の効能

◇潤肺(じゅんぱい)
肺を潤してくれます。

◇鎮咳(ちんがい)
咳を鎮めてくれます。

◇去痰(きょたん)
痰を出しやすくしてくれます。

このような言葉や効能はまるで漢方のようですね。
実際に、漢方のせき止め薬の定喘湯(ていぜんとう)は、銀杏を用いた薬です。

ちなみに、銀杏がなるイチョウの木は中国原産です。

銀杏(ぎんなん)の食べ過ぎに注意 目安の個数は?

銀杏は美味しくて栄養価が高いのでついついたくさん食べたくなってしまいますが、銀杏は食べ過ぎると中毒を起こす危険性があります。

とくに小さい子どもには危険のようです。

それは、イチョウの種子である銀杏には「メチルピリドキシン」という成分が含まれていて、この成分がビタミンB6の働きを邪魔して中毒を引き起こすのです。

中毒症状は次の通りです。

・腹痛
・嘔吐
・下痢
・頻脈
・消化不良
・ふらつき
・痙攣
・呼吸困難
・意識消失
・ショック症状 など

では、銀杏を食べ過ぎないための1日に食べる個数の目安はどのくらいなのでしょう。

子供の場合 銀杏を1日に食べる個数の目安

子供の場合は1日5粒くらいまでです。
しかし、子供の場合は特にに個人差があって、1粒でも中毒になる場合もあります。

報告されている銀杏中毒の患者の70%以上が10歳未満の子供なので、5歳未満の子供には食べさせないほうが無難です。

大人の場合 銀杏を1日に食べる個数の目安

大人の場合は1日20粒くらいまでといわれていますが、大人も個人差があるので1日10粒以下にしておいたほうが無難でしょう。

銀杏は栄養価が高く美味しいのですが、食べ過ぎない事が大事です。
「過ぎたるは猶及ばざるが如し」ということですね。

こちらの記事も参考にしてください。
銀杏殻つきの賞味期限や殻のむき方で簡単な方法と冷凍保存方法や保存期間

銀杏の臭いの成分は?

銀杏は熟すと外皮部分からあの独特な臭いニオイを発するようになります。

「酪酸とヘプタン酸」
この2つがあの独特な臭いの原因と言われています。

銀杏の熟した強烈な臭いは、サルやネズミですら食べようとしないと言われています。
銀杏は、サルや、ネズミなどの哺乳類に食べられないようにするために、あえて哺乳類が嫌う臭いを出して、実(身)を守っているのです。

しかし、アライグマは平気で銀杏を食べるらしいですよ。
アライグマの嗅覚どうなっているんでしょうか、これはこれで疑問ですね。

銀杏の臭いの元である酪酸ですが、銀杏以外ではバターやチーズにも含まれています。

そして、もうひとつ驚きの事実があるんです。
ヘプタン酸ですが、なんと!足の臭いの原因でもあるということです。

なんだか銀杏って、自分の実(身)を守るためとはいえ、ものすごいと改めて思っちゃいました。
また、その銀杏を食べはじめた人間もすごいですね。

大阪「御堂筋」のイチョウ並木

イチョウの木は、一般の木とは少し異なっていて、雄(オス)株と雌(メス)株の区別があり、銀杏の実がなるのは、雌(メス)の木だけです。

虫もつきづらくて枯れずらいとてもタフな木で、なおかつ手入れも楽なので街路樹によく使われるようです。

そこで一番に思い浮かぶのが「御堂筋」です。
大阪を代表する美しい幹線街路のイチョウ並木です。

御堂筋のイチョウを決める際には、プラタナスにするかイチョウにするかで議論が紛糾したそうですが、「姿に風格があり、夏の木陰、秋の落葉など、季節感の乏しい都会にはこんな季節感がある樹木が必要だ。イチョウは東洋の特産だから、外国人に珍しがられ、国際都市大阪を目指す大阪にふさわしい」という事でイチョウに決まったのです。

しかし、あの独特な臭いはやはり問題があるのでしょう。
あの独特な臭いを、街からなくすために、実際に大阪市では昭和の終わりからイチョウを植え替える際には、雄の木を植えるようにしているようです。
現在、949本植えられていていますが、銀杏のなる雌の木は250本です。

また、イチョウの木は脂分が多い事から水はけが良いので、イチョウの木から作るまな板は腐りにくく抗菌作用があると言われています。

まとめ

銀杏は栄養価に高くミネラルも豊富で効能にもすぐれていますが、中毒症状をひきおこさないためにも食べ過ぎには注意をしましょう。

イチョウの木は、雄の木で紅葉を、雌の木で銀杏を、私たちを2倍楽しませてくれる、一般の木とは少し異なっているということを理解すると、あの独特な臭いもちょっと納得できるような気がしてきますね。

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