さつまいもの栄養成分と効能や調理法の注意点と長期保存するコツ

さつまいもの栄養成分と効能や調理法の注意点と長期保存する場合のコツについてお伝えします。

ホクホクと甘くて、ふかしても、焼いても、煮ても、スイーツにしても、美味しい万能野菜とも言えるさつまいもをもっと活用しましょう。

さつまいもに含まれている栄養成分と効能

さつまいもには食物繊維がたっぷりで、便通にいいということは誰もが知っていることですよね。
しかし、さつまいもは「便通にいい」これだけではないんです。

さつまいもの栄養成分や効能は下記の通り、もっと奥が深いんです。
しっかり確認しましょう。

食物繊維とヤラピン

さつまいもは便秘解消に効果的だと言われますが、それは食物繊維とヤラピンが豊富に含まれているからなんです。

ヤラピンには、
腸が正常に働くのを促進し便を柔らかくする作用があります。
また、加熱しても成分が失われないのです。

だから、焼き芋にしても煮物にしてもしっかりと力を発揮してくれますよ。

さらに、大腸ガンにならないための健康維持・血糖値の上昇抑制・血中コレステロールの改善にも役立つと言われています。

ビタミンC

さつまいもにはビタミンCが多く、1本で1日の必要量をほぼ摂取できます。

熱に弱いビタミンCですが、さつまいものビタミンCはでんぷんに守られ加熱しても壊れにくい特徴を持っています。
ふかしても、焼いても、煮てもOKなので調理の幅が広がり主婦にとって嬉しい食材でもあります。

美肌成分としてビタミンCは有名ですよね。
ビタミンCがメラニン色素の沈着を抑えるので、シミやソバカスに有効です。

またビタミンCは、コラーゲンを生成するために不可欠な成分で肌の健康を維持する効果があり、抗酸化作用もあるので老化防止効果も期待出来ちゃいます。

風邪の予防や疲労の回復効果も期待できるというのですから嬉しいですね。

ビタミンB2

ビタミンB2は脂肪燃焼を助ける働きがあります。

ビタミンE

ビタミンEが多く含まれていると言われている玄米ご飯の約2倍のビタミンEがさつまいもには含まれているのです。

ビタミンEは血液の流れを良くする働きがあるので、代謝が良くなって痩せやすい体になれることが期待できます。
またガンの発生原因の一つ、過酸化脂質の発生を抑えると言われています。

カロチン

カロチンは体の内に入りビタミンAとなって、目や皮膚、粘膜の健康を維持してくれます。

カリウム

カリウムは高血圧・脳卒中・骨粗しょう症の予防に効果があります。

鉄は鉄欠乏貧血の予防や改善疲労の防止体温維持に効果があります。

さつまいも 調理法の注意点

さつまいもは美味しいだけでなく、たくさんの栄養成分が含まれているので、できるだけ栄養成分を失わずに調理したいですね。

調理方法の注意点を紹介しますのでしっかり確認してください。

(1)さつまいもの皮にはポリフェノールが豊富に含まれているので、ポリフェノールを損なわないためには皮をむいたりせずそのまま一緒に調理しましょう。

(2)さつまいもを加熱する場合、煮たり茹でたりすると栄養成分がゆで汁に流れ出てしまうので、焼く・蒸す調理法の方が栄養を逃さないのでおすすめです。

こちらの記事も参考にしてください。

 ⇒ さつまいもを甘く蒸すコツと電子レンジ,炊飯器,フライパンを使った蒸し方

ただし、味噌汁や豚汁などの汁物に入れるのであればお汁と一緒に栄養成分も食べられるので問題ありません。

(3)さつまいもは空気に触れると変色しやすいので、切ったらすぐに水につけましょう。
煮るときにレモンスライスを入れると色よく仕上がりますよ。

(4)さつまいもの甘味の元は、アミラーゼというでんぷんです。
60度くらいで糖化が進み、加熱し続けると糖分が増えて甘味が増します。
ただ、さつまいもに含まれるビタミンCは加熱しても失われないのですが、甘みが増すからと加熱し過ぎるとビタミンCが減ってしまうので注意が必要です。

さつまいもの旬の時期と出来るだけ新鮮なまま長期保存するコツ

通常の野菜は、獲りたてが新鮮で美味しいですよね。
日数が経ってしまうとみずみずしさはなくなり、へたッとなってしまいます。

ですが、さつまいもは野菜の常識に反しているのです。
なんと、獲れたてで新鮮だから必ずしも美味しいと言える野菜ではありません。

さつまいもの旬の時期

さつまいもの収穫時期は主に9月~11月頃です。
さつまいもは収穫後、2ヶ月ほど寝かせて余分な水分を飛ばす事で旨みや甘さが増してより美味しくなるんです。

このことから、さつまいもの旬の時期は10月~1月頃になります。

さつまいもを新鮮なまま長期保存するコツ

さつまいもは暖かい所で栽培されているので、寒さに弱く冷蔵庫の野菜室の温度であっても低温障害を起こし傷んでしまう事があります。

もっとも適切な保存方法

土つきであれば洗わずにそのまま新聞紙に一つ一つ包んで段ボールに入れて、家の中の10~15℃程度の場所に置いておくことをおすすめします。

ラップ・ビニール袋・保温効果のある発泡スチロールの箱などに入れると、さつまいもから出た二酸化炭素が溜まってしまい腐ってしまうので、必ず新聞紙に包んでください。
そして風通しのよい所で保存しましょう。

冷凍保存したい場合

さつまいもは生のままでは冷凍保存は出来ません。
さつまいもを冷凍保存したい場合は、きれいに洗って水気をとり、丸ごとラップに包んで電子レンジでチンして加熱します。
(加熱時間はさつまいもの大きさにより異なるので、様子を見ながら時間を加減してください。)

この時、完全に中まで火を通してくださいね。
そして、新しくまたラップでしっかりと包んで冷凍しましょう。

食べる時は、解凍してもう一度再加熱をしてから使います。

焼き芋にしてからラップに包んで冷凍しておくのも良いでしょう。
食べる前に電子レンジでチンすれば美味しくいただけます。

また、ペースト状にして冷凍しておけば、スィートポテトなどの料理に使えて便利です。

美味しいさつまいもの選び方

美味しいさつまいもの選び方を紹介しますね。

さつまいもは、ずんぐりと太く、持った時にずっしりと重みがあるものを選びましょう。
スマートでない方が良いとおぼえておきましょう。

また色が均一で、皮の色が鮮やかでツヤがあるものを選びます。
黒い斑点が多いものは古い可能性がありますよ。

痩せて細いものやひげ根が多いもの、ひげ根の跡が深いものは味が弱く繊維質が多いので避けましょう。

まとめ

さつまいもには女性だけでなく男性、お年寄り、子供にも嬉しい効能がたくさんあります。
家族全員の強い味方になってくれる食材です。

長期保存もでき、保存方法も難しくありません。

 ⇒ さつまいものカロリーは?ダイエット効果と方法や注意点

ダイエットにも期待できそうですよ。

 ⇒ かぼちゃの栄養とカロリー 皮にも栄養ある?効果アップの食べ方は?

この秋、いろいろな食材をさまざまな食べ方で楽しみながら体に嬉しい効果を思う存分受け取ってください。