新玉ねぎと玉ねぎの違い 味や栄養や旬の時期と保存方法は?

新玉ねぎが春になるとスーパーの店頭に並びますが、通常の玉ねぎと見かけだけでなく味や栄養、保存方法にどのような違いがあるのか、知りたいと思っている人は多いのではないでしょうか。

また旬の時期はいつなのかも気になりますよね。

そこで、新玉ねぎと玉ねぎの違いで味や栄養、旬の時期と新玉ねぎを選ぶときのポイント、保存方法について紹介します

参考になれれば幸いです。

では本題に入りましょう。

新玉ねぎと通常の玉ねぎの違い 味や栄養は?

新玉ねぎは春の短い期間にだけ、スーパーなど店頭に出回ります。
年間を通して出回っている通常の玉ねぎと新玉ねぎは見た目ですぐわかりますよね。

では、その他にどんな違いがあるのか紹介しますね。

新玉ねぎ

新玉ねぎは通常の玉ねぎとは違い、皮は柔らかく中身は肉厚で玉ねぎ本来の甘さが味わえます。
これは水分が多く含まれているため、みずみずしく辛みが少ないのです。

だからそのまま生で食べても甘みがあるので、生で食べるサラダやサンドウィッチのトッピングに向いています。

ただ、新玉ねぎは収穫後にすぐに出荷されるのでジューシーですが日持ちがしません

通常の玉ねぎ

通常の玉ねぎは皆さんご存知の通り、皮は茶色で固くパリパリで、中身はほどよく水分を含んでいますがそのまま生では辛くて食べられませんよね。
しかし加熱することで玉ねぎ本来の甘みを引き出してくれます。

だから、煮たり炒めたりする調理法に向いています。

日持ちを良くするために、収穫してから1カ月ほどしっかりと皮を乾燥させてから長期保存も可能な状態で出荷されています。

 

このように見た目や味、調理方法には大きな違いがあるので栄養面にも大きな違いがあるように思ってしまいますが、新玉ねぎと通常の玉ねぎの栄養に大きく異なる点はありません。
ただ、玉ねぎの栄養素を効率良く摂るには新玉ねぎが向いているのです。

それでは、新玉ねぎと通常の玉ねぎの栄養の違いについて紹介しますね。

玉ねぎの主な栄養素

玉ねぎの主な栄養素は、ビタミンB1、B2、ビタミンC、カリウムなどです。

中でも注目すべき栄養素はビタミンB1です。
ビタミンB1は炭水化物をエネルギーとして分解したり、そのエネルギーを脳へ供給して脳神経を活発化させてくれる日本人にとってとても重要なビタミンなのです。

新玉ねぎでは生で食べれれるほど甘みがありますが、通常の玉ねぎは生で食べてみると辛く刻んでいると目にしみて涙がポロポロ出ちゃいますよね。
この辛さ涙の原因になっているのが「硫化アリル」という成分です。

硫化アリルには体の免疫力を高めて疲労回復する効果があり、ビタミンB1と結合することでビタミンB1の吸収力を高めてくれているのです。

硫化アリルの成分は次のような効果が期待できます。

・血液の凝固を抑制し血液をサラサラにする。
血栓や動脈硬化の予防をする。
慢性疲労や肉体疲労に効く。

しかし、この優秀な硫化アリルですが、残念なことに水に溶けやすく熱に弱いのです。

だから、通常の玉ねぎを時間をかけしんなりと甘味が出るまで炒めると、優秀な硫化アリル成分はほとんど壊れてしまいます。
また辛いからといって長時間水にさらすと、硫化アリル成分の栄養は流れ出てしまうのです。

これでわかりましたよね。
新玉ねぎと通常の玉ねぎの栄養に大きく異なる点はありませんが、玉ねぎの栄養素を効率良く摂るには、長時間水にさらさずに生で食べれる辛味が少なく玉ねぎ本来の甘さが感じられる新玉ねぎが向いているのです。

★おぼえておいて欲しい嬉しい情報
玉ねぎは切ってから1時間ほどおくと、硫化アリルの効力が高まります。

新玉ねぎの旬の時期は?

新玉ねぎの旬の時期は4月~5月です。
この時期は下処理しなくても、玉ねぎを生で食べられる貴重な時期です。

それでは、スーパーの店頭で新玉ねぎを選ぶときのポイント3つを紹介しますね。

・色
色は白すぎず、ほのかな青みがあるもの

・固さ
表面を軽く押してやわらかい部分があるものは、腐っていることがあるので注意

・玉ねぎの首
首の締まりの良いものを選ぶ

新玉ねぎの保存方法は?

新玉ねぎは傷みやすく日持ちしません。
長期保存に向いていないのです。
通常の玉ねぎと同じ扱いをしているとあっという間に腐ってしまうことになります。

湿気に弱く水にも弱い、とってもデリケートな野菜なのです。

できれば新鮮なうちにさっさと食べてしまいましょう。
しかし、たくさんあって食べきれないからと、密封して冷蔵庫に入れるのはNGです。

保存方法がとっても難しいと言われている新玉ねぎですが、新聞紙で常温保存する方法と冷凍保存する方法を紹介しますね。

新聞紙を使った新玉ねぎの常温保存方法

【用意するもの】
・新聞紙
・かご

新聞紙で新玉ねぎを、1個ずつ包みます。
しっかり密封してしまうと空気の逃げ場が無くなってしまうので、おおざっぱに包み通気性のいいカゴの中に入れて保存しましょう。

新玉ねぎの冷凍保存方法

冷凍保存には3つの方法があります。

★スライス保存
スライスして冷凍保存するので料理時間の短縮になり、解凍せずに野菜炒めなどに使用できます。

★炒めて保存
スライスまたはみじん切りをして、しんなりするまで炒めて冷凍保存します。

★氷状で保存
ペーストにして冷凍保存します。

<ペーストの作り方>
・新玉ねぎ4個に対して水220CCを用意します。
・新玉ねぎを電子レンジで15分~25分加熱します。
・加熱後に新玉ねぎと水220CCをミキサーに入れて、新玉ねぎのペーストを作ります。(加熱した時に出た新玉ねぎの水分も捨てず入れましょう)
・ミキサーでサラサラになるまで混ぜて、スムージーのような状態になったらボールに移し冷まします。
・冷めたらトレーや、保存袋などに入れて冷凍保存します。

スープにいれたり味噌汁に入れてもいい味を出してくれますよ。

まとめ

新玉ねぎの旬の時期は4月~5月です。

辛味や刻んでいると目にしみたり涙がでたりする成分の「硫化アリル」はとっても優秀な体に嬉しい栄養素です。
この玉ねぎの栄養素を効率良く摂るには、長時間水にさらさずに生で食べるのが一番なので、辛味が少なく、玉ねぎ本来の甘みがある新玉ねぎを美味しくいただきましょう。

「硫化アリル」はらっきょうにも含まれていますよ。
⇒ らっきょう旬の時期や選び方とそのまま生で食べるレシピと食べ過ぎ注意について

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