カブトムシの寿命と長生きする飼育のコツやNGな餌と蚊取り線香

カブトムシの寿命と長生きさせるための飼育のコツとあげてはいけないNGな餌や蚊取り線香、電気蚊取り器などを焚いた部屋は安全なのかについてお伝えします。

子供にせがまれてカブトムシを購入し一緒に飼育をしていると不思議と愛情が湧いてくるというお母さんは多いですよね。
出来るだけ元気に長生きさせてあげたいなと思うのは子供だけではないようです。

カブトムシの寿命はどれくらい?

国産のカブトムシの寿命は1年~1年3ヶ月位と言われています。

「えっ、そんなに生きているの?」
「夏の終わりには動かなくなっちゃうんじゃないの?」
と大半の子供やお母さんは思ったのではないでしょうか。

皆さんの思いはあながち間違っていませんよ。
その理由を確認しましょう。

カブトムシが成虫になってからの寿命

なんとビックリなんですが、カブトムシの一生は人間とは逆でほとんどを幼虫として生きているんです。
だから、成虫になってからの寿命はたったの3ヶ月ほどです。

ほらね、「そんなに生きているの、夏の終わりには動かなくなっちゃうんじゃないの?」は正解なのです。
私たちがカブトムシの寿命と考えていた期間は成虫の寿命だったんですね。

さらには、カブトムシは成虫になっても地上に出るまでは土の中で1か月ほど待機している状態なので、地上に出てきてからの寿命はわずか1ヶ月~2ヶ月ということになるんです。
だから、基本的には8月終わり頃から9月になると動かなくなるんですね。

地上に出てきてからの短い期間にエサを食べたり、戦ったり、メスを求めたり、卵を産んで子孫を残したりとたくさん活動を行っているのですから、私たち人間に比べると1日の重さが随分と違いますね。
それでも地上に生まれ出て、大自然の環境の中で濃い一日を過ごせるカブトムシは幸せです。

お祭りの露店やホームセンターなどから購入して家に連れてこられたカブトムシが子供にいじりまくられ、寝ていたところを起こされ、無理やり戦わせておもちゃのように扱うことは避けたいですね。

だから、家でカブトムシを飼い始める時には、お母さんやお父さんが最初にこのカブトムシの寿命のことをお子さんに話してあげましょう。
カブトムシを飼育をする際の約束事を親子で決めることができたら良いですね。

カブトムシと家で一緒に過ごせる時間は短いですが、少しでも快適に長生きできる環境をお子さんと一緒に作りましょう。

カブトムシを長生きさせるコツ

カブトムシが地上に出てきてからの寿命はわずか1ヶ月~2ヶ月ですが、少しでも長生きさせるためのコツやポイントを紹介しますね。
ぜひ子供と一緒に相談しながら家での飼育に役立ててください。

●温度と湿度
カブトムシは夏の代表選手のイメージが強いので、夏の暑さには相当強そうに見えますよね。
しかし、そうではないのです。

なんと、暑さに弱いんです。
高温多湿での飼育環境がカブトムシの寿命を縮める一番の原因と言っても過言ではありません。

例えば、
真夏に窓を閉め切った自動車の中に放置したとします。
人間と一緒でカブトムシも数時間以内で死んでしまうんですよ。

また逆に、気温10℃以下の状態が24時間ほど続いたら仮死状態になってしまいます。
しかし、20℃くらいの部屋に放置しておくと元気に甦生してくれるそうです。

だから、夏の暑い時期はなるべく風通しのよい涼しい所にカブトムシの飼育ケースを置いてあげましょうね。
真夏に部屋を閉め切って出かける時は要注意ですよ。

私たちが心地良いと感じる環境がカブトムシにも住みやすい環境なんだと覚えていればOKです!

●エサ
長生きするエサは次のようになっています。

■1位 バナナ
■2位 昆虫ゼリー
■3位 リンゴ

長生きする1番のエサは植物性タンパク質が豊富なバナナですが、一般家庭で実際に多く使われているのは昆虫ゼリーですね。

【昆虫ゼリーが好まれる理由】
どうしてバナナではなく実際に与えているエサが昆虫ゼリーなのかその理由3つを紹介しますね。

■腐りにくい
バナナやリンゴのように腐りやすい果物に比べて、昆虫ゼリーは腐りにくいことから多くの家で好まれています。

果物は
時間が経つと小さな虫が湧くんですよね。
また直ぐに腐り始めるので悪臭が気になります。

■保管ができる
昆虫ゼリーはまとめ買いをしてストックもできるのが魅力です。

果物はストックできませんもんね。
特にバナナはすぐに黒くなり出来過ぎてグジャグジャになってしまいます。

■手間が掛からない
昆虫ゼリーは果物のように切ったりする手間がなくフタをはがすだけでOKです。

このように昆虫ゼリーが人気の理由は、衛生的で便利で扱いが楽ということです。

【NGなエサ】
NGなエサはスイカやメロンなど水分の多いものです。

カブトムシというとスイカのイメージが一番ですよね。
でもNGなんです。

スイカやメロンのように水分の多いものを与えるとカブトムシのオシッコの量が増えてしまい、飼育ケースの内が不衛生になりやすいのです。

【私の場合】
このスイカがNGということを小学校の低学年だった息子は知っいたんです。
最初に我が家でカブトムシを飼い始めた時、私は迷わずスイカを飼育ケースに入れていたのです。
それを息子が学校から帰ってきて見た時に、「カブが死んじゃう、お母さんがスイカをあげたからお腹をこわして死んじゃう!」と大泣きされました。
「ごめんね、ごめんね。」と謝り、すぐホームセンターに昆虫ゼリーを買いに行った記憶があります。

●愛
カブトムシを長生きさせる最大のポイントは、それは何といってもお子さんを含め家族のカブトムシを想う「愛」ですね。
せっかく飼育を始めたのですから、大切に可愛がってあげましょう。

息子のカブトムシを想って泣きながら私に「カブが死んじゃう、お母さんがスイカをあげたからお腹をこわして死んじゃう!」と訴えてきた姿を見た時、飼って良かったと心から思いました。
小さな昆虫を可愛がるあの頃の息子は可愛かったなぁ~

カブトムシを飼育している部屋に蚊取り線香を使って大丈夫?

蚊取り線香の有効成分はピレスロイドという成分です。

赤ちゃんに使っても大丈夫な成分だと言われていますが、カブトムシは人間でないのでカブトムシを飼育する部屋に蚊取り線香や電気蚊取り器などを使って大丈夫なのか心配になってしまいますよね。

このピレスロイドは昆虫の神経細胞にダメージを与える神経毒なので殺傷効果は蚊だけではなくカブトムシにも影響があるんです。
だから大丈夫ではありませんよ。

 ⇒ 蚊取り線香効果の範囲や効果的な使い方 成分に害はない?

蚊取り線香の効果の範囲や効果的な使い方を知っておきましょう。

ただ影響あるとは言ってもカブトムシは蚊に比べると大きいので、その大きさの分だけ蚊に与えるダメージに比べるとダメージは弱いそうです。
蚊取り線香をつけたらすぐに影響が出るわけでないようですが、部屋の中で蚊取り線香を使用した場合、カブトムシを徐々に徐々に弱らせてしまうのは確かです。

蚊取り線香を使用している部屋やその近くに飼育ケースは置かないのが一番です。
蚊取り線香に限らず、電気蚊取り器の蚊取りマットや液体タイプのものも同様ですよ。

まとめ

カブトムシは最初に飼育ケースの中の環境を整えてしまえば、その後は親子で簡単に飼育できます。
家で飼育できる1ヶ月~2ヶ月と言われている寿命を少しでも長くのばしてあげましょう。

お子さんと家族の愛情をたっぷり注いで、秋まで長生きしてもらえたら嬉しいですね。

 ⇒ カブトムシの飼育に必要な物と飼育方法 エサはゼリー?喜ぶエサの作り方

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