結婚したらお中元を両親に贈り親同士も贈り合う?その時期とマナー

結婚して所帯を持ったらお中元を両親に贈り、双方の親同士も贈り合うものなのか、その時期やマナーについてお伝えします。

結婚して初めて迎えるお中元時期、頭を抱えている若夫婦も少なくないようです。
結婚後の親絡みのお中元について考えてみましょう。

結婚して所帯を持ったらお中元を両親に贈るの?

お中元は夏の暑い時期に、日頃からお世話になっている方々に感謝の気持ちと健康を願う気持ちを表し、これからも変わらぬお付き合いをという気持ちを込めたご挨拶です。

結婚して所帯を持ち初めて迎えるお中元時期に、親にもお中元を贈るものなのかと悩む夫婦は多いようです。

感謝の気持ちを込めて両親にお中元を贈ればとても喜んでくれるでしょうね。
また、「なんて気の利くお嫁さん(お婿さん)なの!」とあなたたち若夫婦の株はグーンとアップします。

でも、「親には何かとお世話になっているし、健康でいてもらいたいし、そしてこれから先も仲良く付き合っていきたいと思ってるけど・・・」その想いを親子の間柄で贈りもので表す必要があるのかとも思いますよね。

良く考えてみましょう。
親に感謝の気持ちを表し贈り物を贈る機会はお中元だけではありません。

母の日・父の日・誕生日・バレンタインデー・お歳暮など一年のうちに何回もやってきます。
お中元に限らず一度贈り始めたら、なかなか途中でやめることは出来ません。
何でもそうですが、始めるのは勢いもあり簡単ですが、止める時は気がとがめるような複雑な気持ちになるものです。

今は夫婦2人だからあまり気にならないかもしれませんが、これから家族が増えてくると経済的に負担になる時期がやってくる可能性だって無きにしも非ずですよ。

●金銭面は大丈夫な場合
金銭面は大丈夫というのであれば、喜んでくれるのは間違いないのですから、迷うことなく両親にお中元を贈りましょう

その時は自分たちが食べたいもの(普段食べない高級なハムやお菓子など)を持参し、親と一緒に頂くのも良いですね。
親は息子(娘)夫婦が遊びに来てくれるのを待っているものなので、大喜びすることでしょう。

●金銭面が不安 または 贈る余裕はない場合
ちょっと金銭面が不安だな、またはお中元を贈る余裕はないという場合は、無理する必要はないでしょう。

親というものは、結婚して所帯を持った息子(娘)夫婦に、これからお金がかかることは分かっています。
だから元気な顔を見せてくれることだけで、子供たちの親に対する気持ちは十分わかるのです。

無理のない程度のみんなで食べれるお菓子や果物を持参することで、気をつかっていることは十分伝わりますよ。

双方の親同士もお中元を贈り合うもの?

結婚したら双方の親同士もお中元を贈り合うものなのか疑問に感じる夫婦も少なくありません。
逆にお中元を贈り合って欲しいと考える夫婦がいるかもしれませんね。

親同士がお中元のやり取りをしてくれれば、物のやり取りだけでなくコミュニケーションの面でも良いことです。

お中元が贈られてきたらお礼状を出したり、お礼の電話をすることで双方の親同士で話をすることになりますよね。
子供としても双方の親が仲良くしていて欲しいと思うでしょうし、それはとても幸せなことです。

ただ、双方の親の価値観が合ってお中元を贈り合う場合は良いのですが、そうでない場合もあり、価値観が違うと厄介なことも起こるのです。

例えば、
お中元を贈り合うのは当然のことと考える親と、やったり取ったりは面倒だしお互い様にしたいと考える親だったら、いずれきっとあなたがた夫婦は間に入って聞きたくもない愚痴を聞く羽目になるでしょう。

お中元をもらったならば、頂いた相手にお中元を贈らざるを得ないですよね。
一旦お中元のやり取りを始めてしまったら、途中でやめるわけにはいかない関係です。

継続的にやり取りをすることに疲れてしまう可能性もあります。
年月が経てば年金暮らしになるわけですから、金銭的にきつくなるかもしれません。

親であっても、お中元のやり取りは当然のことと考える人もいれば、お互い様だから面倒なことはしたくないと考える人がいて不思議ではないのです。
人それぞれ感じ方は違うということですね。

だから、最初に双方の親の価値観を確かめましょう

■双方の親の価値観が違う場合
双方の親の価値観がもしも違うようなら、親同士でお中元は贈り合わないという取り決めを、あなたたち若夫婦で双方の親に提案したらいかがでしょうか?

子供たちからの提案ならそれぞれ快く受け入れてくれるでしょう。

お中元にとらわれずに、珍しい頂き物があったらおすそ分けしたり、旅行のお土産を渡したり、そんな仲の良い親同士の関係を作ってもらいましょう。

お中元を贈る時期とマナーは?

お中元を贈る際の贈る時期とマナーを確認しておきましょう。

お中元を贈る時期は地域によって少しずれています。
関東と関西で比較してみると一般的には次のようになっています。

■関東  7月1日頃~7月15日
■関西  8月1日頃~8月15日

しかし、最近では贈る時期が年々早くなる傾向です。
関西のデパートなどでお中元の手配をしても、7月上旬からの配達が多くなっているので、以前ほど贈る時期に差はなくなっているようです。

では「いつ贈ればいいの?」と悩んでしまいますよね。

どの地域でも贈っても失礼にならないように、7月15日までに届くように手配するのが良いでしょう。

●贈る時期を逃してしまった場合
贈る時期を逃してしまった場合は、のし紙の表書きを「お中元」でなく次のように変えて贈りましょう。

【7月15日以降】
「暑中お見舞い」として贈りましょう。
目上の方に贈るときは「暑中お伺い」になります。

【8月8日頃(その年によっては8月7日)の立秋以降】
「残暑お見舞い」として贈りましょう。

●今年だけお中元を贈りたい場合
今年特別にお世話になった人に、今年だけお中元を贈りたい場合には、のし紙の表書きは「お礼」として贈りましょう。

●喪中にお中元を贈る場合
お中元は、日頃からお世話になっている方々に感謝のう気持ちを表し、これからも変わらぬお付き合いをという気持ちを込めたご挨拶ですから、あなた、または先方が喪中であってもお中元を贈って差し支えありません。

ただし、忌中(死後49日間)時期はずらしましょう

表書きは「暑中お見舞い」または「忌中お見舞い」無地のしで贈りましょう。

まとめ

結婚すると初めてのことばかりで、一般的な常識を心得ておきたいと考えると悩むことも多いでしょう。
でもお中元は世間の常識は気にせず、その家、家族の常識(習慣)で良いと思います。
夫婦でよく話し合ってみましょう。

双方の親にとって、子供たち夫婦が元気に生活して、笑顔で遊びに来てくれるのが何よりのお中元です。

 ⇒ お中元にお礼状は必要?妻が代筆する時の文例と送るタイミングはいつ?

所帯を持つと、お中元を贈るだけではなく頂く機会も増えるので、お礼状について知っておくことも大切です。