会社の忘年会の意味 欠席はあり?理由はどうする?

会社が行う忘年会にどんな意味があるのか、欠席することはありなのか、また欠席の理由はどうしたらいいのかについてお伝えします。

多くの会社が忘年会を年末行事の一つにしていますが、最近では憂鬱だと感じている人も少なくないようですね。

会社が行う忘年会の意味

多くの会社が年末行事の一つに忘年会を開催しています。
まずは忘年会の始まりを確認しておきましょう。

●忘年会の始まり
飲んだり食べたりどんちゃん騒ぎをする、無礼講などと言われる、「忘年会」が年中行事化したのは明治時代、冬休みに入ってもすぐに故郷に帰らずに、東京に居残っていた学生や官僚が始めたと言われています。

年末に忘年会を行ったのには、ちゃんと次のような理由があったのです。

【学生】
昔の学生は年の初めには故郷に帰るのが一般的だったので、年始に仲間と集まりワイワイガヤガヤ楽しむ事は出来なかったのです。
だから故郷に帰る前に楽しもうということで仲間が集まり飲んだのです。

【官僚】
官僚はボーナスが出てて懐が温まっているところに御用納めとなるので、それならみんなで飲んでから帰ろうということになったのです。

この学生と官僚の飲み会が忘年会の初まりです。

それでは、
楽しみにしている社員がいる中、出席するのが憂鬱だと感じている人も少なくない昨今、会社が行う忘年会にどんな意味があるのかお伝えしますね。

「忘年会」の「忘年」は文字通りの意味で、「年を忘れる」です。
この言葉には、「この一年間にあったイヤな事は、その年のうちに忘れてしまいましょう。」という意味が込められています。
イヤな事を忘れることができれば、「新しくやってくる年を明るく新鮮な気持ちで迎えることができる。」と考えられていたのです。

ということで会社の忘年会とは、仲間や職場の同僚や上司などと一緒に飲んだり食べたりしながら「この一年間のイヤな事を忘れ、新鮮な気持ちで新しく迎える年を頑張りましょう。」という年末の集いなのです。

会社の忘年会を欠席するのはあり?

会社の忘年会は、仕事をしていく上で職場の人とより親しくなるためのコミュニケーションの一つと言われ、普段見れない一面を垣間見ることで親しみが湧き、人間関係がより円滑になるという意味からも出席するのは当たり前、という考え方が一般的でした。

しかし近年、人それぞれの考え方が大きく変わってきているようです。

近年の考え方

近年では、会社の忘年会は次のように考える人が多数いることから、会社の忘年会を欠席するのは「あり」のようです。
昔では考えられなかったことですけどね・・・

■時間外に行われるものだからそれは業務ではない
■プライベートな時間を束縛されるのはイヤ

このように考える人もいることから忘年会の出席・欠席に対する考えも下記のように変わってきているのです。

●欠席に対する考え
業務終了後は自分の時間なので自由に使い、忘年会など無理に出席する必要はない。
・お酒を飲まない、飲めない、自分の好みでない料理に高い参加費を払って出席する必要はない。
・忘年会に参加しなければいけないという規則や決まりはないのだから、イヤならはっきり断ってもいい。

とはいえ、参加したくないと思ってもきっぱり「忘年会は欠席します。」と言えないで悩んでしまう人もまだまだいますよね。

・職場での立場が悪くなりそう・・・
・同僚から仲間外れにされないかしら・・・
・職場で変わり者と思われないかしら・・・

このような心配をしているのではありませんか?
でも、意外にこのような事は取り越し苦労かもしれませんよ。

私の経験からしても、忘年会後は「あれっ? 欠席してたんだっけ?」程度にしか思われていないことが多いんです。
忘年会に出席している人は欠席した人のことなんで考えてはいないということです。

だから、本当に欠席したいと思うのであれば、次のように自分の気持ちを持って行きましょう。

強い気持ちを持つ

本当に欠席したいと思うなら強い気持ちを持ちましょう。
「どう思われてもいい。 私は忘年会に参加しない!」くらいな。

すっぱり割り切ってしまうと意外に気持ちは楽になりますよ。

強い気持ちが持てない場合

「忘年会には参加したくない。 でも職場で良く思われたい。」
などと、都合のいい事ばかり考え気持ちがフラフラしていて、強い気持ちが持てないのならイヤでも出席したほうがいいかもしれませんよ。

上司や仲間とは誠実に関わり仕事をしっかりこなしていれば、たとえ忘年会に欠席したところで評価が落ちたり、印象が悪くなることはありませんよ。

会社の忘年会 欠席の理由はどうする?

「忘年会は欠席する。」と強い気持ちが持てたら、幹事に欠席することを伝えなくてはいけませんね。

【私の場合】
私は、会社で忘年会や飲み会などある場合、気が乗らないなぁ~、参加したくないなぁ~、と思う時は早い時期に幹事に「この日は用事があって(都合が悪く)参加できません。」と言って断っています。

このとき、詳細は言いません。

しかし幹事から「用事って何?」と聞かれることもありました。
そのような時は下記のようにお話しています。

・どうしても日にちをずらすことができない大事な用事なんで・・・
・ちょっと家の用事で・・・

こんな感じに流してしまいます。
ほとんどの幹事は「わかりました。了解しました。」と言ってくれますよ。

私のように、ヘタに嘘をつくより「用事がある。」「都合が悪い。」とキッパリ時間を置かずに幹事に伝えるのが一番いいですね。

欠席のこじつけ理由

しかし「用事がある。」「都合が悪い。」で済ませられない場合があるかもしれませんよね。
幹事から「用事って何?」なんて聞かれ、もごもごしてしまってはいけません。

そこで、欠席のこじつけ理由を紹介します。
しっかり頭の中で理由を整理してから幹事に伝えるようにしましょう。

早い時期に欠席の意思表示をする場合

早い時期とは、忘年会のお知らせが来たらすぐと言う意味ですよ。

■旅行にいく
前々から泊まりの旅行の予約を入れていて、土曜日に朝早く出発するので欠席します。

お休み前日の金曜日などに開催される忘年会の場合に使えますが、お土産を用意しなくてはならない職場では厄介ですね。

■親しい仲間との忘年会
会社の忘年会と親しい仲間との忘年会が同日で、あいにくそちらの幹事をしているので欠席します。

■祖父母と食事
遠方から祖父母きていて家族みんなで食事する予定が入っている日なので欠席します。

■コンサート
すでにチケットを購入しているコンサートがあるので欠席します。

■アルコールやタバコがだめ
アルコールやタバコの臭いがだめなので欠席させてください。

当日に欠席と連絡する場合

こちらの場合は、欠席しても料金が発生する可能性があり、幹事さんに迷惑をかけてしまうのであまりおすすめはできません。

■親戚の不幸
親戚に不幸ができてしまったので欠席させてください。

■体調不良(忘年会シーズンは体調を崩しやすい時期なので不自然ではありません。)
忘年会がある当日は朝から休んでしまうか、途中で早退しましょう。
または、家族が風邪をひいているので看病するので欠席します。

まとめ

昔のように、忘年会は会社の行事だから参加するのが当たり前、我慢してでも出席しなくてはという時代ではありません。
忘年会への出席、欠席はあなたの意思で決めましょう。

普段から上司や仲間とは誠実に関わり、仕事をしっかりこなしていれば問題はないでしょう。
欠席理由は「この日は用事があって(都合が悪く)参加できません。」とキッパリ時間を置かずに幹事さんにいうのがおすすめです。

ただ、忘年会の幹事が順番で回ってくる会社の場合、あなたが幹事をしなくてならない時がきます。

 ⇒ 会社の忘年会で初めての幹事が心がけること 挨拶の順番と例文(言葉)

その時は逃げずに引き受けましょうね。