「七福神巡り」は東京発祥の文化です。
最近は、お正月の初詣に合わせて楽しんでいる方も多いようです。

しかし、「御利益はありそうだからやっているけれど、七福神巡りのことをよくわかっていない。」と言われる方も多いんですよね。

そこで、宝船に乗ったおめでたいイメージがたっぷりの七福神巡りとは、7人の神様の名前の意味と由来、頂いた御朱印のご利益について紹介します。

七福神巡りに行く前にぜひ、確認してください。

参考になれれば幸いです

では本題に入りましょう。

七福神巡りとは?

七福神巡りとは七福神を祀っている寺社をめぐることを言い、古く江戸時代に広まった風習で、七福神巡りをする期間は松の内が良いとされています。

 

なぜ松の内までに巡るのが良いのか紹介しますね。

松の内とは、お正月飾りを飾っておく期間のことで、元日から1月7日(関東)までを言い、この期間は歳神様が家に滞在していると言われています。

だから、松の内に七福神が祀られている寺社に「七福神巡り」をすることで、七福神からのご加護も受けてさらに福が授かると言い伝えられているのです。

※地域によっては松の内が1月15日(関西)までのところもあります。

 

後ほど詳しく紹介しますが七福神は、インド、中国、日本、3つの国のそれぞれ異なる宗教が合体した集団です。
7人の神様その中で、日本の神様はなんと恵比寿天(えびすてん)だけです。

古く江戸時代に広まった日本の風習なのになんだかちょっとびっくりですよね。

七福神の名前の意味と由来

七福神とは、次の7つの神様の総称です。

・大黒天(だいこくてん)

・毘沙門天(びしゃもんてん)

・恵比寿天(えびすてん)

・寿老人(じゅろうじん)

・福禄寿(ふくろくじゅ)

・弁財天(べんざいてん)

・布袋尊(ほていそん)

 

七福神とは古くから、福徳(幸福と財産)の神様として信仰されている7柱の神様のことです。

室町時代(1336年 ~ 1573年頃)の頃から、幸運、金運、福を授けてくださる神様として、まとめて信仰されるようになりました。

 

七福神が宝船に乗っている絵をよく見ますよね。
あれは、七福神は海の向こうの世界からいらっしゃるという発想のようです。

 

仏教経典の「七難即滅七福即生(しちなんそくめつしちふくそくしょう)七難を消滅すれば、七福が生ずる」から、七福神の信仰が生まれたそうです。

※神様は1人、2人ではなく1柱、2柱と数え、読み方は「はしら」になります。

 

それでは七福神それぞれの名前の意味や由来について紹介します。

大黒天(だいこくてん)

大黒天は、左肩に大きな袋を背負って頭巾をかぶり、右手に打ち出の小づちを持って米俵の上に乗っています。

 

インドのヒンドゥー教のシバ神の化身と言われ、別名「マハーカーラ」です。

インドから中国へ伝わり、最澄によって台所の神様として日本に伝えられ、比叡山を中心とした天台宗の寺院では台所に大黒天が祀られるようになりました。

 

名前のとおり、日本に来る前は黒い体で恐ろしく怖い表情をしていたと言われています。
日本に来てからは米俵の上に乗り、左肩に大きな袋を背負って頭巾をかぶり、打ち出の小づちを持った優しい表情の台所の神様となりました。

 

農村では田の神としての役割を、商家では商売繁盛の神としての役割をもつようになりました。

頭巾は「上を見ない」、米俵は「満足する」、小づちは「大地」を意味します。

毘沙門天(びしゃもんてん)

毘沙門天は、鎧を着て槍を持ち、勇ましい姿をしています。

 

インドのヒンドゥー教の神様「クーベラ神」です。

クーベラ神は財宝の神様でしたが、インドから中国へ伝わった時に軍神となったようです。

 

にこやかな七福神の中で唯一、武将の姿をし甲冑(かっちゅう)を身につけ、右手に宝棒、左手に宝塔、足の下に邪鬼天の邪鬼をいかめしい表情をして踏みつけています。

 

すべてのことを聞き漏らさない、道理をわきまえた古代インドを守る戦いの神様です。

戦いの神として信仰されていますが、ほかにも無尽の福、長命の福、愛敬の福などを与えてくれると考えられています。

恵比寿天(えびすてん)

恵比寿天は、右手で釣竿を持ち、左手には大きな鯛を持っています。

 

商売繁盛の神様「えべっさん」として親しまれ、七福神の中でただ1人の日本出身の神様です。

日本神話のイザナミ(女神)とイザナギ(男神)の間に生まれたけれど、満3歳になっても歩かなかったため船に乗せられ捨てられてしまい、漂着した浜の人々の手によって手厚く祀れれたのが信仰のはじまりと伝えられています。

 

大漁追福(たいりょうついふく)や商売繁盛、五穀豊穣をもたらす神様です。

漁業、商業、農業の神様として信仰され、知恵を働かせて体に汗を流して働けば、恵比寿さまが福を授けてくださると考えられています。

寿老人(じゅろうじん)

寿老人は鹿を伴い長頭で白髪、団扇や桃、杖を持つ姿をしています。

 

団扇は難を払い、桃は長寿のしるし、鹿もまた長寿の象徴であるとされています。

 

南極星の化身ともいわれ、健康、長寿、幸福の神様とされています。

福禄寿(ふくろくじゅ)

福禄寿は、鶴を伴い背が低く、長い頭で長いあごひげをはやした姿をしています。

 

大きな耳たぶをもち年齢は千歳と言われています。

長寿神で、南極老人星の化身であり中国の村や町に住み、人々の信仰を集めたとされる仙人です。

 

中国の道教の神様で、道教で理想とされている幸福(福)、財産禄(禄)、寿命(寿)の三つの徳を持っているところから、招徳人望の神様として信仰されています。

弁財天(べんざいてん)

弁財天は琵琶を弾く、天女の美しい姿をしています。

 

インドのヒンドゥー教の神様で、「サラスヴァティー神」と呼ばれる財や富をもたらす七福神の中で唯一の女神です。

 

「サラス」とは水を意味し、元はインド河(水)の神でしたが、大河がもたらす恵みから豊穣の女神となり、やがて音楽の神言語の神となり日本に伝わった当初は弁才天と呼ばれました。

布袋尊(ほていそん)

布袋尊大きなお腹で、大きな布袋を背負っている姿をしています。

 

七福神の中で唯一、中国唐代末期の実在した僧、弥勒菩薩(みろくぼさつ)の化身と言われています。

いつも半裸状態で、大きくぽってりふくれたお腹、杖と大きな袋をかついでいる姿は愛くるしく、笑顔を絶やさず親しみやすく、袋の中に身のまわりの持ち物を入れて放浪生活を送っていたと言われています。

 

大きな袋に入った宝物は信仰の厚い人に与えられたと言われ、開運、良縁、子宝の神様です。

七福神巡りで頂いた御朱印のご利益は?

福神巡りで頂いた御朱印は、その寺社のご本尊様や神様の分身と考えられています。
七福神巡りで御朱印を頂くということは、寺社を参拝をしたという記念としての意味はもちろんですが、その寺社の本尊様や神様の分身を頂くという事なります。

 

その寺社の本尊様や神様の分身を頂くことで、その本尊様や神様のご利益がもらえるという事になるのです。

 

だから、寺社をめぐり全ての七福神の御朱印を手にすると、「七つの災難から除かれ、七つの幸福が受けられる。」とされているのです。

まとめ

七福神巡りは、1日でまわらなければならないわけではなく、1週間かけてまわっても良いとのことです。

七福神をどういう順序でまわらなければならないというルールもありませんので、どこからお参りをはじめてもOKです。

御朱印を頂く場合は、しっかりマナーを守りましょうね。

こちらの記事も参考にしてください。
御朱印とはどのようなもの?もらい方のマナーと代金はいくら?

さあー!
今年のお正月は七福神巡りに挑戦して、七福神のいる全ての寺社の御朱印を手にしてみましょう。