宿泊先を旅館にした場合に心付けで悩んでしまうと言う方は多いのではないでしょうか?
旅館で心付けは必要なのでしょうか?
いつ渡し、どんなことに注意したら良いのでしょう。
金額の相場はいくらで、お菓子でも喜んでもらえるのでしょうか。
そこで、旅館で心付けを渡すタイミングやマナー、金額の相場、チップとの違いなどについて紹介します。
参考になれれば幸いです
では本題に入りましょう。
旅館で心付けは必要? 渡すタイミングやマナー
旅館に宿泊することになって一番気になり悩んでしまうのが心付けですよね。
ある人は、旅館の料金にはサービス料が含まれているのだから不要という。
またある人は、心付けをしておいた方が絶対に滞在中気持ちよく過ごすことができるという。
必要なのか不要なのか分からなくなってしまいますよね。
心付けは必要?
「心付け」は部屋を担当してもらう仲居さんに、お世話になるお礼の気持ちとして渡すものです。
「気持ち」なので、心付けを必ず渡さなければいけないなどという決まりはありません。
ある人が言うように、旅館の料金には「サービス料」が入っているので、本来「心づけ」は不要なのです。
だから無理して(嫌々)「心づけ」を渡す必要はありません。
しかし、サービス料に含まれている旅館本来のサービス以上の要望をお願いする場合や、宿泊料の掛からない小さい子供が一緒の場合にはいつ何でご迷惑かけるかわかりませんよね。
また、特別なリクエストをお願いするかもしれない場合などは渡した方が良いでしょう。
このような場合は、「感謝」や「謝罪」の気持ちが重要ですが、その気持ちをより強く表すために「心付け」を渡すというのが良いのではないでしょうか。
ただ最近は、1人の仲居さんがお部屋を担当するのではなく分業になっている旅館もあるので、このような分業制になっている場合には特に必要ではないと考えて良いでしょう。
心付けを渡す場合のタイミング
心付けを渡す場合のタイミングについて紹介します。
心付けを渡すタイミングは、仲居さんにお部屋に案内されてお茶を入れてもらい、「このお部屋担当の〇〇です。」と挨拶された時が良いでしょう。
事前に用意しておいた心付けを畳みの上に置いて、一言いいながらサッと渡します。
仲居さんに渡す時にはどのような挨拶をしたら良いのか慌ててしまいそうですが、下記のようにシンプルでOK、堂々と挨拶しましょう。
・お世話になります、少しですが。
・ほんの気持ちです。
・お世話になります、よろしくお願いします。
※間違っても人目に付くところでおおっぴらに渡すのはNGです。
お金についてはデリケートな問題なので、あくまでスマートに、お互いが気まずくならないようなやり取りを心がけましょう。
心付けに関するマナー
それでは心付けに関するマナーについて紹介します。
心付けはポチ袋などに入れて
心付けを仲居さんに渡す際は、どのように渡すのが良いのでしょう。
さすがに裸現金ではスマートではないし、渡しにくいですよね。
あらかじめ渡すつもりでいるならば、事前にポチ袋や封筒、懐紙に包んで用意しておきましょう。
このとき、中に入れるお札は新札が用意できればさらに良いですね。
ただ、渡さないと決め旅館にチェックインしたけれど、思わず心付けを渡したくなるようなおもてなしをしていただいたら、渡したくなっちゃったということも無きにしも非ずです。
そんなときでも裸現金で渡すのではなく、ティッシュに包んで渡すようにしましょうね。
心付けを断られたら
旅館によっては、仲居さんから心付けの受け取りを断られる場合があります。
2、3回断られたら引き下がるのもマナーです。
「心付け」の受け取りを禁止している旅館もあるので、仲居さんを困らせないためにこのような時はサッと引きましょう。
それでも感謝の気持ちを形で表したいのなら、お菓子をどこかで買って帰りの会計の時に「ゆっくりさせてもらったお礼に、皆さんでどうぞ。」と渡すのがスマートですよね。
旅館での心付けの金額の相場は?
一般的な相場は、宿泊料金の10%程度と言われています。
ただ、人数、宿泊料金、お願いをする内容によって異なります。
1、2、3、5のように切れのよい金額で渡すのが良いでしょう。
実際には、1泊2人で2,000円~3,000円が多く、家族連れでも5,000円です。
しかし、心付けは「気持ち」です。
だから1,000円でも構わないのですよ。
また心付けを渡す代わりに、「皆さんでどうぞ」と話題性のある人気のお菓子や、地元のお菓子などを持参しておくと、もしも心付けを断られた時に代わりに渡すことが出来るのでおすすめです。
仲居さんの美味しいお菓子は大歓迎で、喜んでもらえること間違いありません。
旅館で渡す心付けとチップの違い
日本では「チップ」を渡す習慣はありません。
だから、心付けもチップも同じような意味で使ってしまいがちですが、心付けとチップは違います。
では、心付けとチップの違いについて紹介しますね。
チップは
チップは、提供されたサービスに対し、支払うべき、または支払わなければならないお金のことです。
外国などのチップがある国では、従業員にとってはサービスを提供したらもらうべきお金でなので、チップは給料の一部なのです。
心付けは
それに対して心付けは、提供されたサービスに対する「感謝の気持ち」や、お手数をお掛けすることがあるかもしれない事に対しての「お願い」をお金であらわすことです。
お客さんの「気持ち」「お願い」の表現方法のひとつなので、心付けを貰えなくても仲居さんのお給料自体は変わりません。
日本では「チップ」がない代わりにサービス料(サービスに対して発生する料金。宿泊料金の10~15%程度が相場)として大抵の場合は宿泊料と共に支払っているはずです。
だから、実際に海外では「チップ」を渡さないと払って下さいと言われるケースもあるのですが、日本では「心付け」を渡さないからと言って、払って下さいと言われることはありませんよね。
海外には様々な文化や習慣の違いがあるので、旅行では行った先のその土地の習慣に従わなくてはいけませんね。
失礼のないよう、出かける前にしっかり調べ確認しましょう。
まとめ
「心付け」はお客さんの「気持ち」「お願い」の表現方法のひとつです。
だから無理して渡さなきゃと思う必要はありません。
こちらの記事も参考にしてください。
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しかし、小さな子供や老人がいる場合や、プラスアルファのお世話をお願いする場合、また素晴らしいサービスを受けた時にはスマートに心付けを渡せるそんな大人になりたいですね。
旅館で心付けは必要?渡すタイミングやマナーと金額の相場 チップとの違いは?