そうめんの賞味期限と保存方法 寝かせると美味しくなるって本当?

そうめんの賞味期限と保存方法や、寝かせると美味しくなると言われていることって本当なのかについてお伝えします。

頂き物の眠っているそうめんを食べても大丈夫なのか、処分しようか悩んでいる人は判断する材料にしてくださいね。

そうめんの賞味期限はどれくらい?

基本的には、そうめんの賞味期限はパッケージに記載された賞味期限なのですが、一概にそうめんと言っても種類は色々ありますよね。
スーパーの陳列棚を見ても値段は色々、お安いものから高いものまであることから、賞味期限は品質によって異なるのです。

主なそうめんの賞味期限を確認しておきましょう。

●半生のそうめん
半生のそうめんは2~3ヶ月くらいです。

●紙箱やビニール包装のそうめん
紙箱やビニール包装のスーパーなどで購入できるものは1年くらいです。

●木箱に入った乾麺
木箱に入った乾麺は2年くらいです。
乾麺であっても小麦粉と塩でつくられたお安いものは賞味期限も短めです。

●高級手延べそうめん
高級手延べそうめん(揖保の糸や三輪素麺など)は3年以上持つものもあります。
高級な手延べそうめんほど賞味期限が長いのが特長です。
高級な手延べそうめんは、
製造過程で細く伸ばす際に麺の表面に油を塗っています。
この麺の表面に油を塗ることが長期保存を可能にし、麺にコシを出しているのです。

このように、賞味期限の違いは製造方法の違いでもあるのです。

賞味期限は「おいしく食べられる期間」

賞味期限は「おいしく食べられる期間」なので実際の保存期間ではありません。
だから「賞味期限」の記載日を過ぎても食べられることになりますが、賞味期限を過ぎたそうめんがどこまで食べられるかは保存状態が関係してきます。

例えば、
賞味期限を過ぎていても、そうめんにカビが生えていたり、虫がついてなければ大丈夫でしょう。
しかし、カビも生えていない虫もついていないとしても、臭いが付いている場合がありますよね。
この場合は>食べるのはやめておきましょう。

そうめんの見た目だけでなく、臭いを確認して最終的判断をしましょう。

そうめんの保存方法は?

そうめんの賞味期限は、半生のもの以外は1年~3年以上と比較的長く、保存方法によってはそれ以上先まで食べることができます。

正しい保存方法を確認しましょう。

乾麺の場合

乾麺の保存方法は湿気との戦いです。
とにかく風通しの良い冷暗所で保存しましょう。

木箱に入っているものや紙箱に入っているものは、基本的にはそのまま冷暗所の保存でOKです。
※注意ポイント
そうめんは他のにおいが移りやすい食品なので、においの強いもの(石鹸や化粧品など)の近くに置いたりしないようにしましょう。

できるなら、定期的に箱から出して天気の良い日に数時間程度陰干しをするとカビや虫が付きにくくなるのでさらに良いですね。
わざわざ陰干しが出来る人は少ないですよね。
その場合、ジップ付きの袋やタッパーに移し替えるのも良いでしょう。

ゆでたそうめんの場合

ゆでたそうめんは保存に向いていません。
時間が経つと伸びてパサパサになってしまいます。

しかし、大量にゆでて残ってしまったそうめんを捨てるのはもったいないですよね。
次のような工夫をしましょう。

冷蔵庫で保存

冷蔵庫での保存期間は2日くらいが限界です。

ラップに包むかジップ付きの袋に入れ、空気が入らないようにして冷蔵庫で保存しましょう。
1食分ずつ分けて保存すると使用する際に便利ですよ。

冷凍で保存

長期保存したい時は冷凍保存しましょう。
冷凍の保存期間は2~3週間です。

ジップ付きの保存袋にそうめんをざっくりと入れ、空気を抜かずに冷凍します。
ある程度固まったら一度ジップを開け、完全に空気を抜いてからもう一度冷凍庫で保存すれば形崩れしません。

冷凍そうめんの解凍方法

冷凍そうめんの解凍は湯通しがベストです。
そうめんを解凍するときに自然解凍や電子レンジを使用すると、ぼそぼそとしたような感じになってしまうのでおすすめできません。

私のおすすめは、アツアツの出汁に凍った状態で直接入れて煮るにゅうめんです。
変わったところでは、アツアツのお味噌汁に入れるのもこれまた美味いですよ。

そうめんは寝かせると美味しいって本当?

放置して寝かせたそうめんのほうがおいしくなると聞いたことはありませんか?

そうめんは3年以上寝かせた物を特に「古物(ひねもの)」と呼んで高級品になります。

お中元でいただいた木箱のそうめんがもしあったら箱を見てみましょう。
もしも、木箱に「古物」と書かれたものが入っていれば、その極細のそうめんはとてもお値段が高いものです。

高級な手延べそうめん(手で細く長く伸ばしたもの)は、棉実油やごま油を麺の表面に塗りコシを出しているのですが、
油が時間とともに小麦粉になじんで油の酸化の熱で小麦のたんぱく質が熟成し、そうめん自体が発酵したような効果が得られるので、寝かせるほどにおいしくなるのです。

この状態のそうめん「古物(ひねもの)」は、色は少し飴色をしています。
そして、乾いた状態だと少々油の臭いがしますが、ゆでるとその油臭さが抜け、強いコシと喉越しを持ってくるのです。

スーパーで売られているお安い小麦粉と塩だけで作られたそうめんは、どんなに寝かせても美味しくなることはありませんよ。
賞味期間内に食べましょう。

まとめ

そうめんは長期保存できる食品です。
賞味期限も1年~3年以上と長く、保存方法によってはそれ以上先まで食べることができます。

冷たい喉越しのそうめんを食べるのも良いですが、冷房で冷えた体ににゅうめんも美味しいですよ。
正しい保存方法を実践し、今年はにゅうめんを食べてみませんか?

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