だるま目入れの日にちと左右どっちから?置き場所や供養方法

だるまの目入れをする日にちはいつなのか、左右どっちからいれたらいいのか、置き場所やその後の供養方法など疑問についてお伝えします。
あわせて、願いが叶わなかった時の目入れについても確認しましょう。

だるまの目入れはいつ?

だるまは願掛けの縁起物としてとても人気がありますが、購入時には通常「目」が入っていない「目なしだるま」ですよね。
このだるまの目を入れる日にちや左右どちらから入れたらいいのか、買った後に「あれ?」と迷っている人は多いんです。

あんしんしてくださ。
だるまの目入れについては、「この日に入れなければいけない!」という決まりはないですよ。

どんなタイミングに目入れをする?

どんなタイミングに目入れをしたらいいのか確認しましょう。

だるまの目入れをするタイミングは、「願い事をするとき」ならいつでもOKなんです。

だるまの目入れというのは、願掛けの意味でまず片目に目を入れ(開眼)をするんです。
そして、願い事が叶ったらもう片方の目に目入れをして、両目を完成させる(満願)という意味があります。

「だるま」は願掛けの縁起物なのです。
だるまの目入れは、ただ単に無い目玉を描き入れるというのではなくて、「心の目の開眼・入魂を表現」するということになります。

願を掛けないでただ目だけを入れたのではだるま本来の意味がなく、せっかく買ったのにこれでは残念ですよ。

だるまの目は左右どちらから入れる?

一般的にだるまの目入れは、願い事をする時に向かって「右目」を最初に入れます。
そして願い事が叶った時に、向かって「左目」を入れ両眼を完成させます。

向かって右目から入れるというのは、陰陽五行からきていると言われています。

だるまの赤色は火を表し、火は南の方位を示します。
陰陽五行では、東より物事が生まれ西で無くなると言われていて、だるまを南に向けた場合、東が向かって右目、西が向かって左目の方向を示しているからです。

ただ選挙の場合には、初めに向かって左目を最初に入れ、当選して向かって「左目」を入れ両眼を完成させるそうです。
このことからも、目入れについての明確な決まりはないようですね。

あなたが購入しただるまや願掛けの内容などから一般的な目入れと違うだるまもあるので、左右どちらから目入れをしたら良いのか確認しておきましょう。

●高崎だるま(上州だるま)
「上州だるま」とも呼ばれる群馬県高崎市の「高崎だるま」は全国生産の80%のシェアをもち、なんと170万個を生産しています。

初めに向かって右目に入れ、願いが叶った時に向かって左目に入れ両眼を完成させます。

 ⇒ 高崎だるま市2019年の日程 見どころと楽しみ方&アクセスと駐車場

●越谷だるま(武州だるま)
「武州だるま」とも呼ばれる埼玉県越谷市の「越谷だるま」は、色白で鼻高、福福しいという特徴があり、年間約40万個が生産され、川崎大師や柴又帝釈天など関東一円をはじめ全国に出荷されています。

初めに向かって右目に入れ、願いが叶った時に向かって左目に入れ両眼を完成させます。

●相州だるま
「相州だるま」は神奈川県平塚市で生産されています。

初めに向かって右目に入れ、願いが叶った時に向かって左目に入れ両眼を完成させます。

●伊豆の達磨寺
■商売繁昌、家内安全、健康祈願、学業成就、厄除祈願、安産祈願、交通安全の願掛けの場合
初めから左右入れて両眼を完成させます。

■病気平癒、合格祈願、就職祈願、良縁祈願、選挙当選の願掛けの場合
初めに向かって左目に入れ、願いが叶った時に向かって右目に入れ両眼を完成させます。

【選挙のときは】
初めに向かって左目に入れ、願いが叶った時に向かって右目に入れ両眼を完成させます。

阿吽(あうん)からきているだるまの目の入れ

だるまの目の入れについて、一説には密教の「阿吽(あうん)」からきていると言われています。

阿(あ)は口を開いて最初に出す音です。
また吽(うん)は口を閉じて出す最後の音であることから、それぞれ宇宙の始まりと終わりを表す言葉とされています。
「阿吽」で宇宙のすべてを表しているのです。

阿吽の 「阿」 は 始まり
阿吽の 「吽」 は 終わり

だるまの置き場所はどこがいい?

だるまの置き場所については、特に決まりはないんです。

昔は、神棚の「向かって右側」に安置していたようです。
しかし、現在では家庭内の環境は昔と大きく変わったこともあり、設置場所を神棚と限定する決まりは無くなりました。

【だるまの置き場所についての注意点】
 決まりはありませんが、次の点に気をつけて設置するのが良いとされていますよ。

■家族みんなの目に付きやすい場所(床の間・家具の上など)に置く。
合格祈願のだるまは、勉強机の上に置く
■設置の向きは、南から東の方角に「だるま」の顔が向くように置くとさらに良い。

だるまの供養方法と願いが叶わなかった時の片眼は?

1年後のだるまの供養方法と願いが叶わなかった時の片眼に対応についてお伝えしますね。

だるまの供養方法

縁起物の「だるま」のご利益の期限は1年間と言われているので、翌年には次のような供養をしましょう。

願いが叶った「だるま」の供養

■地元で「どんど焼き」の風習がある場合は、どんど焼きでお焚きあげをしていただきましょう。
■翌年に新しいだるまを「だるま市」で購入する時に持って行き、「だるま納め所」に納め供養して頂きましょう。

※上記の2つに該当しない場合は、近くの「お寺」に納めさせて頂きましょう。

 ⇒ どんど焼の意味や由来 何を焼くの?団子の作り方や食べ方

しかし、どんど焼きも行われない、だるま市にも行く予定もない、納めさせていただくお寺もない場合には、近くの「神社」問い合わせてみましょう。
ただ「だるま」は、仏教の僧侶である「達磨大師」をモチーフに作られた置物なので、出来ればお寺に納める方が良いと言われています。

「だるま」は祀っていた縁起物なので、決して粗末に扱わないようにしましょうね。

願いごとが叶った場合、次の購入時には一回り大きなだるまにすると良いと一般的には言われていますよ。

願い事が叶わなかった「だるま」の供養方法

願い事が叶わなかった時が問題ですよね。
「片目のまま供養するのか?」それとも「願い事が叶わなくても両眼を完成させてから供養するのか?」悩んでしまいます。

もしも願い事が叶わなかったしても、翌年の福を願って両眼を完成させましょう。
願い事を叶えようと精一杯努力していたあなたを、だるまは見守っていてくれていたのですから、願いが叶った時と同様の供養をしてくださいね。

そして区切りとして、新しいだるまを購入して新たな願いを込めると良いと言われています。
願い事が叶わなかった場合、次の購入時のだるまは同じサイズのものを購入するのが良いようですよ。

まとめ

だるまの目入れをするタイミングは、願い事をするときならいつでもOKです。

一般的に目入れは、初めに向かって右目に入れ、願いが叶った時に向かって左目を入れ両眼を完成させます。
ただ、中には一般的な目入れと違うところもあるので確認しましょう。

設置場所は家族みんなの目に付きやすいリビングなどがおすすめです。
合格祈願の場合は机の上がベストポジションです。

最後に、「だるま」は祀っていた縁起物なので、決して粗末に扱わないようにしましょうね。

 ⇒ だるまの由来と赤い意味や後から目入れをする理由

だるまのことををもっと理解してみませんか!