朝顔のプランターでの育て方 支柱や摘心のコツと肥料の与え方や水やりは?

朝顔をプランターで育てるための上手な育て方と支柱やネットの設置の仕方、摘心のコツと肥料の与え方や水やりについてお伝えします。

朝顔は成長が早い植物なので、芽が出てくる前にしっかり確認しておきましょう。

朝顔のプランターでの育て方 支柱やネットを設置するコツは?

ぐんぐんとツルを伸ばす成長の早い朝顔を育てるのに、支柱やネットは必須アイテムです。

空に向かってグングン伸びて行くイメージの朝顔と言えども、種をまいて発芽したまま何もしないで育てると、1本の細長いツルがただただ地面をはうように伸びるだけです。
やっぱり朝顔はイメージ通りに空に向かって元気にどこまでも伸びていって欲しいですよね。

そのためには支柱やネットを設置して、ツルを上に上にと誘引してあげましょう。

まずは発芽後、葉っぱが2~3枚に育ってきたら支柱やネットを設置しましょう。

鉢植えの支柱の場合

鉢植えの場合は、子供が小学校で育てている朝顔をイメージしましょう。

支柱を3本ほど鉢にさして、支柱同士をひもで3ヶ所(上部・真ん中・下部)結びましょう。
支柱にする棒やひもは百均で揃えることができるし、ホームセンターなどでも朝顔用の支柱が販売されています。

鉢植えに支柱を立てて準備をしておき、朝顔のツルが伸びてきたら、らせん状にツルを支柱に絡ませていけば「あんどん仕立て」という形にできあがっていきます。
朝顔市などで購入する朝顔がこの「あんどん仕立て」です。

プランターの支柱やネットの場合

長方形をしているプランターで朝顔を育てる場合、あんどん仕立てというわけにはいきませんね。
長方形の形を生かせるような市販されているメッシュ支柱を購入してプランターに挿し込み設置しましょう。

メッシュ支柱ではなくネットを選ぶのもおすすめです。
ネットは網目が10cm程度の大きな園芸用ネットが最適です。

マンションのベランダで朝顔の開花を楽しみながら、グリーンカーテンとしても活躍してくれますよ。

 ⇒ グリーンカーテンの効果と室内温度が低くなる理由 おすすめ植物と植える時期は?

この際思い切って、朝顔のグリーンカーテンに挑戦してみるのもいいですね。

ネットをピンと張りツルが絡みやすくするには、プランターに挿した支柱にネットを通して固定するのがおすすめです。
ネットの上部は、サッシ枠などの金具に紐で固定すると安定します。

ベランダなどで紐をひっかけるところがない場合は、突っ張り棒を外の窓枠の上に設置し、そこにネットを吊るようにしましょう。

ネット設置の際のポイント

■ネットはプランターよりも外側に設置しましょう。(夏の暑さに朝顔の株がやられにくい)
■ネットはたるみが出ないようピンと張りましょう。(ツルが絡みやすくなる)
■ツルがネットに絡まないではうように長く伸びている場合は、手でツルを直接ネットに巻きつけましょう。
■ツルが短い時には、ビニールテープなどでツルと支柱を結んであげましょう。

朝顔の育て方 摘心のコツは?

「摘心(てきしん)?」この言葉を初めて耳にしたという人は多いのではないでしょうか。

摘心とは、ツルの先端を切ることです。

「えっ! せっかく伸びたツルを切っちゃうの?」と思う人もいますよね。
しかし朝顔に限らず植物は、生長の頂点のツルの先端を摘むことで、かわりに新しい生長点をいくつも伸ばす性質があります。

私も最初は、一生懸命伸びたツルを切るのが可哀想で切らずに育てたのですが、緑のカーテンには程遠いものに終わってしまった経験があります。
数年後もう一度朝顔を育てた時は、思い切って摘心をしました。
心配はいりませんでした。
次々に新しい芽が出て来てボリュームのある株になりましたよ!

朝顔も摘芯をすることで、脇芽を多く発生させてその脇芽を育てることで、最初からの親ズル1本で育てるよりも花数を多く増やすことができるのです。
この作業は、朝顔の株を大きくするためにも必要です。

≪摘心をしたいもう一つの訳≫があります。
朝顔は、ツルの先の方に花を咲かせる特徴があります。

摘心をしないでそのまま成長させてしまうと、ツルの真ん中から下には花が咲かずにスカスカの状態で、見た目が寂しく貧弱になってしまいます。
摘芯をして脇からツルが生えてくるのを促進してあげて全体に花を咲かせるようにしましょう。

摘芯をしなくても自然にツルから脇芽が出てくることがあります。
しかし、親ズルを残した状態で脇芽を伸ばして子ズルにすると、花付きが悪かったり株自体が疲れてしまうことが多いので、伸びたツルを切るのは可哀そうと言わずにぜひ摘心を行ってくださいね。

摘芯の時期と方法

摘心をするベストタイミングを紹介しますね。

【摘芯をする時期】
本葉が8枚~9枚になった時が摘芯をする時期です。

双葉の次に出てくる葉が第1の本葉になります。

【摘芯の方法】
摘芯は第1の本葉から数えて、第5か第6の本葉の上でツルを切ります。

この時、ツルが細くても必ずハサミで切りましょう。
無理に手でひきちぎるのはNGですよ。

手でひきちぎる行為は株が弱くなったり、最悪の場合朝顔が枯れてしまうことにもなりかねません。

子ズルも適当な長さになったら先の部分を切ってしまいましょう。
そうすることで、子ズルの脇から更にツルが生えてくるので、ツルの数がドンドン増えていきますよ。

朝顔の育て方 肥料の与え方や水やりの仕方

肥料の与え方や水やりの仕方をおぼえて、ボリュームのある株から大きな朝顔を咲かせましょう。

肥料の与え方

朝顔の栽培期間は長期(夏~秋)に渡るので、肥料が切れないようにしましょう。

月に一度、化成肥料(7~10g程度)を株元の土に混ぜ込んで追肥するか、
2週間に1回程度、水で薄めた液体肥料を追加で与えましょう。

水やりのポイント

朝顔を鉢やプランターで育てる場合は、地植えとは違い土が乾きやすいので、
朝に土を確認して表面が乾いていたら鉢やプランターの底から水が流れ出てくるまでたっぷりと与えるようにしましょう。

また夕方も土の表面をチェックして、乾いていたらたっぷりと水を与えましょう。

ただ朝の水やりを忘れたからと言って、気温が高くなっている日中に水を与えるのはNGですよ。
土の中の水分の温度が上がり蒸れることで、根が傷んだりする原因になってしまいます。

水を与えるのは、
朝の早い時間帯か、日が沈み夕方になってからにしましょう。

朝顔は夜にツルが伸びるので、夕方の水やりによって生長具合いが違ってきます。

朝顔を小さく育てたいなら水は少なめに、グリーンカーテンを作りたいときは水は多めに与えましょう。

まとめ

朝顔を育てていくのに支柱(ネット)と摘心は必須です。
花数を増やし株を大きく育てるためには、水やりと肥料の与え方のポイントもしっかり押さえて元気な朝顔を咲かせましょう。

 ⇒ 朝顔の種の収穫時期や取り方と保存方法や保存期間

朝顔を大いに楽しんだら、来年のためにしっかり種を収穫しましょう。