朝顔の種の収穫時期や取り方と保存方法や保存期間

朝顔の種の収穫時期とその取り方、また種の保存方法や保存期間をお伝えします。

朝顔は一年草なので花が咲き終わった後は、来年もキレイな花を咲かせ楽しむために、種の収穫作業をしてしっかりと次の種まきまで保存をしましょう。

朝顔の種の収穫時期

朝顔は毎朝たくさんの花が次々と長い期間咲き続けてくれるので朝からテンションが上がりますよね。
私はここ数年、朝顔市で購入した朝顔の種を咲き終わった後に収穫・保存して種まきから育てて楽しんでいます。

この咲き終わった後に収穫したたねを発芽させる楽しみをぜひ体験してみませんか!

それでは、種収穫の前段階作業からしっかり確認していきましょう。

種収穫の前段階作業

基本的に植物は花が咲き終わると次に種子を残します。
朝顔も同じです。

朝顔は下から上にぐんぐんとツルが伸び、花は下から次々と咲いていくので、種は下から順に出きてきますよ。
種はぷっくりとした一つの丸い袋の中に数個入っています

●いろいろな色やいろいろな種類の朝顔を育てている場合
花が咲き終わった後に色の判別や種類がわかるように印(番号など)をつけておくといいですよ。
さらに、気に入った朝顔が咲いた時には、花茎にビニタイや荷札で目印をしておくと、種を収穫するときにとっても便利です。

【私の場合】
私が最初に朝顔の種の収穫した年はこの前段階作業をしなかったんです。
そのため、翌年まいた種は同じ色ばかりでお気に入りの青い朝顔を咲かせることができませんでした。
赤ばっかりでいささか暑苦しく感じたことを今でも思い出します。

面倒に感じる収穫の前段階作業ですが、この作業を確実にすることで翌年「〇〇色が咲かない・・・」とガッカリする事態にはならないですよ。

次は種の様子の観察をしっかり行いましょう。

種の様子の観察

種は花が枯れてその後に出きるのですが、出きたての種は青々しく緑色の状態です。
初めから黒色ではないんですよ。

この緑色の状態の時、嬉しくなって焦ってすぐに収穫したくなるかもしれませんがまだまだグッと我慢しましょうね。
葉っぱから栄養分を作りながら茎を通して種に栄養を送り込んでいるんですよ。

特に観察したい部分は茎と種の間です。
この部分が緑色がかっているということは、葉っぱからまだ水分や栄養分を種に与え続けていると判断しましょう。
この状態の時も我慢の時期、収穫しないでじっと待ちましょう。

徐々に種が「緑色」→「黄色」になってくるのですが、ここでもまだまだ我慢が続きますよ。
茎やガク、種の入った袋が「黄色」→「カラカラに乾燥して茶色」になってきた時が収穫のタイミングです。

しかし、まだ注意して欲しいことがあります!

初めて種を収穫するときは種の袋が「茶色」になった時点で、一番下にある袋から種を取り出して触ってみましょう。
この時まだ少し種が柔らかかった場合は収穫時期には早いという合図なので硬くなるまでもうしばらく待ちましょう。

【もしも早めに収穫してしまった場合】
まだ種に水分を多く含んでいるので、ティッシュやキッチンペーパーの上に置き、できるだけ乾燥した場所に数日放置します。
これで種の水分が抜けて次第に小さく固くなります。

種の収穫のタイミングを間違わなければ、翌年の発芽率もUPしますよ。

朝顔の特徴

●朝顔が咲くのは朝?
一般的に朝顔は名前からして「朝に咲く。」というイメージがありますよね。
でも実際には、夜明け前のまだちょっと薄暗いうちに咲くことが多いんです。

朝顔は、日没から8時間~10時間で開花すると言われているので、7月よりは8月、8月よりは9月と日が暮れる時間が早くなるほど咲く時間は早くなってきます。
また、開花時間には日没時刻だけでなく気温も関係していて、気温が高い方が開花時刻は遅くなると言われています。

朝顔を育てているとついつい早起きして、今朝はいくつ蕾が膨らんでいるか、咲いている花は何色で何個か、すでにしぼんでいる花はないかなど、朝一からとても楽しく元気をもらえますね!

●朝顔は自家受粉
朝顔の自家受粉とは、開花する前の蕾の状態で受粉することです。

どうりで、数時間しか咲いていないのに種が出来るのには、自家受粉するという特徴があったんだと納得した人も多いでしょう。

自家受粉をするため今年咲いた朝顔と同じ色の花が来年も咲かせてくれるのだそうですよ。
それを確かめるためにも、今年は確実に種を収穫して来年楽しみながら観察してみましょう。

朝顔の種の取り方

茎やガク・種の入った袋が「カラカラに乾燥して茶色」になった時がまさに種の収穫時期です。

収穫時期には、種の入った袋にちょっと触っただけでも種が弾け散ってしまう場合があるので注意が必要です。
茶色くなったものから順番に片手で種を覆いながら種の茎の部分にハサミを入れ収穫しましょう。

朝顔の種の保存方法と保存期間

朝顔の種は「えっ! こんなにたくさん採れるの?」と思わず声が出ちゃうほど大量に収穫できます。

朝顔の種の保存方法

収穫した朝顔の種は、ティッシュやキッチンペーパー、またザルの上のせて陰干しながらさらに1~2ヶ月ほど乾燥させましょう。
この時、常温で湿気のない場所に置くのがポイントです。

その後は、茶封筒などに朝顔の種類や色ごとに分けて入れましょう。
お菓子などに入っている小さな乾燥剤を同封できれば尚良いですね。

さらにビニール袋やサランラップ、ジップロックなどに入れて冷蔵庫の野菜室の隅に保管します。

ただ翌年に種まきする分の種は、そこまで神経質に徹底した保存方法をしなくても大丈夫ですよ。
室内でもまた屋外でも、湿気がない場所であればどこで保管しても問題なしです。

ちなみに、
こちらの画像は、私が昨年収穫した種をしっかり乾燥させて、そのまま常温の納戸に置いておいたものを今年種まきしてみたのですが、下記のようにしっかり発芽しキレイな朝顔が咲きましたよ。

   

 ⇒ 朝顔の種まき時期プランターには何粒まく?芽切りと種まき方法

翌年の朝顔の種まきはこちらを参考にしてください。

朝顔の種の保存期間は?

いったい朝顔の種はどのくらい保存できるのか気になりますよね。

種の収穫後にしっかり乾燥させてから茶封筒に乾燥剤と共に入れた後、さらにビニール袋やサランラップ、ジップロックなどできるで密閉し冷蔵庫の野菜室の隅に保管すれば、何年でもOKと言われています。

ただそう言われても本当に発芽するか心配な場合は、発芽しやすい種かどうか一晩水に浸けてみてはいかがでしょう。
沈んだ種はしっかりと種が詰まっていて発芽する確率が高いと言われています。

プカプカと浮いてくる種は未熟な種と言われ、発芽しない可能性が高いので処分した方が良いでしょう。

まとめ

朝顔が咲いたら種を収穫する前段階作業をして、朝顔が咲き終わったらしっかり種の観察をしましょう。
ポイントは「茶色」に色が変わって、種が固くなったらです。

しっかり乾燥させてカビが生えてこないように保存して、来年また今年と同じ朝顔を咲かせましょう。

 ⇒ 朝顔のプランターでの育て方 支柱や摘心のコツと肥料の与え方や水やりは?

ちょっとした育て方のコツを覚えると朝顔がぐんぐんと成長してくれますよ。