水虫は家族にうつるものなのか心配ですよね。
お風呂で注意することや洗濯を一緒にしてもでいいものなのかなど、気をつけたいことをお伝えします。
水虫は家族にうつるもの?
お父さんから「どうやら水虫になっちゃったらしい・・・」なーんて告白されたら、
家族全員で「絶対うつさないでよね!」と冷たい口調で言ってしまいますよね。
やはり水虫と聞くと良いイメージではなので、うつるのではないかと心配になったり、うつりたくないと思ってしまうのは当然のことです。
しかし、水虫はそう簡単にはうつりません、意外に大丈夫なのです。
水虫がうつる条件
水虫が人にうつるには次のような条件が揃った時です。
水虫の菌(白癬菌)が付着後、24時間、湿度が95%以上ある場所におかれればうつると言われています。
例えば、
水虫になってしまったお父さんが床や畳を素足で歩いた場合、床・畳・マット・スリッパなどには白癬菌(はくせんきん)が付着してしまいますよね。
家族がその後を素足で踏むと、床・畳・マット・スリッパなどに付着していた白癬菌が皮膚に付きます。
この素足に付いた白癬菌ですが、すぐにうつるわけではありませんよ。
素足に白癬菌が付着してから、皮膚内に侵入し感染するのは24時間後なんです。
通常の生活をしていれば、お風呂に入りますよね。
お風呂に入れば足に付いた白癬菌を洗い流すことになります。
洗い流した後、足の水分をしっかり拭き取り、乾燥した足の状態にしているでしょう。
毎日このように、清潔でいることを心がけていれば感染を防ぐことができるんです。
注意する事
清潔でいようとする気持ちが強すぎて、足を洗うときに軽石などでごしごしと洗い過ぎないように注意しましょう。
皮膚を傷つけてしまうと大変ですよ。
抵抗力が落ちている時などは、小さい傷でもそこから白癬菌が感染しやすくなるので要注意なんです。
軽石など使わなくても、手でこまめに水洗いすればそれで十分とのことです。
それなら、白癬菌を踏まなくて済むように、靴下を履けばいいのではないかと思う人もいるでしょう。
確かに靴下を履くことで、直接白癬菌を踏む可能性は低くなりますが、夏などはかえって靴下の中が蒸れることになってしまうので、靴下を履くというのも要注意なのです。
水虫にならないために実行すること
水虫は文明病だと言われています。
熱帯の途上国より、北欧やロシアなどの寒い国の方が多いこともわかっています。
「えっ? 何だか逆にようなイメージ。」と思われる方は多いのではないでしょうか。
これはどうてなのかというと、常に靴を履いた生活をしているからということのようです。
やはり一日中靴を履いていると蒸れるんですね。
熱帯の途上国の人は裸足にサンダル、だから水虫にはならないのだそうです。
このことからも、こまめに足を洗って清潔に保ち、とにかく乾燥させることが一番大切です。
水虫の家族と同じお風呂(湯舟)に入っても大丈夫?
水虫の家族と同じお風呂(湯舟)に入るって、とっても気になるところですが結論からいえば大丈夫です。
水虫の原因菌である白癬菌は水中では感染しません。
洗い場の床もシャワーで洗い流すことで白癬菌は流れていきます。
だから同じお風呂(湯舟)に入っても大丈夫です。
安心してお風呂に入りましょう。
注意する事
水中では水虫に感染することはありませんが、お風呂上りに使うバスマットを共有するのは要注意です。
水虫の人が使った後のバスマットには、白癬菌に感染した皮脂がはがれて付着している可能性があります。
白癬菌に感染した皮脂がはがれて付着したバスマットを他の人が使うことで、水虫に感染してしまうかもしれません。
このような家族内の感染を防ぐには、水虫の人の使うバスマットは他の家族が使うバスマットとしっかり使い分けることが重要です。
バスマットはできるだけ毎日洗濯して常に清潔な状態を保つようにしておきましょう。
しかし、簡単にはうつらない、清潔にしているから大丈夫と説明しても、「お父さんの入ったお風呂に入りたくない。」と、嫌がる家族がいるかもです。
その時は、お父さんより先にお風呂に入ってもらいましょう。
お父さんにしたらショックでしょうね。
しかし仕方ありませんね。
早く治してもらいましょう。
水虫は発見が早ければ早いほど早く治すことが出来ると言われています。
水虫の家族の洗濯物を洗濯機で一緒に洗って大丈夫?
洗濯槽の中で水虫の家族の洗濯物がグルぐるグルぐる回っていたら、水虫の原因菌である白癬菌が他の家族のものに付かないのか?
付いたとしたらその洗濯物は大丈夫なのか心配になる人がかもしれませんね。
安心してください。
水虫の家族の洗濯物と一緒に洗濯しても大丈夫、洗濯機の中で白癬菌は感染しません。
白癬菌は洗濯機の中で洗い流されます。
また、特別な洗剤や漂白剤も必要なしです。
お風呂の残り湯を使って洗濯機で洗濯する場合も大丈夫だと言われていますが、「すすぎ」だけは水道水を使うようにしましょう。
お風呂の残り湯を「すすぎ」に使うと、お風呂の雑菌などがせっかくきれいに洗った洗濯物についてしまいます。
これは、水虫の白癬菌に限ったことではありませんからね。
タオルなどの色が変わったり、臭いが気になったりする事がある場合はこの「すすぎ」が原因のことが多いです。
普段から、すすぎは水道水を使うようにしましょう。
そして、洗濯が終わったらすぐに干すのがポイントです。
洗濯した衣類を干さないで放っておくと、様々な菌が繁殖しやすい状態になるので注意しましょう。
夜に洗って、干すのを忘れて洗濯機に入れたまま朝になってしまったなんてNGです。
「洗ったら、しっかりすすいで、素早く干して、しっかり乾かす。」 これが大事です。
それでも白癬菌のことが心配ならば、洗濯槽を時々洗浄剤で洗うことをおすすめします。
より清潔な状態を保つことで、ほとんどないとはいえわずかに残っている「洗濯機からの感染」という可能性を減らすことが出来ます。
しかし、あまり神経質にならないようにしましょう。
まとめ
水虫はそう簡単にはうつりません。
毎日、足をきちんと洗い、乾燥した足の状態にしておけば、お風呂も、洗濯も心配いりません。
家の中で注意するのは、水虫の人のバスマットと他の家族のバスマットをしっかり使い分けることだけです。
もちろんスリッパや靴も共有しないでくださいね。
水虫は、発見が早ければ早いほど、早く治すことが出来ると言われています。
あれッ? と思うことがあったら迷わず病院を受診しましょう。
家族はあまり神経質にならないようにしましょう。
昔は、水虫治せればノーベル賞、と言われたものですが、医学の進歩は素晴らしいですね。