赤ちゃんが鼻水を出す理由と病院へ行くタイミングや受診科は?

赤ちゃんが鼻水を出しやすい理由と病院へ連れて行くタイミングはいつなのか、耳鼻科と小児科どちらを受診したらいいのかお伝えします。

赤ちゃんの健康状態を表すバロメーターの一つと言われている鼻水ですが、中耳炎になる前にお母さんが気づいてあげたいですね。

赤ちゃんが鼻水を出す理由

赤ちゃんが鼻水を出し始めたけれど、元気に遊んでいるし発熱もしていない、そしてよく寝てる。
こんな時は、「鼻水くらいで病院に行くのはどうなんだろう? 病院に連れて行って、逆に別の病気をもらってしまうのも嫌だしなぁ~。」と病院へ行くのをためらってしまいますよね。
でも、「受診させなかったために悪化してしまったら・・・」とも思うのがお母さんですね。

まずは赤ちゃんが鼻水を出す理由をしっかりと確認しておきましょう。
それがわかっていれば、受診させるか様子をみるかという判断に自信が持てます

体が小さい赤ちゃんが鼻水出すと、すぐに発熱したり何か特別ことが起こるサインのように思いがちですが、赤ちゃんだから特別ということはありませんよ。
赤ちゃんが鼻水を出す理由は次のように大人と全く同じ理由なんです。

■ほこりなど異物からの刺激気温の変化に対する体の反応。
風邪などの病気による免疫反応。
副鼻腔炎などの病気が原因

一番大切なのは、赤ちゃんの鼻水はどのような理由から出ているのかをお母さんが知ることです。
赤ちゃんが鼻水を出し始めたら、まずは鼻水の状態をしっかり観察してみましょう。

透明でサラサラした水状態の鼻水

透明でサラサラした水状態の鼻水の場合は、外部のほこりなどの異物からの刺激や気温の変化に対する体の反応の場合が多いんです。

この場合は、鼻水だけで鼻づまりすることはないことが多いので、元気で遊んで良く寝ているのならば数日様子を見ていて大丈夫でしょう。
ただ、このような状態が一週間も続くようなら病院を受診して早く治してあげましょうね。

大人も鼻水が止まらないと頭がもやもやしてきて、鬱陶しいし気持ちが悪いですよね。
赤ちゃんも同じです。
自分で鼻をかむことができない分、大人よりもずっと苦しい思いをしているのは確かですからね。

透明でも粘り気がある鼻水・緑色や黄色の鼻水

鼻水が透明でも粘り気がある鼻水や緑色や黄色の鼻水になっている場合は、風邪・副鼻腔炎・蓄膿症などの病気の可能性が高いです。

このような場合は早めに病院を受診しましょう。

赤ちゃんの鼻腔はとても狭いので、鼻水を放置しておくと奥ですぐに詰まります。
鼻腔が詰まることで鼻水の行き場がなくなり、中耳炎や副鼻腔炎の原因になってしまうのです。

中耳炎は痛みや不快感を伴う病気なので、中耳炎になる前にお母さんが気づいてあげて治したいですね。
ただ、痛がっていないから大丈夫と油断しないでくださいね。
副鼻腔炎を放置し治療が遅れると痛みを伴わない「滲出性中耳炎」になり聴力が弱くなることもあるので注意が必要です。

鼻水が出た時にお母さんがしてあげられること

赤ちゃんに鼻水が出た時、お母さんがしてあげられることを紹介しますね。

赤ちゃんは自分で鼻をかむことが出来ません。
綿棒ティッシュ市販の鼻吸い器などをつかって鼻水を取ってあげましょう。

また、鼻水によって皮膚の薄いデリケートな赤ちゃんの鼻の周りが、かぶれてしまったり傷になったりしないよう、ワセリンやベビークリームを塗って皮膚を保護してあげることを忘れないでくださいね。

昔はお母さんが口で赤ちゃんの鼻水を吸ってあげていたといます。
しかしこの昔の方法では、赤ちゃんの鼻水の原因が病気の場合、お母さんに感染してしまう可能性があるので本当に緊急の時以外は避けたほうが無難です。

赤ちゃんの鼻水で病院へ連れて行くタイミングはいつ?

赤ちゃんが鼻水を出し始めて、病院へ連れて行くタイミングはいつなのか確認しましょう。

赤ちゃんの鼻水は、最初は透明でサラサラな水状態のことがほとんどです。
この時は、ほこりなどの異物の刺激や気温の変化に対する体の反応でも出ることがあるので様子をみていて大丈夫なんですが、タイミングはこの後です。

そのポイントは「鼻水の色と粘り気」です。

鼻水に粘り気が出てきたり、色が黄色や緑色に変化しドロドロになってきたら病院での受診が必要です。

透明でサラサラな水状態の鼻水でも注意が必要な場合

透明でサラサラな水状態の鼻水で次のような症状があったら早めに病院で受診するようにしましょう。

・耳を触る
・機嫌が悪い
・よく泣く
・おっぱいやミルクの飲みが悪い
・鼻づまりがあり眠らない
・目の充血や目やにがひどい
・鼻水が1週間続いている

2歳以下の赤ちゃんは、鼻の高さがありません。
鼻の穴も小さくて機能が未熟なので、少しの刺激でもすぐに鼻水が出でしまいます。

放っておくと思わぬ病気の原因になりかねないので、「鼻水くらい」と甘くみるのも考え物なんです。
しっかりと赤ちゃんの様子や鼻水の状態を注意深く観察しましょう。

赤ちゃんの鼻水 病院の受診先は耳鼻科と小児科どちらがいいの?

赤ちゃんが鼻水を出している場合、病院の受診先は耳鼻科がいいのか、小児科でいいのか迷う時がありますよね。
まずは、しっかり赤ちゃんの様子や症状を観察してどちらを受診したらいいのか判断しましょう。

ただ、赤ちゃんをうまく診察してくれる耳鼻科が見つからない時には、小児科を受診し相談しましょう。

【私の場合】
息子が赤ちゃんのころ、小児科の先生に紹介して頂き耳鼻科を受診したことがあります。
できたら、小児科と同じように耳鼻科でもかかりつけを作っておくと心強いですよ。

耳鼻科を受診する場合(鼻水・鼻づまりのみ)

下記のような症状の場合は耳鼻科を受診しましょう。

■耳を触るなど耳を頻繁に気にする
■耳を痛がっている
■耳だれがある
■小児科を受診しているがいつまでも鼻水が止まらない

小児科を受診する場合(鼻水以外の症状がある)

下記のような症状の場合は小児科を受診しましょう。

●咳が出ている
●痰が絡んでいる
●発熱している
●下痢症状がある など

まとめ

鼻水が出ていても、赤ちゃんが元気に遊んで、おっぱいやミルクをよく飲み、ぐっすり寝ているのであれば、しばらく様子を観察していても大丈夫でしょう。
しかし、一週間しても治らないようであれば早めに病院を受診するのがいいですね。
その時は、赤ちゃんの様子や症状をみて耳鼻科にするか小児科にするか決めましょう。

お母さんは大変ですが、美味しいおっぱいを赤ちゃんにのませてあげられるように、食事に気を使い、部屋の湿度を保ち、外出を控えるなどして、赤ちゃんの症状がが少しでも良くなるように頑張ってください。

 ⇒ 子供の咳で病院に行く目安と考えられる病気 何科を受診する?

鼻水と同様、咳も気になりますよね。
参考にしてくださいね。