金柑の栄養と効能や皮ごとOKの食べ方&甘露煮のレシピ 食べ過ぎの注意点は?

金柑(きんかん)の栄養成分と効能、皮ごとOKの食べ方や皮ごと食べられない人におすすめ食べ方やレシピ、また食べ過ぎの注意点についてお伝えします。

たくさんの栄養が含まれていて、皮ごと食べることができる、甘露煮・ジャム・ゼリーにしても美味しい金柑ですが、食べ過ぎには気をつけましょうね。

金柑(きんかん)の栄養と効能

みかんを小さくしたような、まん丸で可愛い果物の「金柑(きんかん)」は江戸時代以降、中国から薬用として渡って来ました。
「金柑」には、特に皮の部分に、ビタミンCやカルシウムが豊富に含まれているんですよ。

ビタミンC

手のひらに収まる小さい実に、ビタミンCが100\(\mathrm{\,g\,}\)中49\(\mathrm{\,\,mg\,}\)含まれていて、レモンと同等というのだからビックリです。

ビタミンCは、疲労回復・風邪予防・肌荒れ改善に効果的なので、特に女性には嬉しいですね。

しかしビタミンCは、加熱することでその栄養素が失われてしまいます。
栄養を損なわずに食べたい時は、皮ごと生のまま食べるのがベストですよ。

カルシウム

果物にカルシウムってあまりイメージできませんが、金柑には含まれているんです。

カルシウムは人間の人体に最も多く含まれるミネラルです。

骨や歯の形成には欠かせない栄養素なので、育ち盛りの子供に食べさせましょう。
工夫しておやつとして出す価値がありますよ。

ビタミンA

ビタミンAは粘膜を強くする効能があるので、風邪の予防に最適です。

ビタミンP(ヘスペリジン)

金柑には普段あまり聞き慣れない、ビタミンP(ヘスペリジン)という成分が果皮に含まれています。

他の柑橘類にもヘスぺリジンは含まれてはいるのですが、ヘスぺリジンを効率よく摂取できるのは皮ごと食べることのできる金柑くらいだということです。

●ヘスペリジンの効用
金柑の皮に含まれるヘスペリジンには、次のような効能が認められています

・血管強化
・血中コレステロール改善
・血流改善効果
・抗アレルギー作用
・発ガン抑制作用

さらに、次のような効果が期待できると言われているすごい力の持ち主です。
・ビタミンCの吸収を高める
・毛細血管強化
・肌の新陳代謝促進
・冷え性改善
 

ビタミンE

動脈硬化や心筋梗塞といった生活習慣病に役立つビタミンEも含まれていますよ。

小さなまん丸の金柑の実には、このような優れた効能が隠されているんです。
古くは咳止めの薬用としても用いられていますよ。
今も「◯◯◯◯金柑◯飴」なんてありますもんね。

女性が気になるカロリーですが、100\(\mathrm{\,g\,}\)で71\(\mathrm{\,kcal\,}\)とてもヘルシーです。

金柑は皮ごと食べてOK! おすすめの食べ方とレシピ

金柑をどうやって食べたらいいのかわからない。
庭の金柑の木に実っているけれどそのままにしている。
店頭で金柑を見かけるけどいつも素通りしてる。

このような人は多いですよね。
以前は私もそのうちの一人でした。

しかし、金柑はいろいろな料理に使える栄養満点の食材なんですよ。

●金柑の旬
収穫時期は早ければ11月から始まり露地ものは1月~3月が旬となります。

金柑は皮ごと食べてOK!

金柑の実は他の柑橘類と違って、皮ごと生で食べれますよ。
栄養価に優れ、嬉しい効能がある金柑は洗ってそのまま手軽に食べれる、手間をかけなくてもいいなんてこんな嬉しいことはありません。

ちなみに、
金柑で有名な産地といえば宮崎県です。
次いで鹿児島・熊本・佐賀など、九州で多く栽培されています。

宮崎県には「たまたま」という金柑のブランドがあり、これは普通スーパーなどの店頭で目にする金柑よりはるかに実が大きくて甘味も強いのです。

実は私 昨日「完熟 きんかん たまたま」を食べました。
嬉しいことに、宮崎県に住む友人から贈って頂いたのです。

大きさ甘さにびっくりしちゃいました。

 ⇒ 「完熟きんかんたまたま」食べた感想は大きく甘くけた違いの美味しさ!

個人的な感想になりますが自分が食べた感想です。

美味しい食べ方と調理方法

金柑を皮ごと生で食べれたら、手間もかからずそれが一番良いのですが、「たまたま」のようにブランドではない金柑の皮には少し苦味があるのでその苦味が苦手と感じる人もいます。
栄養価に優れた金柑を少しの苦味で敬遠するのであれば、それはもったいないことですよ。

苦味が苦手と感じる人は、下記のように調理して食べてみましょう。
レシピを紹介しますね。

金柑の甘露煮

金柑の一番ポピュラーな調理法とも言えます。

大量の金柑を消費したい時はこれが一番です。
金柑の甘露煮は、そのまま食べてもよし、お湯やお酒に入れてもよしですよ。

【材料】
・金柑 1㎏
・砂糖 300g
・はちみつ 小さじ1
・レモン汁 5滴
・水 適量

【保存期間】
砂糖を少なめで作った場合は、カビが生えてくるので注意しましょう。

金柑に対して、
砂糖が30%以下  約3週間くらい。
砂糖が30%以上  約1ヶ月~40日くらい。

【手順】
(1)金柑のヘタを取り5ヶ所くらい穴をあけましょう。
(2)鍋に金柑を入れ、水をひたひたに注ぎ火をつけましょう。
(3)水が沸騰したら砂糖・はちみつ・レモン汁を加え、弱火で約1時間ほど煮詰めていき、ペーパータオルで落し蓋をして時々金柑を転がしながら煮ましょう。
(4)香りが立ってきて水分も少なくなり、ブクブクとした泡と艶が出てきたら火を止めて冷まし出来上がりです。

金柑ジャム

個人的には一番おすすめです。
夫も大好きで毎日ヨーグルトにのせて食べているほどです。
「金柑が一年中あればなぁー」と言うくらい美味しいんですって!

【材料】
・金柑 300g
・砂糖 100~150g(お好みで)
・レモン汁 少々
・水(下ゆで用) 適量

【手順】
(1)金柑を洗ってヘタを取りのぞきましょう。
(2)鍋に金柑と水をひたひたにいれて中火にかけましょう。
(3)沸騰して金柑の皮が裂けてきたら火からおろして、流水で洗いましょう。
(4)金柑を半分に切って種を爪楊枝で一つづつ取りのぞいた後、適当な大きさに切りましょう。
(5)鍋に(4)と砂糖とレモン汁を入れて弱火にかけ、混ぜながら加熱しましょう。
(6)水分が減り、お好みのとろみがつくまで煮たら火を止めましょう。
(7)粗熱が取れたら完成です。

金柑ゼリー

金柑の甘露煮を使ったゼリーです。
甘露煮をそのまま食べるのにも飽きたときにおすすめです。
10分程度で作れますよ。

【材料】
・金柑の甘露煮 10個ぐらい
・粉寒天 4g
・水 500mL
・パルスイート 適量

【手順】
(1)種を抜いた甘露煮をゼリーを作る容器に敷き詰めます。
(2)粉寒天とパルスイートを水でといて、沸騰させたもの甘露煮を敷き詰めた容器に流し入れます。
(3)粗熱をとって冷蔵庫にいれ固まったら完成です。

金柑を皮ごと食べて風邪知らずに!
ビタミンCをたくさん摂取することができるので、季節の変わり目にはおすすめです。
体調管理にぜひこの調理方法を参考にしてくださいね。

金柑の食べ過ぎには注意が必要

金柑は栄養価がとても高く嬉しい効能がいっぱいの果物です。
たくさん食べても問題ありません。

しかし、人によっては食べ過ぎると、唇がピリピリしたりすることがあるようです。
口の中に違和感を感じたら、食べるのを控えましょう。

その他にも、金柑は風邪の予防に効く栄養素が含まれているのですが、風邪をひいてしまったときは胃腸が弱ってしまいますよね。
風邪をひいてしまった時は、
食べ過ぎてしまうとお腹を下してしまったり、嘔吐してしまう可能性があるので注意しましょう。

風邪をひかないように、体調管理のために食べるのがおすすめです!

まとめ

金柑は皮ごと食ベることができるので、より多くの栄養を摂ることができます。

独特の苦味が気になる場合はちょっと手を加え調理して、体に取り入れてみましょう。

果物には珍しいカルシウムなどの栄養も多く含まれているので、育ちざかりのお子さんに食べさせたい食材です。
金柑の甘露煮・ジャム・ゼリーなど作りおやつに与えてみましょう。

 ⇒ 完熟 きんかん(金柑)たまたま名前の由来や食べ方とエクセレントって何?

風邪の予防に、体調管理に今年はぜひ金柑を活用しましょう。