ドリップコーヒー初心者が知っておきたい大手メーカーのドリッパー(カリタ・メリタ・ハリオ)の違いと特徴や初心者おすすめのメーカーを紹介します。
ドリッパーを買いに行って「カリタ?メリタ?ハリオ?何だこの名前は?」と固まった人はいませんか?
初心者がドリップコーヒーでお家カフェを楽しもうとした時のおすすめのドリッパーが分かっていれば迷うことはありませんよね。
コーヒードリッパー(カリタ・メリタ・ハリオ)の違いと特徴
ドリップコーヒー初心者にとって、どんなリッパーを選んだらいいのか迷いますよね。
そこで、たくさんの種類があるコーヒードリッパーの中から、大手メーカーのカリタ・メリタ・ハリオの違いをお伝えします。
分類方法
コーヒードリッパーにはたくさん種類がありますが、分類方法は大きく分けると穴の数と形状この2つです。
●穴の数の違い
穴の数なんて些細な違いのように思えますよね。
でもね、穴の数が違うことでコーヒーの味には大きな影響があるというのです。
穴が1つと穴が3つ、それぞれのドリッパーに同じようにお湯を注いた場合を比べてみると次のようになりますよ。
【穴が1つ】
ドリッパーの穴が1つの場合、お湯がゆっくり落ちるのでコーヒーは濃い目にはいります。
さらに、穴の大きさによって穴が同じ1つでもその次のような違いが出てきますよ。
■穴が大きい 穴が小さいものよりもお湯が早く落ちるのでコーヒーは薄めです。
■穴が小さい 穴が大きいものよりもお湯がゆっくり落ちるのでコーヒーは濃い目です。
【穴が3つ】
ドリッパーの穴が3つの場合、お湯が早く落ちるのでコーヒーは薄目にはいります。
●形状の違い
ドリッパーの形状は台形と円すいです。
この台形と円すいの形状の違いでお湯の流れが次のように異なりますよ。
【台形】
形状が台形の場合は、広範囲にコーヒーが抽出されます。
【円すい】
形状が円すいの場合は、斜め一直線にお湯が落ちていきます。
このように、コーヒーの粉やお湯とのふれ合い方の違いがコーヒーの味の違いとして表れるのです。
この穴の数と形状違いを理解しそれぞれのメーカーの特徴を確認しましょう。
カリタ(Kalita)の特徴
カリタのドリッパーは日本生まれなんです。
1958年に東京で生まれました。
日本では当時、喫茶店がブームとなっていて業務用のコーヒー機器でカリタの名前は知られるようになります。
ドリッパーの形状は台形で、コーヒーの落ちていく穴(抽出)は3つです。
3つ穴のドリッパーで上手に入れるコツは細口ケトルでゆっくり安定してお湯を注ぐことです。
台形のドリッパーは円すいのドリッパーに比べると一度コーヒーがドリッパーの底に溜まって落ちていくので、どちらかというと酸味の少ないコーヒーができ上がります。
メリタ(Melita)の特徴
メリタのドリッパーは1908年ドイツ生まれです。
ドイツのドレスデンに住むメリタ・ベンツ夫人によって、「もっと手軽においしいコーヒーをいれて、最愛の夫に飲ませてあげたい。」という夫を想う深い愛情から発明されました。
ドリッパーの形状は台形で、コーヒーの落ちてい穴(抽出)は1つです。
初期の頃、フィルターの抽出口はなんと無数の穴があいている茶こしのようなフィルターでした。
それから穴が3つ・穴が4つのタイプなど進歩をとげてきた結果、1963年に穴が1つの現在のモデルになりました。
抽出口が穴1つ方式なので正確な時間で抽出されるように計算されています。
一度に給湯できるので何回かに分けてお湯を注ぐ必要はないことから、毎回味が変わることなくおいしいコーヒーをいれることができるのです。
穴が3つよりも1つのほうがお湯の落ちる速度が遅くなるので、カリタのドリッパーよりもお湯がコーヒー粉に触れている時間が長くなることからしっかりとした味のコーヒーに出来上がります。
ハリオ(HARIO)の特徴
海外のカフェでもよく見かける「HARIO」ですが、実はなんと90年以上続く日本の耐熱ガラスメーカーなんです。
ドリッパーの形状は円すいで、コーヒーの落ちていく穴(抽出)は1つです。
円すいの形をしていてコーヒー粉を通ったお湯が1つの真ん中の穴に集まって落ちていきます。
そして、注ぎ口の細いケトルを使うことで注ぐ湯量を調整し次のようにお好みのコーヒーをいれることができるんです。
下に空いた穴は大きめでお湯が溜まらず流れるので、ゆっくり注いで濃厚な味にしたり、手早く注いでスッキリした味にしたり、好みの味を見つけてみましょう。
コーヒー豆を挽いた後の粉の保存方法と賞味期限もおいしいコーヒーを飲むのには知っておきましょう。
コーヒードリッパーの材質の特徴
コーヒードリッパーの材質にはいろいろな種類があるんですよね。
だから、時間をかけドリッパーの特徴を知ることではようやく「これ!」と決めても、「そうだ!どんな材質(プラスチック・陶器・金属製・ガラスなど)を選ぼうか?」と悩んでしまうという人も多いのではないでしょうか。
そこで、ドリッパーそれぞれの材質の特徴について紹介しますね。
●プラスチック
【デメリット】
樹脂製のプラスチックはとても軽くて扱いやすいですが、傷が付きやすく熱に弱いので高温で使い続けると変形したり変質する可能性があるんです。
また、熱伝導率や保温性については他の材質よりは劣ってしまい安定して蒸らすことが難しいと言えます。
しかし、デメリットだけではありませんよ。
【メリット】
お値段がお手頃なので気軽に買い替えることが出来、透明なのでお湯の流れを確認しやすいです。
●陶器
【デメリット】
陶器は温まりにくいので、コーヒーをいれる準備段階でドリッパーをしっかり温める作業が発生します。
しかし、デメリットだけではありませんよ。
【メリット】
いったん温まってしまえば冷めにくいという特徴があるので抽出中の温度低下を防げるんです。
見た目の温かみのあるやさしい風合いは人気なのですが、グッとした重さがあるので落として割らないように日々の扱いには注意が必要かもしれません。
●金属製(銅・ステンレス)
【デメリット】
価格が高めです。
耐久性は高いのですがとにかく傷がつきやすいです。
緑青という緑色の錆びが発生しやすいので洗ったらこまめに水分を拭き取り、錆び予防でレモン汁などでこまめに磨く必要があるのでお手入れが大変といえます。(塩やクレンザーでは磨けません。)
【メリット】
銅は熱伝導率がとても高いのでお湯が冷めにくいです。
熱がコーヒーの粉にムラなく伝わりしっかりと蒸らすことができます。
これは、美味しいコーヒーを入れるポイントです。
デザインとしても渋くて味のある雰囲気が人気です。
●ステンレス
【メリット】
ステンレスも熱伝導率が高いのでドリッパーが温まりやすく注いだお湯も冷めにくいです。
●ガラス
【デメリット】
重みもあって割れやすいので取り扱いに注意が必要です。
【メリット】
熱に強く傷が付きにくいので長持ちします。
透明なので横からお湯の流れる様子を見て楽しむことがでるし、見た目が美しいことからキッチンのインテリアとしても素敵です。
材質ごとの特徴のまとめ
■プラスチック 安くてお手入れがしやすいが、耐久性が少し弱い。
■陶器 熱伝導が程よく良く安定しているが、少し重量感がある。
■金属 ものすごく熱伝導が良く、耐久性がありますがお値段が高い。
■ガラス 熱に強く傷が付きにくいので長持ちだが、割れやすいので注意。
初心者におすすめなコーヒードリッパーは?
コーヒー初心者におすすめなコーヒードリッパーを紹介しますね。
あなたは濃厚なコーヒーが飲みたい?スッキリしたコーヒーが飲みたい?
まずは、どっちが好みなのかをハッキリさせてからドリッパーの形状を決めましょう。
形状によっては、穴の数も1つなのか3つなのか決めなくてはいけませんね。
形状が決まったら材質の特徴を確認してあなたの生活スタイルに合わせましょう。
ちなみに私は、
ドリッパーを購入する時になにも確認することなく、わからない状態でお店に行ってしまいました。
そのとき迷ったあげくカリタ(Kalita)のプラスチック製を購入しました。
しかしその後、最近で自家焙煎の豆を販売しているお店ですすめられたのは、メリタ(Melita)のプラスチック製でした。
店主は初心者には1つ穴がおすすめと言っていました。
それぞれ一長一短ありますよね。
なので、予算と相談しながらコーヒータイムが楽しくなるような見た目で選ぶのも良いのではないでしょうか。
それから美味しく入れるコツを覚えてもいいように思います。
私の場合は、カリタ(Kalita)のプラスチック製で慣れてきたら、次はメリタ(Melita)のプラスチック製に買い換えてみたいと思っています。
そして最後は、見た目で素敵なハリオ(HARIO)のガラス製を購入して、飲み比べをしてみようと思います。
まとめ
香りの癒されて、味に納得して、目で楽しめるコーヒーって素敵ですよね。
⇒ コーヒーの栄養と健康効果 1日の何杯まで?効果的な時間や飲み方は?
健康効果があるコーヒーを目一杯楽しみましょう!