突発性発疹はうつる病気?症状と経過や不機嫌な時の対処方法

突発性発疹はうつる病気なのか?症状と経過や不機嫌な時の対処方法についてお伝えします。

何の前触れもなく急に高熱が出る突発性発疹、真っ赤な顔をした赤ちゃんの熱を測り体温の高さにビックリするお母さんがほとんどです。
ウイルスが原因の感染症なので感染経路やどんな経過をたどるのかを知っておくと慌てなくてすむでしょう。

突発性発疹はうつる病気なの?

突発性発疹は感染力は弱いですがウイルスが原因の感染症の一つなのでうつる病気ですよ。
発熱中は周囲の赤ちゃんにうつることがあるので注意しましょうね。

この突発性発疹はヒトヘルペスウイルスの6型と7型、2種類のウイルスが原因です。
一度感染すると抗体が得られるのですが、6型と7型は異なるウイルスなので2度突発性発疹にかかってしまう可能性もないとは言えないんです。

●突発性発疹の感染経路
感染経路は次の3つです。
■飛沫感染  咳やくしゃみ
■経口感染  感染者の唾液が口から入る
■接触感染  皮膚や粘膜の直接的あるいは手などを通じて

3つのウイルスとも、初感染以降は潜伏感染状態となって断続的に唾液中から排泄されるので、過去に感染したことがある親や兄弟から感染する家庭内感染が多いと考えられていますが、感染力が弱いので経口感染のような濃厚な接触機会がないとうつりにくいということです。
一般的には伝染病の扱いではないので保育園内でも流行するってことは通常は無いということです。

突発性発疹の症状や経過

突発性発疹になりやすいのは、お母さんから貰っていた免疫が切れてさまざまな病気にかかりやすくなる生後6ヶ月~1歳前後が最も多いとされています。
この病気は乳幼児によくある病気で生まれてはじめての急な高熱から始まることがほとんどなので、お母さんをとても驚かせちゃうんです。

ただまれに2~3歳までかかることもあるようですよ。

それでは、突発性発疹はどのような症状が出てどんな経過をたどるのか確認しましょう。

●突然の高熱
38度~40度の高熱が出るのが大きな特徴です。
咳や鼻水など目立った異変もなく突然に高い熱が出た場合は突発性発疹を疑いましょう。

高熱は(38度台後半~40度ぐらい)が3~4日続きその後急に平熱付近まで下がるという経過をたどるのが通常です。
ただ、発熱期間は厳密に3~4日というわけではなく2日程度で下がる子もいれば5日続く赤ちゃんもいて期間には幅があるということを覚えておきましょう。
まれに39度の高熱が1週間も続くケースもあるようですよ。

●熱が下がった後に発疹
熱が下がった後に発疹が現れるのも大きな特徴です。
この発疹に痒みはないので安心してくださいね

発疹の様子は次のような経過をたどります。

■熱が下がった直後 (顔や身体に赤い不規則な発疹がパラパラと出始める。)
■半日~1日程度 (発疹は全身に広がりる。)
■2~3日経つ (最初に発疹が現れた場所から順にきれいに消えて行く。)

突発性発疹は、高熱の割に元気であることが多いのが特徴と言われているのですが必ずしもそうではありません。
風邪のような症状(喉が赤い、鼻水など)がある場合もあったり、不機嫌でぐったりとしていることもあるので、最初の受診では風邪と診断される場合もあるようです。

●その他の症状
上記のような主な症状の他にも次のような症状が現れることも少なくないので、お母さんは赤ちゃんの様子を注意深く観察しましょうね。

下痢
■高熱の出始めには嘔吐
■発疹が出始めたころ急に機嫌が悪くなる

突発性発疹時のぐずぐずや甘えん坊ぶりは先輩のお母さんたちの間では「不機嫌病」とも呼ばれていて手強いようですよ。
発疹は赤ちゃんが掻いたりしないので痒いものではないはずなんですが、なぜかとってもに不機嫌になるこの原因は今のところ不明と言われています。

不機嫌な状態は2日程度でおさまる赤ちゃんもいれば、10日続く赤ちゃんもいて様々だということも覚えておきましょう。

突発性発疹で赤ちゃんが不機嫌になった時の対処方法

高熱が出ても発疹が確認できるまでは突発性発疹と診断できません。
赤ちゃんの症状や様子などを基準にして医師から再受診の予定をいわれることになります。

一般的に、突発性発疹が疑われる場合は「3日熱が下がらなかったらまた来てください。」とか、
「発疹が出たら来てください。」などですね。

しかし、赤ちゃんの様子で気になるところがあった場合はその都度受診しましょう。

突発性発疹には特効薬はないんです。
だから、突発性発疹とわかれば特に治療する必要はないので抗生剤を飲ませる必要もないということになります。

下記の赤ちゃんが熱を出した時の一般的な対処法で様子を見てあげましょう。

【熱を出した時の一般的な対処法】
■高熱がある間は体力を消耗しているのでお風呂は控えるようにしましょう。
熱があっても全身状態が良ければ温かいタオルで体をふいてあげたり、おしりを洗ってさっぱりさせてあげましょう。

■脱水症状を起こさないよう少量ずつこまめに水分補給をしましょう。

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■汗をかくのでこまめに着替えをさせましょう。

服や寝具で体温調整しましょう。
寒気がある時は温めて、熱が上がって暑がっている時は涼しくしてあげましょう。
しかし、温めすぎや冷やし過ぎには注意しましょうね。

高熱を出して発疹が出て赤ちゃんがぐずって不機嫌だと、お母さんは不安とストレスとで参ってしまうかもしれません。
でも、どんなに機嫌が悪くても1週間もすれば治るのですから、心配しすぎないで笑顔でドーンと構えて気楽に考えていきましょう。

一番つらいのは赤ちゃんです。
お母さんははできるかぎりそばで付き添ってあげましょうね。

まとめ

初めての発熱や高熱が続く経験が初めてだとお母さんは不安になり、辛そうなわが子を見るのもこたえてしまうことでしょう。
でも赤ちゃんはお母さんが優しい笑顔で傍にいてくれるだけで安心して甘えられるのです。
信頼のおけるかかりつけお医者さんにきちんと診てもらっていれば大丈夫です。

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お母さんは慌てずどーんと構えて、赤ちゃん発熱の様子をしっかり観察し対処してあげましょう。