枇杷(びわ)の苗木と一口に言っても、たくさんの種類(品種)があります。

そして枇杷(びわ)の木はどんどん大きく育つので、広い敷地でないと植えることは出来ないと言われているようですが、鉢植えでも苗木を育てられます。

栄養や効能はすごく、実だけでなく花や葉、全てが健康に役立つ枇杷をベランダでも育てられるのなら挑戦してみたいと言う人は少なくないでしょう。

どんな苗木を選び、鉢植えにした苗木を小さく仕立てるにはどうしたらいいのか知りたいでしょう。

そこで、枇杷(びわ)の種類、初心者の苗木の選び方と育て方、鉢植えを小さく仕立てる方法についてお伝えします。

参考になれれば幸いです。

では本題に入りましょう。

枇杷(びわ)の鉢植え 初心者におすすめの種類(品種)は?

枇杷の苗木を育てる初心者にとって、鉢植えにおすすめの種類(品種)はどんなものなのでしょう。

一言に枇杷と言っても、枇杷にはびっくりするほどたくさんの種類(品種)があります。

そこで、まずは枇杷の主な種類と特徴を紹介します。

田中(たなか)

耐寒性が強く、収穫間近まで酸が高く未熟な果実はすっぱいと感じることがあります。
しかし、完熟した完成果は甘味も強くなり、甘みと酸味とのバランスがとれた品種です。

明治12年に東京の植物学者の田中芳雄氏が、長崎県で食べた枇杷の種を東京に持ち帰り、自宅にまいて作られたのがはじまりとされている品種です。
唐ビワ(中国から輸入されたビワ果実)の実生です。

茂木(もぎ)

食用の枇杷として最も出回っていて、甘味が強く酸味が控えめな品種です。

江戸時代、長崎県の代官屋敷に奉公していた女性が、中国商船から持ちこまれた枇杷の種を茂木町にある自宅の庭にまいて育てたのが栽培の起源とされています。

長崎早生(わせ)

寒さに弱くハウス栽培されることが多いので、露地ものに比べて2ヶ月くらい早くスーパーなどの店頭に並びます。
果肉が軟らかく酸味が低く糖度が高い、みずみずしい上品な味わいです。

長崎県果樹試験場で育成された「茂木」と「本田早生」を交配させて作られた品種です。

大房(おおぶさ)

糖度はやや低いのですが酸味も低いので、多くの人に喜ばれる品種です。
主に千葉で栽培されていることから、「房総びわ」とも呼ばれています。

昭和13年頃、「田中」と「楠」を交配して作られました。

 

このように枇杷の種類(品種)はたくさんあって特徴もさまざまです。

スーパーの店頭に並んでいる枇杷の種類を確かめて、食べ比べして味の違いを楽しんでみたくなりますね。

暖い地方の方はどの品種でも栽培可能のようですが、枇杷を育てる初心者や寒い地方に住んでいる方などには耐寒性の強い田中がおすすめです。

枇杷の鉢植え いい苗木の選び方

枇杷は常緑果樹です。
春先の植えつけ時期に合わせて、生育状態のいい苗木を選び育てましょう。

苗木のどのような点に気を付けて購入したらいいのか紹介します。

苗木は、接ぎ木苗を選びましょう。

実生苗の場合は、受粉した種子から育てるので、残念ながら親と同じ形質の実がなるとは限りません。
さらに、樹勢が強く幼木期が長いので、実がなるまでには長い年数(10年ほど)がかかってしまいます。

接ぎ木苗の場合は、成木になった木の枝を接ぐので、親の形質をそのまま受け継ぐことができ、早くから実がなり始めます。

市販されている苗木は、ほとんどが大きく育ちすぎないように接ぎ木がしてあります。
このため、苗木の良し悪しが、その後の生育に大変大きな影響を及ぼすことになるので、購入の時は次の点をしっかり確認しましょう。

選び方のポイント

接ぎ目部分が目立たず、しっかりついているものを選びましょう。
接ぎ目の部分に隙間があると、そこから病気や害虫が入ってしまう可能性があります。

幹は太くてつやがいいものを選びましょう。
木の皮がめくれていたり、こぶがあるものは避けるようにしましょう。

色の濃い葉がたくさん出ているものを選びましょう。

・根を見ることができたら、細根が多く乾燥していないことを確認しましょう。

枇杷の鉢植え 苗木の育て方と小さく仕立てるには?

枇杷の苗木の植え付けは、暖かくなってくる3月上旬から4月下旬頃に行います。

鉢植えは、7~8号鉢を準備します。
苗木は高さ50cm程度のものを選ぶと切り返すことをしなくていいので、そのまま植えることができます。

鉢植えの土作り、水やり、肥料の時期

土作り

枇杷に適した土は水はけのよい土です。

赤玉土(小粒)7~8、腐葉土2~3の割合で混ぜた土を使用します。
もしくは、市販の果樹用培養土でも大丈夫です。

水やり

枇杷は乾燥を嫌いますが過湿も嫌うので、土が湿っている間は水やりは控えましょう。

肥料

2~3月、6月
速効性化成肥料を木から少し離れたところに施します。

9月、11月
油かす、骨粉などの有機質肥料を木から少し離れたところに施していきます。

※日当たりについて
強い日光は土が乾燥しやすく、葉焼けを起こすこともあるので半日陰で管理するのがおすすめです。

鉢植え枇杷の木の剪定方法

基本的に枇杷の木の剪定は、つぼみが大きくなる前の9月上旬~中旬に行います。

植え付けた翌年に、主枝とする2本を残したら、他の枝は切り取ります。
主枝は下に誘引して、横に寝かせるようにします。

その後2~3年は、ほとんど剪定の必要はありません。
混んだ枝や折り重なって日が当たらない枝を間引く程度でOKです。

枝の先端部は切り返しはしません。
高くなりすぎてしまった枝を切っていきます。

大胆に枝や茎をカットする強剪定によって枝を間引きしすぎると、木がショック状態に陥り実が付かなくなったり、直射日光が主幹に当たり幹焼けを起こすことがあるので注意します。

4~5年すると大きくなるので、主幹を切って低い樹形にします。
太い枝を切る際は、悪い病気や虫が入らないようにするために、切り口に傷薬や木工ボンドを塗っておきましょう。

これってまるで人間みたいですね。
私たちも切り傷には薬を塗ったり、テープで傷口を保護しますよね。

鉢植え枇杷の木を小さく仕立てるには

枇杷はぐんぐんと大きくなる樹木せすが、鉢植えでマンションのベランダなどで楽しみたい場合は小さく仕立てます。

しかし、太い枝や幹をいきなり強く切ってしまうと、木に大きなストレスを与えてしまうことになりかねません。
一気に樹高を低くするのではなく、何回かの剪定で徐々に樹高を低くしていきましょう。

徐々に樹高を低くすることで株への負担を減らずことで、毎年枇杷の実をつけさせることが可能になるのです。

枝の数が減らすと、枇杷1個の実に多くの養分行き渡らせることができます。

まとめ

初心者が枇杷を苗木から育てるにおすすめの種類(品種)は田中です。

苗木を購入するときは、、接ぎ木苗の生育のいいものを選びましょう。
ポイントは、接ぎ目部分、幹、葉、根です。

鉢植えの場合は、数回の選定で徐々に小さく仕立て、毎年枇杷の実が成るようにしましょう。

⇒ 枇杷(びわ)を食べた後に種を植えると芽が出る?時期と育て方は?

種からと、苗木からと一緒に育て比べてみるのも面白いでしょう。