赤ちゃんノロウイルス症状の嘔吐や下痢はいつまで?離乳食の与え方とお風呂の入れ方

赤ちゃんのノロウイルス症状の嘔吐や下痢はいつまで続くものなのか、またその時の離乳食の与え方とお風呂の入れ方についてお伝えします。

嘔吐や下痢を繰り返して辛そうにしている子供の姿を見るのはつらいですが、症状は1週間ほどで落ち着くと言われているので、お母さんは家族に二次感染させないようこの期間を乗り切りましょう。

赤ちゃんのノロウイルス症状の嘔吐や下痢はいつまで?

ノロウイルスは感染力がとても高く、嘔吐や下痢を繰り返すのが特徴です。

大人でも辛い嘔吐と下痢症状が一体いつまで続くのか、しっかり確認しておきましょうね。

ノロウイルスの完治期間

ノロウイルスの主な症状の嘔吐・下痢・発熱のピークは2~3日、その後しだいに症状は緩和され1週間ほどで落ち着くと言われています。

まれに次のようことが原因となり長引いてしまうこともあるようです。

【長引く原因】
■症状が緩和されるまでの間に脱水症状や免疫力低下が起こってしまい、別の病気にかかってしまう
■近くにいた人がノロウイルスに感染してしまい、まさかの2度目の感染になってしまう

症状が長引いてしまわないよう、1週間以上たっても下痢がおさまらない場合はノロウイルス以外の原因で下痢を起こしているかもしれないので、迷わず小児科を受診しましょう。

ノロウイルスの潜伏期間

感染して早ければ当日中に症状が現れることもあることから、ノロウイルスは突然やってくるんじゃないかと思ってしまいがちですが、そんなことはありません。
ノロウイルスにも潜伏期間があるんですよ。

ノロウイルスの潜伏期間は12~72時間です。

ノロウイルスの感染期間

ノロウイルスでとてもやっかいなのは感染期間の長さなんです。

嘔吐・下痢・発熱などの症状が落ち着いたからといって油断しないようにしましょう。
どういう事かというと、症状が落ち着いても3週間程度は赤ちゃんのうんちにノロウイルスが排出されているので、回復後3週間程度は他の方々に感染させてしまうということになります。

また、このやっかいなノロウイルスは枕や衣類の表面でも数週間は生存するそうですよ。

恐るべしノロウイルスです。
お母さんはおむつ交換時には十分に気をつけてくださいね。

おむつ交換に注意

おむつ交換はとてもクセ者なんです。
「おむつ交換にはとても気を付けていたのに、お友達にも家族にも調子が悪かった人はいなかったのになぜノロウイルスに感染したのかしら?」というお母さんは少なくありません。

こんな場合、いったいどこでノロウイルスに感染したのか、なんか納得できませんよね。

でもね、記憶をさかのぼると原因はおむつ交換あることが多いんです。
症状の出る、1~2日前にショッピングモールなどに行って、おむつ交換した心当たりはありませんか?
赤ちゃんってなんでも触って、なんの迷いもなくその手を口に入れて指しゃぶりしてしまいますからね。

このように、外出時のおむつ交換で感染するケースも非常に多いと言われていますよ。

赤ちゃんにノロウイルスの嘔吐や下痢症状が続いている時の母乳・ミルクや離乳食の与え方

赤ちゃんがノロウイルスに感染してしまった時、一番心配なのは脱水症状で次に栄養面ですよね。

心配解消のために、母乳・ミルクや離乳食の与え方についてお伝えしますね。
赤ちゃんの月齢(授乳期や離乳食期)によって対応は変わってきます。

授乳期の場合

ノロウイルスに感染したからといって、母乳やミルクを控える必要はありませんよ。
母乳やミルクは与えても大丈夫です。

むしろ、下痢から脱水症になる可能性ががあるので、水分補給のためにも母乳やミルクは安心してしっかりと飲ませてあげたいですね。
ただ、母乳はお腹にも優しいので欲しがるだけあげて大丈夫なのですが、ミルクの与えすぎは良くないので白湯与えたりいつもより少し薄めに作るようにしましょう。

そうなんです!
控える必要はないですが次のようなコツをお母さんは覚えて実行しましょう。

母乳やミルクを与える際のコツ

「少量頻回」が基本ですよ。

・吐いた後は2時間ほど飲ませるのを控えます。
・1回に飲ませる量は少なめにします。
・与える間隔は30分~1時間くらい空けます。(嘔吐する様子がなければもう一度飲ませましょう。)

嘔吐を繰り返してどうしても母乳やミルクが飲めない場合は、点滴などで脱水症を予防する必要があります。
赤ちゃんの状態をみてかかりつけの小児科を受診しましょう。

離乳食期の場合

離乳食を開始しているタイミングでノロウイルスに感染してしまった場合は、離乳食の与え方には少し気をつけましょう。
基本は、母乳やミルクを飲んでも嘔吐しないようになってから食事を与えるようにしましょう。

赤ちゃんが離乳食を食べたがらなければ無理に食べさせないことです。

欲しがるようであれば、おかゆやジャガイモをゆでて潰したものなど、でんぷん質を多く含む離乳食を少しずつ様子を見ながら与えてみます。
これで嘔吐しなければ、徐々に離乳食の量や種類を増やしていきます。

あまり食事制限を長引かせると栄養が偏ってしまうので、このさじ加減が難しいのですがなるべく早く通常の離乳食に戻せるようにしましょう。

離乳食期 下痢時のポイント

■水分補給をしっかりと与える
湯冷まし・麦茶・番茶・野菜スープ・赤ちゃん用イオン飲料などでこまめに水分補給をしましょうね。

■デンプン質中心の食事を心がける
おかゆやジャガイモなどの便が固まりやすくて消化吸収がよいデンプン質中心の食事がおすすめですよ。

■ペクチンが下痢に効果的
りんご・ニンジンに多く含まれているペクチンは、デンプン質の食事と組み合わせると下痢に効果的です。

嬉しいことに、りんごやニンジンはすりおろして利用するとペクチンの効果が高くなるんです。

【私の場合】
子供が下痢気味の時は必ず茶碗蒸しにニンジンをすりおろして入れていました。
ニンジンが苦手な子供でもすりおろしたものは喜んで食べていましたよ。

■なるべく早く元の離乳食に戻す
慎重になりすぎに注意ですよ。
食事制限が長引くと、栄養不足で体力が低下してしまいます。
食欲が出てきたらエネルギーとなる糖質の食事のほかに、白身魚や豆腐など良質のタンパク質を与えて、早めに元の食事に戻すようにしましょう。

こんな時は二次感染は絶対に避けたいですよね。
離乳食を作ったり家族の食事を作ったりとキッチンで作業するお母さんは、手についてしまったノロウイルスが調理器具などについてしまわないように、十分注意しましょうね。
調理器具や食器などはキッチンハイターなどを使って消毒するようにしましょう。

 ⇒ 母親が食中毒 母乳飲ませたら赤ちゃんにうつる?具体的な予防と対策

参考にしてくださいね。

赤ちゃんにノロウイルスの嘔吐や下痢症状が続いている時のお風呂の入れ方

新陳代謝が活発な赤ちゃんは、毎日お風呂に入れているご家庭がほとんどですよね。
だから、ノロウイルスに感染してしまった場合、嘔吐や下痢で汚れてしまった赤ちゃんの体をお風呂でキレイにしてあげたいと思うのは当然のことです。

しかし、ここは無理な入浴は控えてください。
下痢や嘔吐などの症状が治まれば入浴は可能なんですから。

ノロウィルスに感染している赤ちゃんはかなり体力が落ちているんです。
入浴することで体が温まると嘔吐が激しくなる可能性もありますからね。

とわ言っても、下痢の症状でお尻がかぶれる赤ちゃんは多いので、入浴は控えてもケアは必要です。

嘔吐や下痢が落ち着くまでは座浴などでお尻の清潔を保つようにし、汗をかいている体は拭いて清潔を保つようにしましょう。

入浴時の注意ポイント

下痢や嘔吐などの症状が治まれば入浴は可能になりますが、ここで十分に気をつけるポイントを確認しましょう。

症状が回復してきた状態でも赤ちゃんの便からはノロウィルスの排泄が続くのです。
なんと、3週間程度は感染する可能性があると言われています。

このようにノロウイルスは感染力の強いウイルス性の病気なので、お父さんやお母さんが赤ちゃんと一緒に湯船につかるのは危険です。
感染のリスクがあります。

しばらくは赤ちゃんは最後に入浴させましょう。
湯船に入る前には尻はしっかり洗うことを忘れないでください。

またはシャワーのみが良いでしょう。

家族は、体を洗うタオルや体を拭くタオルも赤ちゃんと同じ物を使わないようにします。

また念には念をいれて、お風呂の水は毎日かえ、しばらくは浴槽・洗い場の床・洗面器なども消毒後に洗うようにするとさらにいいでしょう。

※浴槽・洗い場の床・洗面器に使用する消毒液
消毒液は、5Lの水に市販の漂白液(濃度5%)をキャップ1杯(約20ml)を混ぜ合わせます。

まとめ

ノロウィルスに感染すると辛い症状が続きます。
ワクチンも特効薬もないので、インフルエンザ以上に感染は避けたウイルスですが、主な症状(嘔吐、下痢、発熱)は2~3日で緩和されて1週間ほどで症状が落ち着きます。

赤ちゃんの脱水症状に気をつけ、母乳やミルク、離乳食を少しずつ様子を見ながら与えてましょう。

 ⇒ 赤ちゃんノロウイルスに感染 症状や感染経路と対処方法は?

下痢の症状でお尻がかぶれるとかわいそうですが、家族間の感染を防ぐためにも無理な入浴はおすすめできません。
お風呂もしばらくの間は消毒して、家族そしてお母さん自身の健康も守りましょう。