冬至2021年はいつ?かぼちゃを食べる由来や行事食とレシピ

冬至とはどんなもので2021年はいつなのか、また冬至に欠かせないかぼちゃを食べる由来と行事食のレシピを紹介します。

冬至は「かぼちゃを食べて、ゆず湯に入る日なのよ。」と私が子供の頃、母が言っていたことを思い出します。
なぜゆず湯に入る日とされているのかここでスッキリさせ、かぼちゃの他にも縁起がいいとされている行事食もおぼえちゃいましょう。
冬至も家族で楽しめるイベントになりますよ。

冬至とはどんな日? 2021年はいつ?

●冬至とは
冬至とは太陽の位置が一年の中で最も低くなる日です。

ということで、一年の中で昼が一番短く、夜が一番長い日のことをいいます。

冬至は、太陽の力が一番弱まった日なのですが、この日を境に再び力が甦ってくると考えられています。
そこで冬至のことを、陰が極まり再び陽にかえる日という意味の「一陽来復(いちようらいふく)」といい、この日(冬至)を境に運も上昇するとされているのです。

また、悪いことが続いても、回復してよい方向に向かうという意味もあります。

古代には冬至を1年の始まりとしていた時代もありました。
冬至に未来への希望をつないだのでしょうね。

ちなみに、昼が一番長いのが夏至ですが、冬至と夏至の昼の長さの差はなんと約5時間くらいあるというのですからビックリですね。
5時間って相当な時間ですよね。

●冬至はいつ
2021年の冬至は12月22日(水)です。

・2017年12月22日(金)
・2018年12月22日(土)
・2019年12月22日(日)
・2020年12月21日(月)
・2022年12月22日(木)
・2023年12月22日(金)
・2024年12月21日(土)

※閏年(うるうどし)の年は12月21日になります。

冬至にかぼちゃを食べる由来

冬至にかぼちゃを食べる習慣は、江戸時代から始まったとされています。
由来は次のように諸説あります。

■諸説1. 太陽に似ている
「かぼちゃが太陽に似ているから」

かぼちゃの中は黄色く、太陽に似ています。
この太陽のように黄色いかぼちゃに、冬を越す力があると信じられていたのです。
そのため、冬至にかぼちゃを食べるようになったと言われています。

■諸説2. 保存性の高い野菜
夏野菜であるかぼちゃは保存性の高い野菜です。
長く貯蔵ができるので、冬まで美味しく食べられるのも理由の一つだったようです。

■諸説3. 南方から渡ってきた野菜
かぼちゃは元は、南方から渡ってきた野菜だったことから、 \(1\) 年でもっとも太陽の力が弱い日(陰)の冬至には、夏や南(南方)の陽の「気」を多く含むかぼちゃを食べるという意味があるようです。

■諸説4. 冬の栄養源
自給自足だった昔は冬の栄養源として、かぼちゃは栄養価の高い食料として重宝されてきました。

実際にかぼちゃには、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、カルシウム、鉄分などのミネラルががバランスよく含まれているので、風邪の予防や体力回復、冷え性などに効果が期待できる食材です。
昔は現在と違い、野菜は少なく寒さが厳しくなる冬を乗り切るために、かぼちゃを食べていたのです。

■諸説5. 運盛り
運盛りといって冬至は、「ん」のつくものを食べると縁起が良いとされています。

 ⇒ かぼちゃの栄養とカロリー 皮にも栄養あり!効果アップの食べ方は?

かぼちゃの栄養や効果的な食べ方はこちらも参考にしてください。

「また、いろはにほへと・・・」の最後は「ん」ですよね。
「ん」が物事の終わりをあらわしているんです。
最後になる「ん」のつくものを食べると、また初めに戻る「一陽来復(いちようらいふく)」につながるという願いからです。

冬至の七種

この縁起の良い「ん」を2つ含むつが「冬至の七種(とうじのななくさ)」と呼ばれます。

南京(なんきん)= かぼちゃ
蓮根(れんこん)
人参(にんじん)
銀杏(ぎんなん)
金柑(きんかん)
寒天(かんてん)
饂飩(うんどん)= うどん

この「冬至の七種」を冬至に食べると運気があがるとされています。
一般的には、かぼちゃだけを煮て食べる家庭や地域が多いようですが、今年の冬至のお料理にはぜひ「冬至の七種」加えてみましょう。

食べかたに決まりなどはありません。
どんな料理方法でもかまわないのです。

冬至の行事食とレシピ

一般的に、冬至はかぼちゃだけを煮て食べる人が多いようですが、地方や地域によっては冬至に食べる特定のかぼちゃ料理があるようです。

例えば、有名なのは次の北海道や東北地方です。

【北海道・冬至に食べる特定のかぼちゃ料理】
おしるこにかぼちゃを入れる「かぼちゃしるこ」です。

【東北地方】
かぼちゃと小豆を一緒に煮た「いとこ煮」です。

他にも、冬至の行事食にはつぎのようなものがあります。
簡単なものばかりですので、レシピをみてぜひ挑戦してみましょう。

冬至粥(とうじがゆ)

冬至粥は小豆(あずき)を使ったお粥です。
小豆の赤は昔から邪気を祓うと言われているため魔除けの意味があり、冬至粥を食べて翌日からの運気を呼び込みましょう。

【冬至粥(とうじがゆ)のレシピ】
小豆もかぼちゃも下茹でなしなので手軽に使えて、小豆もかぼちゃも一緒に炊くだけなのでとっても簡単に作れます。
かぼちゃは火が入ると崩れやすいので、静かにそっと混ぜながら作るのがポイントです。

■材料4人分
・米 1合
・小豆 50g
・かぼちゃ 200~250g
・水 5.5カップ
・塩 小さじ 1

■手順
1. 米は研いでザルにあげ水気を切る。
2. 小豆はさっと洗う。
3. かぼちゃは1口サイズに切る。
4. 鍋に米と小豆、水を入れて20分程水に浸しておく。
5. かぼちゃを加えて強めの火にかける。
6. 8分程して沸騰寸前になったら、さっと混ぜて弱火にしてフタを少しずらす。
7. 時々そっと混ぜながら30分程煮て、塩を加えてさっと混ぜあわせ20分蒸らす

※土鍋を使用しているので、火加減や加熱時間はお使いの鍋の使用方法に従って加減してください。

こんにゃく

冬至にこんにゃくを食べる風習は「砂おろし」といわれています。

この「砂おろし」とは、体内にたまった砂をこんにゃくを食べて出す = 体内に溜まった不要なものを出すというものです。
こんにゃくを昔の人は、「胃のほうき」・「腸の砂おろし」と呼んで、大晦日や節分、大掃除の後などに食べていました。

【こんにゃく入りすいとんのレシピ】
こんにゃくはもちろん入っている、「ん」がついた食材をたくさん使う「すいとん」を作ってみましょう。

■材料4人分
・かぼちゃ 1/4個(300g)
・ジャガイモ 4個(300g)
・大根 10cm(200g)
・こんにゃく 1/2枚(200g)
・人参 1本(150g)
・レンコン 1/2節(150g)
・いんげん 6本(50g)
・鶏手羽先 10本
・薄力粉 100g
・水 700cc
・酒 100cc
・醤油 大さじ1
・味噌 60g

野菜は全てそろえる必要はありません。冷蔵庫の中にある野菜で十分美味しいですよ。

■手順
1. 鶏手羽先は熱湯でさっとゆでてから、冷水にとり水気をふく。
2. 圧力鍋に1.の鶏手羽先、水、酒を入れて火にかけ、煮立ったらアクをとりフタをしピンが上がったら弱火にする。
圧力鍋は15分加熱し火を止め、自然放置する。
3. かぼちゃはところどころ皮をむき乱切りにする。
4. じゃがいもも乱切りにする。
5. 大根、れんこん、にんじんは銀杏切りにする。
6. いんげんは半分に切って塩ゆでし、冷水にとって水気をふく。
7. こんにゃくはスプーンでちぎり下茹でしておく。
8. 薄力粉に同量の水を少しずつ加えながら溶きのばす。
9. 圧力鍋のピンが下がったら火を止め、フタをあける。
10. 大根、れんこん、こんにゃく、しょうゆを入れて火にかけ、煮立ったらアクをとる。
11. じゃがいもとかぼちゃを加えて10分ほど煮込む。
12・ 8.のすいとんのタネをスプーンですくって落とし、5分ほど煮たら弱火にし味噌を溶き入れる。
13. いんげんを加えさっと煮たら器に盛り付ける。

圧力鍋を使わずお鍋でじっくり野菜を煮込んでも全然OKですよ。
私は圧力鍋を購入する前は、お鍋で作っていました!

いとこ煮

邪気を祓う小豆と、運を呼ぶかぼちゃを一緒に煮た「いとこ煮」は、硬いものをおいおい(甥)入れて、めいめい(姪)に炊き込んでいくことから、「甥と姪のいとこ」にかけて名付けられた料理です。

【いとこ煮のレシピ】
■材料4人分
・かぼちゃ 400g
・小豆 100g
・砂糖 大さじ4
・醤油 小さじ2

※下ごしらえとして、小豆を水煮しておく。(甘いゆで小豆を使えばおやつになります。)

■手順
1. 小豆とかぼちゃに水を加えて20分煮る
2. 砂糖と醤油を加えて味を整え5分煮る
3. 火を止めてしばらく置いて、味を含ませ完成。

まとめ

悪いことが続いても、回復してよい方向に向かうという意味がある冬至。
古代のように、冬至を1年のはじまりとして未来への希望をつなぐのもいいですね。

また冬至の時期は風邪をひきやすい季節で、インフルエンザが流行している時期でもありますよね。

運盛りや冬至の七種(ななくさ)と呼ばれる食材は、ダジャレや縁起担ぎだけではありません。
冬の体調を調えてくれる栄養素が豊富にたっぷり含まれています。

運気があがるとされている食材「冬至の七種(とうじのななくさ)」を料理に加えてグングン運気をアップさせましょう。

 ⇒ 冬至にゆず湯(柚子湯)に入る意味は?嬉しい効能と上手なやり方

ちなみに、
みかんも「冬至の七種」の仲間です。
ビタミンCをたっぷり摂り、おいしい料理と体が温まるゆず湯入り、冬至を家族みんなで楽しみ厳しい冬を乗り切りましょう。