2021年の十五夜と十三夜の日にちとお供え物の意味やおすすめの食べ物(行事食)のけんちん汁とさんまついて紹介します。
さらに満月の日にちもお伝えします。
日本の美しい風習である十五夜や十三夜を子供世代にもしっかりと伝えていきたいですね。
2021年の十五夜はいつ
空が最も澄む秋の日、一年で1番キレイな月を見ることができるのが十五夜ですが、毎年旧暦の8月15日になります。
旧暦の日付で決まるため、今の暦だと次の通り日にちは毎年少しづつ変わることになります。
・2016年(平成28年)9月15日(木)でした。
・2017年(平成29年)10月4日(水)でした。
・2018年(平成30年)9月24日(月)でした。
・2019年(令和元年)9月13日(金)でした。
・2020年(令和2年)10月1日(木)でした。
・2021年(令和3年)9月21日(火)
・2022年(令和4年)9月10日(土)
・2023年(令和5年)9月29日(金)
・2024年(令和6年)9月17日(火)
・2025年(令和7年)10月6日(月)
今の暦では9月7日~10月の8日頃です。
毎年この期間のいずれかに十五夜がやってきますよ。
旧暦では7月・8月・9月が「秋」とされています。
旧暦の秋とされていた、中間の8月を「仲秋(ちゅうしゅう)」といい、
さらに仲秋の真ん中の日である8月15日を「中秋」ということから、
旧暦の8月15日の十五夜が「中秋の名月(ちゅうしゅうのめいげつ)」と呼ばれるのです。
また、十五夜は里芋などをお供えすることから「芋名月(いもめいげつ)」とも言われます。
十五夜は満月ではないの?
ところで、十五夜 = 満月だと思っている人は多いのではないでしょうか。
私は、「十五夜は満月!」と子供の頃から信じて疑っていませんでした。
だから、「十五夜は必ずしも満月ではない。」とわかった時はちょっとがっかりしちゃったのをおぼえています。
月と地球の公転軌道の関係で新月から満月までの日数は一定ではないためズレるとのことです。
だったら満月はいつなのか知りたいですよね。
それでは、今年の十五夜と満月の日にちにどれくらいの差が生じるのか確認しましょう。
・2016年 十五夜(9月15日)→ 満月(9月17日)でした。
・2017年 十五夜(10月4日)→ 満月(10月6日)でした。
・2018年 十五夜(9月24日)→ 満月(9月25日)でした。
・2019年 十五夜(9月13日)→ 満月(9月14日)でした。
・2020年 十五夜(10月1日)→ 満月(10月2日)
・2021年 十五夜(9月21日)→ 満月(9月22日)
・2022年 十五夜(9月10日)→ 満月(9月11日)
・2023年 十五夜(9月29日)→ 満月(9月30日)
・2024年 十五夜(9月17日)→ 満月(9月18日)
・2025年 十五夜(10月6日)→ 満月(10月7日)
毎年上記の通り、十五夜と満月の日にちは同じではなく、1日ずれている時が多いのです。
今年は正真正銘の満月を夜空を見て確認しましょう。
2021年の十三夜はいつ
日本には、「十五夜」の1ヶ月後の旧暦の9月13日にもお月見をする日本独自の風習「十三夜」があります。
旧暦の日付で決まるため、今の暦だと次の通り日にちは毎年少しづつ変わることになります。
・2016年(平成28年)10月13日(木)でした。
・2017年(平成29年)11月1日(水)でした。
・2018年(平成30年)10月21日(水)でした。
・2019年(令和元年)10月11日(水)でした。
・2020年(令和2年)10月29日(水)
・2021年(令和3年)10月18日(月)
・2022年(令和4年)10月8日(土)
・2023年(令和5年)10月27日(金)
・2024年(令和6年)10月15日(火)
・2025年(令和7年)11月2日(日)
十五夜には芋をお供えしますが、十三夜ではこの時期に収穫される栗を供えすることから、「栗名月(くりめいげつ)」とも呼ばれています。
十三夜は十五夜に次いで月が美しいと言われていて、十五夜と十三夜の両方のお月見をするのが良いとされています。
だから、どちらか一方のお月さましか見ないことを「片見月」と呼び、縁起が悪いと言われます。
「十五夜は10回に9回は晴れない。」と言われるほど晴れにくいのですが、十三夜は「十三夜に曇りなし。」と言われるほど晴れやすいので、ぜひ今年は両日お月見をして縁起を担いでみましょう。
十五夜のお供え物の意味
お月見にはお供え物が必要不可欠です。
ではなぜお月見をする時にお供え物をするのか紹介しますね
お月見にお供え物をする意味は、月が風雅の対象だけでなく、信仰の対象でもあったのです。
そのお供え物には次のように、それぞれに意味があるんです。
団子の意味
豊作の祈願と収穫感謝し、お米の粉で作った団子を月に似せお供えしたのが月見団子の始まりと言われています。
お月さまと同じように丸い月見団子をお供えして収穫の感謝し、そのお団子を食べることで健康と幸せを得ることができると考えられているのです。
ススキの意味
すすきは稲穂に似ていることから、お米の豊作を願い月の神様を招く依り代(よりしろ)として供えられます。
本来、
月の神様の依り代は稲穂なのですが、お月見の時期には稲穂が無かったので、稲穂に似たススキをお供えするようになったと言われています。
また古くからススキには、魔除けの力があると信じられていて、お月見に供えたススキを軒先に吊るすと1年間病気をしないという言い伝えも残っています。
※依り代とは
神霊がよりつく対象物のことです。
その他の意味
月見団子やススキの他にお供えするのは、その時期にとれた野菜や果物です。
【十五夜】
十五夜には里芋やさつまいもなど。
【十三夜】
十三夜には栗や枝豆など。
十五夜や十三夜は、里芋などの芋類や、栗や豆類の収穫に感謝し祝う行事るでもあのです。
特に葡萄などのツルものは、月と人との繋がりが強くなると言われている縁起の良いお供えものです。
お供え物をお供えしたた後
お供え物は食べていいんですよ。
お供えした後に家族みんなでいただきましょう。
お供えしたものを頂くことで、神様との結びつきが強くなると考えられているので、お供えをして自然の恵みに感謝しながら頂くと、きっといつもよりおいしく感じることでしょう。
十五夜におすすめの食べ物(行事食)
十五夜の食事については、特に「これを食べる!」という決まりはないようです。
しかし、私は幼い頃から母に「十五夜には、けんちん汁とさんまよ!」と言われ育ちました。
毎年、あつあつの美味しいけんちん汁とさんまが食卓に上がっていましたよ。
私の十五夜におすすめの食べ物(行事食)は、幼い頃から大人になり母となった今でも、「けんちん汁とさんま」です。
毎年変わることなく決まっています。
これしか考えられません。
この「けんちん汁」と「さんま」の組み合わせを調べてみました。
やはり全国的なものではないらしく、栃木県・群馬県南部地方の習わしのようです。
ちなみに、
私の母は群馬県出身です。
おすすめの夕食メニュー
特に「これを食べる!」という決まりはないのならせっかくのお月見ですから、次のような組み合わせ(メニュー)をおすすめします。
夕食
●栗ごはん
●けんちん汁
●さんま
デザート
●お団子
●葡萄
このメニューなら、里芋・栗・団子・葡萄すべていただくことができ縁起がいいですよね。
まとめ
年に1度のお月見です。
部屋の照明を消し、美しい月を眺めながら家族みんなでキャンドルを灯して月うさぎを探してみたり、月の話(月うさぎ伝説)で盛り上がってみましょう。
⇒ 十五夜月うさぎ伝説の由来 うさぎはなぜ餅つきをしてるの?海外では?
お月さまやお供えものを眺めながら食卓を囲み、「栗ごはん」「けんちん汁」「さんま」、デザートに「お団子」と「葡萄」を頬張って、今年はいつもと違う十五夜をにしてみましょう。