台風時の車の運転はどうする?高速道路や冠水路での注意点

台風時の車の運転で気をつける事と運転の仕方や高速道路・冠水路を運転する時の注意点をお伝えします。

台風が接近中、そんな日は歩きや自転車は危険と考え車を使いたくなりますが、たくさんの危険が潜んでいることを心してハンドルを握りましょう。
特別な注意が必要です。

台風時の車の運転はどうしたらいい?

本来、台風の時は外出しないのが一番です。
特に、台風時の車の運転にはたくさんの危険が潜んでいます。

でもね、家で静かに台風が通り過ぎるのを待てるのなら何の問題もありませんが、なかなかそんな理想通りに行かないのが現実ですよね。
子供の安全を考えると駅や学校に送り迎えをしてあげたい、自分自身も仕事に行かなくてならないと考えるのがほとんどの人でしょう。

では、自分で車を運転するのはやめて、他の交通手段を使ってみるっていうのはどうでしょう。

台風の時だけですからタクシーを利用するのも一つの手ですよ。
タクシーなら家の前まで来てもらえますからね。

ただ、台風の時にはタクシーの予約が殺到する事が予想されるので、当日の出勤直前では無理です。
1~2時間前でも微妙と思っておいた方がいいですね。
ネットやテレビなどで情報を集め、前日から予約を入れておくことをおすすめします。

しかし、タクシーの予約が取れなかったり、どうしても自分で車を運転して子供の送り迎えしなくてはならない場合はどうしたらいいのか・・・

どうすれば危険を避けて安全に車を運転する事ができるのかを紹介しますね。

危険を避けて安全に車を運転には

1. 台風の時には、普段移動に車を使っていない人も車で出勤することが考えられます。
道が混み合い渋滞する可能性が大きいので30分~1時間位は時間に余裕を持って、早く家を出られるように朝の準備をしましょう。

2. 車窓のくもりを取るタオルを手元に置き、必要な時すぐに使えるよう準備しておきます。

3. 土砂崩れや冠水などで道路が使えなくなる場合も出てきます。
そんな時に慌てないために前もって、普段とは違う道順を2つか3つ考えておきましょう。

普段から万が一の事を想定して、駐車できるスペースやUターンできる場所はどこにあるのか調べておきましょう。

4. 豪雨で前が見えないときは広い場所に止まって様子をみましょう。
強行に運転をするのは危険です。
30分もすればピークを過ぎて前が見えるようになるので、無理はしないように心がけましょう。

5. 豪雨の時の車の運転は、昼間でもライトを点けて周囲が気付きやすくしておく必要があります。
夜間はハイビームを使って先の状況を早くつかみましょう。

6. 普段通い慣れている道路でも、速度は落として慎重に運転しましょう。

激しい雨の時の注意点

激しい雨の時の運転はとにかく危険です。
まれに、乗用車を運転する人の中には、トラックなどの大型自動車からのしぶきがかかって前方が見えなくなり急停車するドライバーもいます。

くれぐれも車間距離は十分過ぎる位とるように注意してくださいね。

「まさかそんな人はいないでしょ。」「信じられないわ。」
と思うでしょうが本当にいるんですよ。

常に「もしかしたら・・・ 」という思いをもって運転しましょう。

強風の時の注意点

強風の時の運転もそれはそれは危険です。
ハンドルをとられ車が流されることもあります。

強風時にはハンドルをしっかり握ることを心がけましょう。

また、新聞紙やゴミなどがフロントガラスに張り付き、視界がさえぎられることがあります。

そのような時に、危険を回避するためにあわてて急ハンドルを切ったり、急ブレーキをかけるのは一番危険です。
前方をしっかり見ながらハンドル操作はゆるやかにを心がけ運転してください。

台風時の運転 高速道路での注意点

一番怖いのは風です。
ハンドルとられて、あっという間に隣車線に飛び出したりすることがあります。

台風が勢力を保っている場合は、雨よりも風に対する危険を考えましょう。

トンネルを出た途端の突風や、海岸沿いの高速道路の橋の上での横風などは想像以上にパニックになってしまいます。
車をまっすぐに走らせているつもりでも、突然に横からグッと圧力がかかると怖いですからね。

どんなに用心深く運転していても、
このような事態に遭遇すると、一瞬ブレーキを踏んでしまったりハンドルを突っ張ったり、という行動に出てしまうことがあるそうです。

実は、風による車の事故のほとんどが、突風や横風を受けた後のこのような運転行動が原因になっています。

突風の吹きやすい高速道路の注意ポイント

突風の吹きやすい高速道路の注意ポイントを確認しておきましょう。
次のポイントにさしかかる時には十分に注意をして危険回避しましょう。

■山間部の谷間
■谷間に架けられた橋の上
■トンネルの出口
■山の<切り通しの終点 ■防音壁の切れ目

突風からの危険を回避するには

突風からの危険を回避するにはなんて聞くと緊張をしちゃいますが、特別な運転テクニックはいらないのです。

●スピードを落し急ブレーキをかけない。
不必要なハンドル操作はしない。

これだけです。

普段の安全運転に加えて、早め早めに道路状況を把握して心の準備をしておくことが大切なんですね。

台風時の運転 冠水路での注意点

車はある程度の冠水や浸水に耐えられるように設計されています。
ではどのくらいの深さまで大丈夫なのかですよね。

一般的に大丈夫とされる水深は、乗用車の場合はドアの下端です。
車の床面部分が浸からない程度になります。

乗用車の場合は、集中的に激しい雨が降り続いて発生する冠水路の走行には十分な注意が必要です。

一部のオフロードタイプの4輪駆動車は、渡河性能が重要視され専用の装備があるので、水深1m位の悪条件の中でも走れる特殊なモデルもありますが、これは特別ですからね。

アンダーパス(立体交差道路のひとつ)や、道路がえぐられて作られた電車ガード下の道路など、スリバチ状の道路に水たまりが発生している場合は要注意です。

絶対に入らないで、引き返してくださいね。
水たまりは、見た目だけでは水深を測ることができません。
大丈夫だろうと進入してしまったのはいいけれど、思いもよらず深かったでは話になりませんよ。

車の床面以上の水深であってもすぐには浸水してきません。
そのために、とても危険な状態なのに「まだ大丈夫。」などとたかをくくっていると大変なことになってしまいます。
危険を察知するころには車が浮いてきて前後に動かなくなり、エンジンの吸気口が水を吸って排気管が水圧でふさがれて、終いにはエンジンが停止してしまいます。

そして、そのまま立ち往生という最悪の結果につながる場合が少なくないのです。

車が冠水して車内が浸水した場合

考えたくありませんが万が一、車が冠水して車内にまで浸水してしまった場合はあわてずにエンジンを停止させましょう。
それから落ち着いて避難経路を考えるのです。

その時は、いきなりドアを開けて水たまりに出てはいけませんよ。
ゆっくりと足をついて足で水深を測りましょう。

水たまりが濁っている場合は、道路の状況が見えないので良くわかりませんよね。
マンホールのふたが外れていたりすると危険です。
一歩一歩ゆっくり確かめながら歩くことが大切です。

車の事が心配でしょうが、車は水がひくまで放置するしかありません。
まずは自分が安全なところに避難することが大切なのです。

安全なところへ避難できて初めて車の心配をし、その旨をJAFのロードサービスや販売店に連絡しましょう。
水がひいたからといって素人の判断で車に乗り込みエンジンを掛けると、 破損や感電の危険があるので絶対にやめましょう。

まとめ

台風が接近してきたら、車に乗らない、出歩かない、家で静かに台風が通り過ぎるのを待つのが一番安全です。
それができない場合は他の交通機関を使いましょう。

しかし、送り迎えや仕事でどうしても運転しなくてはならないのであれば、普段の安全運転 + 早め早めに道路状況を把握する事を心がけて、絶対に無理をしないようにしましょう。

⇒ 台風時のマンションの窓ガラス、ベランダ、車の強風対策は?

何事もなく無事に、早く台風が通り過ぎることを祈りましょう。