イチゴの品種(種類)の数とそれぞれ糖度、美味しい食べ方をお伝えします。
また、イチゴは加熱によって体に良い効果も期待できるメラノイジンという成分が作られので、手作りジャムの作り方もおぼえちゃいましょう。
最近、店頭に並んでいる「イチゴ」の中に、聞きなれない品種(ブランド)をたくさん目にしますよね。
実は私、「とちおとめ」と「女峰」この2種類くらいしか知らなかったんです。
ある日、大型のスーパーで、「あかねっ娘」・「紅ほっぺ」・「あきひめ」・「さがほのか」・「さちのか」・「アイベリー」等々・・・
「えっ!! こんなにイチゴには色々の品種があるの?」て感じです。
しかしこれは序の口のようで、イチゴにはまだまだたくさんの品種(ブランド)があるんです。
これまでに日本で栽培されてきたイチゴの品種は250種というのだからビックリですよね。
そのうちの190種が一季なり品種、60種が四季なり品種というものになります。
【一季なり品種とは】
一季なり品種とは、1年のうち一時期だけ収穫できる品種のことで、ビニールハウスなどで温度を調節して育てる冬春用の品種です。
【四季なり品種とは】
四季なり品種とは、最適な気温さえあれば一年中花をつけ収穫することができる夏秋用の品種です。
●250種のイチゴの頂点「福羽」
250種のイチゴの頂点に立つ、いわゆるイチゴの先祖は「福羽」という品種です。
この「福羽」という品種は、農学博士のイチゴの父 福羽逸人(ふくばはやと)さんが、1898年に日本で初のいちご栽培を成功させたものです。
農学博士のイチゴの父 福羽逸人(ふくばはやと)さんがいてくれたから、私たちは今現在、甘く美味しい栄養たっぷりイチゴを食べることが出来ているのです。
イチゴの糖度ってどれくらいあるんでしょう。
現在は、イチゴは甘いというイメージを持つ人が多いと思いますが、昔はそうでもなかったんです。
■昔のイチゴは酸味の強いものが多かった
遥か昔になりますが、私の子供の頃を思い出してみるとイチゴをそのまま食べるってことはあまりしていなかったんですよ。
イチゴを食べる時は、必ず牛乳をかけて砂糖を入れて、スプーンの腹で潰して食べていたんです。
こうしてイチゴを食べるのが定番でした。
イチゴスプーンなんてものもあったくらいですからね。
スプーンの腹が平らで小さい丸い突起物があって、イチゴが潰しやすかったなぁ~
イチゴスプーンを買ってもらった時は嬉しかったことを今でも覚えているくらいです。
イチゴを潰して食べた後には、ピンク色の牛乳が残って、それを「いちご牛乳」なんて言いながら子供は美味しく飲んだんです。
だから、生でそのまま甘く美味しく食べられる最近のイチゴはすごいです!
昔のイチゴは酸味の強いものが多かったけれど、品種改良を重ねて現在ではより糖度が高いものが出回っています。
ただ糖度が高いのではなく、さまざまな品種はそれぞれ違う特徴を持っています。
糖度が高くて酸味控えめなもの、糖度も酸味も強いもの、実が柔らかいもの、実がかたくてしっかりしているものなど、いろいろなイチゴが作られています。
「甘いイチゴがあれば十分なのに、なぜ?」と考える人も少なくないでしょうね。
【さまざまな品種のイチゴが作られる理由】
さまざまな品種のイチゴが作られるのは、次のような理由があるのです。
・イチゴはそのまま食べるだけではありません。
・お菓子に加工して使う場合もあります。
・ケーキやアイスなどにトッピングとして使う場合もあります。
・また人の好みは十人十色です。
このように用途や好みに合わせたピッタリのイチゴが選べるようになっているんです。
だったら、それぞれのイチゴの特徴を知ったうえで食べ比べ、自分好みのいちごを見つけてみるのも面白いですよね。
■酸っぱさが苦手な人には
糖度が高く酸味が少ない品種(甘みを強く感じる)
さつまおとめ・章姫・ももいちごがおすすめです。
■イチゴ特有の酸味があった方が好きという人は
古都華(ことか)・とよのか・アスカルビー・紅ほっぺ・とちおとめがおすすめです。
●スーパージャンボ
・糖度15~18度
・果肉がすべて赤い
・大きめ
●古都華(ことか)
・糖度15度以上
・程よい酸味がある
・香りが高い
●さつまおとめ
・糖度15度以上
・大粒で酸味が少ない
●とよのか
・糖度12~15度
・甘みと酸味のバランスがいい
・果汁多め
●アスカルビー
・糖度12~14度
・程よい酸味がある
・粒は大きめ
●紅ほっぺ
・糖度11~13度
・程よい酸味と香りがある
・粒が大きい
●あまおう
・糖度11度以上
・酸味は低め
・果実は大きめ
●章姫
・糖度10~15度
・酸味は低め
・実は細長く柔らかい(直売向き)
●とちおとめ
・糖度9~15度
・程よい酸味がある
・果汁が豊富
●ももいちご
・糖度~15度
・酸味は少ない
・果実が大きく桃の形
●女峰
・糖度8~10度
・酸味は高め
・香りは甘酸っぱくジューシー
お好みのイチゴをどんなふうに食べるのが一番美味しく感じられるのか、気になるところですよね。
やはりイチゴは生でそのまま「パクリ」が一番美味しい食べ方です。
さらに美味しく食べるポイントをお伝えしますね。
【さらに美味しく食べるポイント】
ヘタ側の方から食べていくのが重要ポイント
イチゴを生でさらに美味しく食べるには食べ始める部位が重要なんです。
ヘタ側の方が甘味が少ないので、甘くない方から食べた方が最後まで美味しく食べられますからね。
多分ほとんどの人がイチゴを食べる時、先のとがった先端部分から食べているのではないでしょうか。
その食べ方はNGだったんですよ。
言われてみれば当然です。
例えば、
果物を食べる前にケーキやチョコレートを先に食べないですよね。
ケーキやチョコレートのように、甘いものを先に食べてしまうと果物を甘く感じませんもんね。
普段から私たちがは何気なく実践していることです。
生でそのままで食べる以外の美味しい食べ方はジャムとジュースです。
⇒ イチゴの栄養や効果効能は煮るとどうなる?1個のカロリーと食べ過ぎ症状
イチゴと砂糖を加熱することで糖が反応して「メラノイジン」という成分が作られます。
メラノイジンには、強力な抗酸化作用があるので、イチゴジャムはおすすめですよ。
活性酸素を除去して、ビタミンやミネラルなどの吸収を良くしたり、血糖値を安定させる期待できる効果があると言われています。
イチゴジャムは簡単に作れちゃうんです。
めっちゃ美味しいのでぜひお試しください。
【材料(200ccの瓶1個分)】
・イチゴ 300g
・砂糖 100g
・レモン汁 大さじ1
【手順】
1. イチゴは洗って、水気をよく拭いてからヘタを取りましょう。
2. イチゴを鍋に入れ、砂糖をまぶしてレモン汁をふりかけ1時間くらいそのまま置いておきましょう。
3. イチゴから水分が出て砂糖が溶けてきたら、火にかけ弱火でことこと30分位煮込みましょう。
灰汁(あく)が出てきたらその都度すくってください。
4. とろみが出て鮮やかな赤色になってきたら完成です。
5. 熱いうちに煮沸消毒した瓶に詰め、蓋をして粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やしましょう。
手軽に出来て子供に大人気です。
【材料(1人分)】
・イチゴ 5粒(冷凍でもOK)
・氷 2欠片
・牛乳 200cc(豆乳でもOK)
・砂糖 小さじ2
⇒ イチゴの常温保存OK?長持ちさせる冷蔵,冷凍方法や期間と加工保存
常にイチゴを冷凍しておくと便利です。
冷凍保存方法っを紹介しているので参考にしてください。
【手順】
1. ミキサーに材料を入れ、かくはんさせましょう。
2.コップに移して完成です。
※お好みで牛乳を大さじ2にしてヨーグルトを1カップ加えるとジェラート風になってこれも美味しいですよ。
イチゴの日本の品種はすべて「福羽」から生まれました。
これまでに日本で栽培されてきた、イチゴの品種は250種です。
家族で昔のイチゴの話をしながら、牛乳かけてちょっと砂糖も入れて、スプーンの腹で潰して食べる昔の食べ方をしてみるのも逆に新鮮かもしれません。
締めは器に残ったイチゴ牛乳を飲んで、二度おいしいを体験してみませんか。
⇒ イチゴの旬とイチゴ狩りのおすすめ時期や美味しい見分け方と食べ方
一番の醍醐味はイチゴ狩りで生のイチゴを思う存分食べることです。