柚子の旬の時期と栄養素やおすすめの食べ方とその作り方、また保存方法についてお伝えします。
柚子が存在感を発揮するのは12月の冬至の頃ですが、旬の時期2回あります。
香りだけのものと思われがちですが冬を乗り越えるための栄養素が含まれているので、ゆず湯に使うだけではもったいないのです。
柚子の旬の時期は、年に2回あります。
実は柚子には、青い柚子と私たちになじみの多い黄色い柚子があるのです。
私はまさか旬が2回もあるなんて全くもって知りませんでした。
でも以前スーパーで、「これはちょっと大きいすだち?」と思ったものを見たことがあったので、もしかしたらそれが青い柚子だったのかもしれませんね。
色の違うこの2つの柚子は違うものに思われがちですが、単に収穫時期が違うだけで同じものなんですよ。
未熟で若いものが青柚子です。
完熟したものが大人の黄柚子です。
青柚子と黄柚子のそれぞれの旬の時期は次のようになります。
●青柚子
青柚子の旬は7~8月頃です。
柚子の花は初夏に咲き、夏に未熟な青玉といわれる果実が収穫されます。
青柚子は果汁が少ないため、主に皮の部分が使われます。
柚子胡椒に使われるのはこの青柚子が多いといわれています。
●黄柚子
黄柚子の旬は10月下旬~12月頃がピークです。
黄色い熟したものがお鍋の季節に合わせて収穫されます。
柚子は果物や野菜というよりは調味料としてのイメージが強いですが、体に嬉しい栄養素(ビタミンC、クエン酸、リモネン)が含まれているんですよ。
ビタミンCが豊富な食材として有名なのはレモンですよね。
しかし、柚子にはレモンの2倍のビタミンCが含まれているというのですからビックリです。
秋から冬の季節には、美肌づくりや風邪予防におすすめな栄養素となります。
ビタミンCが不足すると毛細血管から出血して、歯肉炎や貧血、脱力感、食欲不振などの症状が出てしまうので、意識して取り入れたい栄養素でもあります。
柚子には、みかんの3倍のクエン酸が含まれています。
クエン酸は果物に含まれる成分で、疲労回復や整腸作用に大きな効果が期待できます。
クエン酸が不足すると疲労や体脂肪などの蓄積を招くと言われているので、ダイエットにもピッタリの栄養素ですね。
今までクエン酸は夏場に必要な成分というイメージがありましたが、体脂肪がつきやすい冬場にも意識して取り入れたい栄養素なのです。
柚子には、リモネンという成分が皮の外側に豊富に含まれています。
リモネンは、血行や血流がよくする働きがあるので体を温めてくれます。
冬至にゆず湯に入ると一年間風邪を引かないと言われていますが、このリモネンが大きな働きをしてくれているのです。
また、抗酸化作用もあります。
しかし、このリモネンが影響して肌が敏感な人や幼児がゆず湯に入ると稀に、肌がピリピリしたり痛くなったりする場合もあるので注意しましょう。
⇒ ゆず湯で肌がピリピリする原因と対処方法 赤ちゃんは入っていい?
肌のピリピリが気になるからとゆず湯を諦めないでください、対処法がありますからね。
一般的に柚子は主に料理の引き立て役として使われますよね。
確かに柚子の香りや酸味、果皮の鮮やかな黄色を添えることで、主役の料理の美味しさはグーンとアップします。
でもちょっと待ってください。
体にいい栄養素がたっぷり含まれているのに、料理の引き立て役だけではもったいないと思いませんか。
柚子のおすすめの食べ方とその作り方や使い方を紹介しますので、是非とも試してくださいね。
【材料】
・柚子 3~5個
・砂糖 柚子の重さの70%~同量
・白ワイン 250ml
【作り方】
(1)種を取りやすくするために、柚子は横に切って果汁を絞ります。
(2)絞った果汁は別の容器にとっておき、種は全部取り除きます。
(3)種を取り除いて絞り終わった実の部分は、ザクザクと細切りにします。
(4)細切りにした実と絞った果汁、砂糖を鍋に入れて材料がひたひたになるくらい白ワインを注ぎます。
(5)火にかけ沸騰してきたら弱火で20分ほど煮ます。
(6)火を止めたら一晩そのまま必ず放置してください。(美味しくなるポイント)
(7)翌日、鍋を火にかけもう一度25分~30分程煮ます。(焦げに注意)
(8)とろみがついてきたら完成です。
※マーマレードを保存する場合は、煮沸した瓶に熱々のマーマレードを入れてすぐにフタをしてしばらくさかさまに置いておいておきましょう。
【材料】
・柚子 7個
・焼酎 1.8L(ホワイトリカーではなく焼酎がおすすめです。)
・氷砂糖 1kg
【作り方】
(1)柚子はきれいに洗い水気を拭きとります。
(2)保存瓶は熱湯で消毒します。
(3)柚子を約1cm幅にスライスして種を取り除きます。
(4)保存瓶にスライスした柚子と氷砂糖を入れて最後に焼酎を注ぎ入れます。
(5)冷暗所に3ヶ月そのまま放置保存し完成です。
※柚子酒の中の柚子は捨てないで、ケーキやクッキーに入れて焼くとお美味しいので有効に活用しましょう。
マーマレードや柚子酒のように手間をかけなくても、手軽にわき役として使ってみましょう。
柚子の皮をしっかり洗い皮をむきます。
細かく切って密閉容器に入れてそのまま冷凍庫で保管しましょう。
うどんやおそば、煮物、冷奴、お新香、などのの薬味に活用しましょう。
皮をむいた柚子を半分に切り手でぎゅっと絞り、絞り汁を料理に活用しましょう。
秋や冬の季節にぴったりな鍋料理には欠かせません。
また焼き魚、お刺身、焼肉にもよく合います。
オリーブオイルと共にドレッシングにもおすすめです。
食べ物としてではありませんが、柚子が新鮮だったら消臭・芳香剤として活躍してもらいましょう。
好きな場所にそのまま好きな数だけ置きましょう。
玄関、トイレ、洗面所、寝室などがおすすめです。
柚子を保存をする上で、一番注意したいのは香りを逃がさないことです。
冷蔵と冷凍それぞれの保存方法を確認しましょう。
【丸ごと保存する場合】
柚子を丸ごと保存する場合は、できるだけ傷の付いていないもの選び、ビニール袋やジップロックなどに入れてしっかり密閉し、そのまま冷蔵庫で保存します。
空気に触れないようにしっかりと包むことで、で保存できます。
【果汁(絞り汁)だけ保存する場合】
果汁(絞り汁)の冷蔵保存は、香りが1~2日で飛んでしまうので早く使い切ってください。
【丸ごと保存する場合】
柚子を丸ごと冷凍保存する場合は、冷蔵保存と同様に空気に触れないようにすることが大切です。
ラップで包みジッパー付きの密封袋に入れて冷凍保存しましょう。
■使うとき
冷凍状態のまま使いたい分だけ切り取ります。
皮だけを使うときは、凍ったまま皮をそいで使います。
【皮だけ保存する場合】
柚子の皮だけを凍らせて保存する場合は、皮の白い部分も少し残しなるべく厚めに幅広剥ぎくとります。
白い部分を残すことで、黄色い部分に含まれる香りの素を損なわれないようにするのです。
■使うとき
自然解凍して白い部分を取り除いてから使いましょう。
【果汁(絞り汁)だけ保存する場合】
柚子の果汁(絞り汁)は一度にたくさん使うものではないので、小分けに冷凍することをおすすめします。
小分けに冷凍することで、解凍する時に使いたい分だけをその都度解凍できるので便利です。
製氷皿やシリコンタイプの一口サイズのケーキの型などを使うと、型から外すのも簡単で便利ですよ。
黄柚子の旬は12月頃がピークです。
ゆず湯に使うだけではもったいないですね。
冬に摂りたい栄養をたっぷり含んでいる柚子を美味しく食べましょう。
⇒ 冬至にゆず湯(柚子湯)に入る意味は?嬉しい効能と上手なやり方
ビタミンC、クエン酸、リモネンをしっかり体に取り入れ寒く厳しい冬を乗り越えましょう。