美味しいさんまの見分け方と気になる旬の時期や栄養成分と効能についてお伝えします。
さんまは「秋刀魚」とも書かれるように秋の代表的な魚です。
美味しいさんまを選んで、たくさんの栄養成分と素晴らしい効能を期待しちゃいましょう。
美味しいさんまの見分け方を知っていますか?
さんまを買って食べてみたら、「脂がのってない、美味しくなかった。」ではガッカリですよね。
こんな失敗をしない為には、美味しいさんまを見分ける次のポイントをしっかり確認しましょう。
下顎の先端はさんまの鮮度を表すバロメーターなんです。
下顎の先端が「黄色」のものを選びましょう。
さんまは鮮度が落ちてくると、この下顎の先端が「黄色」から「茶色」に変化します。
この期間はおおよそ水揚げから3日程度と言われています。
鮮度が落ちると黒目の周りは濁ってきますよ。
黒目の周りが透明で澄んでいるものを選びましょう。
魚は内臓から悪くなってくるので、お腹が硬い方が新鮮です。
店頭で触る事が可能であるなら、お腹が硬いものを選びましょう。
体全体に光沢があるかどうかも鮮度の目安になります。
長さよりもお腹が太く重い「丸々と太った厚みのあるさんま」を選びましょう。
「尻尾の付け根までぷくっとしているさんまを選びな。
頭から背中にかけて盛り上がり、厚みのある丸々太ったさんまは脂が乗って美味しいよ。」
これは、スーパーの裏方のおじさんに聞いた話です。
さんまについている傷は鮮度とは関係ないとのことです。
傷は、水揚げの時についたものなんです。
傷があるからと、美味しいさんまを見逃している可能性がありますね。
また、さんまの目が血でにじんでいるものも、水揚げの時に生じたものなので鮮度とは関係ないとのことです。
私はこの事実を知るまで、傷があるものは選んでいなかったし、目が血でにじんでいるものも避けていました。
なんて残念なことをしていたんでしょうね。
さんまは「秋刀魚」とも書かれるように秋の代表的な魚と言われていますが、スーパーには一年中置いてあるようなイメージがありますよね。
一体さんまの旬はいつなのか・・・
秋の味覚の代表的な鮮魚「さんま」の美味しい時期は決まっていますよ。
ここでしっかり確認しましょう。
鮮魚さんまの旬は9月初旬頃~10月下旬頃、およそ2ヶ月間なんです。
だから、他の期間にスーパーで見かけているさんまは冷凍ものなのです。
さんまが各地で獲れる時期もおぼえておくと便利です。
さんまは夏から秋にかけて日本沿岸を北から南へと下ってきます。
●7月頃
7月頃から北海道で獲れはじめます。
そして、さんまの水揚げ高はこの北海道が1番です。
しかしこの時期、北海道で獲れる夏のさんまの脂肪は10%ほどで、残念ながらまだあまり美味しくありません。
●9月頃
9月頃には三陸沖で獲れはじめます。
9月の走りの時期は価格が倍程で取引されますが、水揚が安定する中旬頃になると価格も半額程度まで下がります。
●10月頃
10月頃には千葉銚子沖で獲れはじめます。
10月頃に千葉銚子沖で獲れるさんまの脂肪は20%に増加しているため特に美味しいと言われます。
●11月頃
11月になると和歌山でも獲れるようになります。
しかし11月に和歌山で獲れる頃には、産卵も終えて身体も痩せてしまい、さんまの脂はほとんど落ちてしまいます。
このように、さんまの一番脂がのって美味しい時期は北海道から南下をはじめる9月の初め~10月の終わりなのです。
さんまには下記のようなたくさんの栄養成分が含まれていて、素晴らしい効能が期待できます。
EPAは最近の日本人に不足がちなDHAと似た酸成分を持った有機化合物です。
(エイコサペンタエン酸の略)
\(100\,\mathrm{g}当りの含有量\hspace{10pt}\color{red}{844\,\mathrm{mg}}\)
血小板の凝固を抑え血液をサラサラにし、糖尿病の合併症を解消したり炎症を鎮める作用や抗腫瘍作用があります。
DHAもEPAに似た有機化合物です。
(ドコサヘキサエン酸の略)
\(100\,\mathrm{g}当りの含有量\hspace{10pt}\color{red}{1400\,\mathrm{mg}}\)
脳の発達の維持に効果を発揮し、善玉コレステロールを増やします。
\(100\,\mathrm{g}当りの含有量\hspace{10pt}\color{red}{13\,\mathrm{μg}}\)
\(\displaystyle 1\,μgは\,1\,mgの\,\frac{1}{1000}\) になります。
皮膚や目の粘膜を健康に保つ働きがあり、成長促進作用があります。
またガンの予防に効果があります
\(100\,\mathrm{g}当りの含有量\hspace{10pt}\color{red}{19\,\mathrm{μg}}\)
カルシウムやリンの吸収を促して、血液中のカルシウムをコントロールして骨を丈夫にします。
\(100\,\mathrm{g}当りの含有量\hspace{10pt}\color{red}{1.3\,\mathrm{mg}}\)
血流を改善する作用やホルモンの分泌やバランスをコントロールする働きがあります。
また老化の原因の過酸化脂質の形成を妨げます。
\(100\,\mathrm{g}当りの含有量\hspace{10pt}\color{red}{0.26\,\mathrm{mg}}\)
\(ビタミン\mathrm{B}_2\)には脂質や糖質の代謝を促進させて、細胞の再生や成長を促進し粘膜を保護する働きがあります。
\(100\,\mathrm{g}当りの含有量\hspace{10pt}\color{red}{32\,\mathrm{mg}}\)
骨や歯をつくり、血液を中性を保ち凝固を助けます。
また心臓や筋肉の収縮作用、神経の鎮静作用があります。
\(100\,\mathrm{g}当りの含有量\hspace{10pt}\color{red}{1.4\,\mathrm{mg}}\)
赤血球中のヘモグロビンの合成に必要で、体の各器官に酸素を運ぶ働きをします。
⇒ さんま缶詰の栄養成分とおすすめな食べ方 毎日食べて大丈夫?
さんまを調理するのが苦手な人に嬉しいのがさんまの缶詰ですよね。
毎日でも食べたいくらい美味しいさんまには、下記のようなたくさんの素晴らしい効能があります。
・疲労回復
・血液サラサラ
・抗血栓作用
・動脈硬化の予防
・高血圧の予防
・高脂血症の改善
・認知症の予防改善
・老化防止
・骨粗鬆症の予防
・貧血予防
・がん予防
さんまの旬は9月初旬頃~10月下旬頃およそ2ヶ月間です。
さんまについている傷や目が血でにじんでいるものも鮮度とは関係ありません。
店頭でしっかりと美味しいさんまを選んでくださいね。
栄養たっぷりのさんまを食べて夏に消耗してしまった体力を取り戻しましょう。
ただ、さんま一尾は約\(300\,\mathrm{kcal}\)です。
食べ過ぎには注意しましょうね。
⇒ さんまの冷凍保存方法や解凍方法とグリルやフライパンでの焼き方のコツ
せっかくおいしいサンマを選んできたんだからおいしく頂きたいですよね。