蜂に刺されて症状が軽い時は放置しても大丈夫なのか、いつも通りお風呂に入ってお酒を飲んでいいのかをお伝えしますね。
アウトドアが盛んになる季節は蜂に注意しなくてはいけませんよ。
毎年、ススメバチやアシナガバチが人をさして死亡させたというニュースが流れています。
蜂に刺されても、特に痛くも痒くもないし大きく腫れも出ていない時もありますよね。
このように症状が軽いと病院に行かない人も多いようです。
相手が小さなミツバチだったりすると、たかがミツバチに刺されたくらいでと思う人が大半でしょう。
けれど、この「たかがミツバチ」が意外と怖いんですよ。
時には命にかかわる事もあるのです。
⇒蜂に刺されたら応急処置にアンモニア(尿)は効く?病院は何科がいい?
こちらの記事も参考にしてくださいね。
目安になるのは、蜂に刺され1時間以内ですよ。
特に刺された後15分以内に次のような症状がでたら、それは命にかかわる事態になるかもしれないから注意しましょう。
痛い・腫れる・かゆいだけでなないんです。
・呼吸が苦しい
・広範囲の発赤
・冷や汗をかく
・腹痛
・下痢
・嘔吐
・めまい
・意識が無くなる
このような症状が一つでも現れた場合、自己判断は危険です。
迷わず早急に病院を受診しましょう。
上記のような症状でなくても当日にほんの少しの痛み程度(患部に腫れがない)、翌日に頭痛や発熱やじんましんなどが現れることもあります。
このような場合も、病院を受診することをおすすめします。
病院に行く時、一人で車に乗らないようにしましょう。
途中でもしも意識が無くなってしまうと、事故を起こしてしまいますからね。
蜂に刺された後に、自分の体がおかしいと感じたら家族に運転をお願いして病院を受診しましょう。
お願いできる人がいない場合は救急車を呼びましょう。
2時間以内に上記のような症状が出ない人は、病院での受診は必要ないという事になり、市販されている塗り薬でOKのようです。
ただ、ごくまれに10日経過した頃に症状が出る人もいるそうです。
やはり念のために病院を受診したほうが安全ですね。
一番怖いのはアナフィラキシーショック、これは要注意です!
アナフィラキシーショックはアレルギーで有名ですが、蜂毒でも起きるのです。
よく、「蜂は2回目刺されなければ大丈夫。」などと聞きます。
しかし、これは迷信です。
1回目刺されてもアナフィラキシーショックを起こす人はいるそうです。
アナフィラキシーショックの主な症状を確認しましょう。
・じんましん
・血圧低下
・呼吸困難
・意識障害
この症状は全身症状として、
蜂に刺された直後から現れ、蜂にさされて死亡する多くは10~15分の間です。
それでは、治療が必要な症状を詳しく分けて紹介します。
次のような症状が現れます。
・刺された所以外が赤く腫れる(じんましん)。
・飲酒をした時のように全身が赤くなり全身に痒みがおこる。
・なんとなくだるくて苦しい。
この程度であれば治療に急を要しません。
軽い症状に加えて次のような症状が現れます。
・喉がつまったような感じがする。
・胸が苦しくなる。
・口が渇く。
・口の中がしびれたような感じになる。
・下痢をする。
・吐き気がある。
・嘔吐をする。
早めに病院を受診しましょう。
次のような症状が現れます。
・息をするのも苦しくなって物が飲み込めなくなる。
・声がしゃがれ、目がみえなくなり、耳が聞こえなくなる。
・全身の力がぬけ、その場にうずくまり、意識がはっきりしなくなる。
【さらに症状が進むと】
・尿や便を失禁する。
・手や足にけいれんを起こす。
・意識がなくなる
・血圧は下がり、脈がふれなくなる。
一刻も早く処置を開始しないと死亡してしまいます。
死亡の多くは上気道の浮腫による窒息死です。
この重症症状をアナフィラキシーショックというのです。
蜂に刺された後は汗もかいているし、サッパリと清潔にしておきたくてお風呂に入りたくなりますよね。
でも、刺された当日はお風呂に入るのはやめておきましょう。
蜂に刺された患部は冷却するのが一番いいのです。
お風呂に入って体が温まってしまうと血の巡りが良くなり、おさまっていた炎症が広まって腫れがひどくなってしまいますよ。
【どうしても気持ちが悪くてお風呂に入りたいという場合】
どうしても気持ちが悪くて入りたいという場合は、シャワー程度にしましょう。
湯船に入るのであれば、ぬるめのお湯で患部を浴槽に入れないように工夫して、できるだけ短時間でサッと済ませましょう。
そして、就寝時は足を少し高くして寝ましょう。
また、椅子に座る時も足は下に降ろさないで、なるべく床に水平を保った状態で座ってみましょう。
刺された当日にお酒は飲むのはNGです。
蜂に刺された当日は安静にしていましょう。
蜂に刺された当日にしてはいけないこと3つを紹介しますね。
1. お風呂に入らない
2. お酒を飲まない
3. 運動をしない
どれも、血液の流れが速くなるものばかりです。
血液の流れが速くなると炎症が悪化してしまう恐れがあるため、絶対にしないようにしましょう。
⇒ 蜂が人間を攻撃する理由と狙われやすい色 刺されない服装対策は?
蜂に刺されないようにすることが大切です。
こちらの記事も参考にしてください。
蜂に刺された患部は冷すのが一番です。
触わったり、かいたり、温めたりするとひどくなるので注意しましょう。
また、刺された相手がミツバチであったとしても、「たかが蜂に・・・」などとあなどらないでください。
ごくまれに翌日から10日経過した頃に症状が出る人もいます。
念のために早めに病院を受診し安心したいですね。
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家庭の敷地内の蜂の巣を作らせない対策も必要ですね。