酒酔いの原因とできるだけ酔いにくくする方法や酔ったときにお風呂に入っていいものなのかをお伝えします。
クリスマス会や忘年会、新年会、送別会、歓迎会などお酒を飲む機会はたくさんありますが、「お酒は好きなのに弱くてすぐに酔ってしまう」と悩んでいる人は意外に多いです。
心配しながら飲むのは楽しくないですよね。
お酒は楽しく愉快に飲みましょう。
お酒は楽しくておいしい飲み物です。
しかし、お酒に強い人もいれば弱い人もいる、人によって様々です。
全く酔わないという人もまずいませんよね。
どうしてお酒を飲むと、酔いの度合いは違いますが人は必ず酔うのでしょうね?
酒酔い状態とは、足元がふらふらしたり、手元や言葉があやしくなったり、ひどい時には記憶をなくしたりしてしまいます。
これは、アルコールが血液に溶け込んで脳に運ばれ、「脳が麻痺している」 = 「酔う」という状態なんです。
どのくらい酔っているのか、その程度は脳内のアルコール濃度によって決まります。
この脳の麻痺を引き起こすのは、アルコールに含まれる「エチルアルコール」という成分です。
ただ、実際には脳内のアルコール濃度は測れないので、血液中のアルコール濃度を測って判定することになります。
酔いの状態はアルコール血中濃度によって、下記の通り6段階に分けられます。
【爽快(そうかい)期】
・さわやかな気分になる
・皮膚が赤くなる
・陽気になる
・判断力が少しにぶる
【ほろ酔い期】
・手の動きが活発になる
・抑制がとれる(理性が失われる)
・体温が上がる
・脈が速くなる
【酩酊(めいてい)初期】
・気が大きくなる
・大声でがなりたてる
・怒りっぽくなる
・立てばふらつく
【酩酊(めいてい)期】
・千鳥足になる
・何度も同じことをしゃべる
・呼吸が速くなる
・吐き気やおう吐がおこる
【泥酔(でいすい)期】
・まともに立てない
・意識がはっきりしない
・言語がめちゃめちゃになる
【昏睡(こんすい)期】
・揺り動かしても置きない
・大小便が垂れ流しになる
・呼吸はゆっくりと浅くなる
・最悪の場合には死に至る危険性もある
楽しくお酒を飲めるのはのほろ酔い期までです。
ただ、酔いの進み方には個人差があるので、アルコールをジョッキで何杯飲んだら◯◯期になるとは一概に言えません。
だから、アルコールをジョッキ何杯でどの段階になるのか、自分にとっての酔いの状態を知っておくことが大切ですね。
「お酒を意識して飲む」ことが大切です。
自分自身が「あと一杯くらい大丈夫だろう。」と思う手前くらいで止めておくことが、お酒での失敗を減らすことになります。
二日酔いはアルコールが原因ではなく、体内で作られる成分が原因です。
体内で作られる成分とは、アルコールを分解する時に体内で作られる「アセトアルデヒド」という有毒物質です。
有毒物質のアセトアルデヒドを分解する能力には個人差があるので、これが人それぞれ二日酔いの辛さの違いとなって表れます。
日本人は「アセトアルデヒド」を分解する酵素が少ないとされています。
このため、日本人は二日酔いに苦しむ人が多く見られるのです。
不思議なことに、欧米人は全てアセトアルデヒドを分解する酵素を持っているのに、日本人では全く持っていない人や、酵素を持っていても働きが弱い人などが約半数いると言われています。
飲み会に参加する場合、誰もが「楽しい気分で過ごしたい。」と思っていますよね。
お酒を飲んでも悪酔いしないようにするにはどうしたら良いのかしっかりチェックしておきましょうね。
飲み会になると高い会費を支払っているのだから、なるべく元を取ろうと考え空腹の状態で参加する人も多いようですが空腹はNGですよ。
また「まずはビール」という感じで、飲み会で最初に口にするのがつまみや料理ではなく、喉を潤すアルコールという人がほとんどです。
こんな風に空腹状態でアルコールを摂取すると、胃腸への負担が増加してアルコールの吸収率が上がり、酔いが早く回ってしまうのです。
胃腸への負担を軽減して、アルコールの吸収速度を遅くするためにも、飲み会に参加する前には何か軽く口にしておく方がいいのです。
飲み放題のお店の場合、メニューに様々なお酒の名前が表示されているのを見て、どれを飲もうかワクワク楽しくなってきますがここで注意が必要なんです。
お酒のアルコール度数はそれぞれ違うので、各お酒の大体のアルコール度数は知っておきましょう。
当たり前のことですが、「アルコール度数の高いお酒」 = 「酔いやすくなるお酒」ですよね。
同じ量飲んでも、アルコール度数が高ければそれだけ悪酔いしやすくなるということは忘れないようにしましょう。
●ビール(4~6度)
●梅酒(8~15度)
●ワイン(10~15度)
●日本酒(15~16度)
●焼酎(25度)
●ウイスキー(38~42度)
酔いたくない時は、アルコール度数の低いお酒を少量ずつ飲むようにしましょう。
そして、お酒のちゃんぽん(複数種類のお酒を飲むこと)は控えるのです。
ちゃんぽんは、違う味のお酒を「あれもこれも」と飲むことで飲み過ぎてしまいますからね。
飲み会が始まる前に「今日は自分は介抱役」と宣言しておくのもいいですね。
介抱役と宣言することで、自分がお酒を飲む機会を減らすことができるし、他の人からの好感度が上がり一石二鳥です。
悪酔いを防ぎたい時は、「今日は◯◯しか飲まない。」とアルコールの種類を一つに決めるのも一つの手です。
一種類のアルコールばかりだと飽きてしまい、お酒の量を抑えられるかもしれませんよ。
■炭酸入りのアルコールに注意
お店でだされる焼酎(+果汁入り)を炭酸で割ったチューハイやサワーのアルコール度数は3~4度くらいです。
「なんだ度数が低い!」と思われがちですが、炭酸入りだとアルコールの吸収が早まると言われているので、「◯◯ソーダ」や「◯◯サワー」系は避けた方が良いのです。
甘くて口当たりが良いお酒は飲みやすく、私たちが思っている以上にたくさん飲んでしまうので注意しましょう。
■チェイサー飲み
悪酔いを防ぎたい時には、チェイサー飲みがおすすめです。
チェイサー飲みとは、強いお酒を飲んだ後、続けて口直しに飲む水や軽いお酒のことです。
酒 → 酒 → 酒 と続けて飲まずに、適度に 酒 → お冷(水)→ 酒 → 烏龍茶 などと、お酒の間にノンアルコールを飲んでいくと、アルコールの大量摂取を防げてお酒の量をコントロールできます。
飲み会ではひたすらお酒を飲むのはやめて、食事を取りながらお酒を飲むことを意識しましょう。
お酒はカロリーと糖分が多いので、おつまみは高タンパク、低カロリーのものを選んで食べましょうね。
飲酒後、すぐに入浴するのは控えましょう。
シャワーを軽く浴びて、水分をたっぷりとって休んでください。
お風呂に入ると汗とともにアルコールが抜けるような良いイメージがありますが、たくさん汗をかいてもアルコールが汗として排出されているわけではないのです。
逆に脱水症状になる可能性があるのでこれはかなり危険な行為です。
飲酒後の入浴はアルコールの分解を妨げるばかりでなく、心臓にも負担がかかり転倒して怪我をしてしまう可能性があります。
また、飲み会の帰りにサウナに入ることも止めておきましょうね。
心臓に負担をかけて血圧も急に高まり相当危険な行為です。
お酒は楽しく愉快に飲みたいですね。
飲み会ではやたらむやみにお酒を飲むのではなく「お酒を意識して飲む」ことが大切です。
自分のほろ酔い期(手の動きが活発になる、体温が上がる、脈が速くなる)を知っおき、そこでやめておくことも大切です。
ほろ酔い期を過ぎてしまったら、チェイサー飲みで後を乗り切りましょう。
帰宅後はお風呂は控えて、シャワーを軽く浴び、水分をたっぷりとって休んでください。
⇒ 会社忘年会の服装マナーと会場がホテル・居酒屋の場合の服や靴選び
お酒を飲む機会が増える忘年会には、服装のマナーも気をつけたいですね。