赤ちゃんの便秘は心配ですよね。
もしも離乳食を食べ始めてから便秘になったのなら、離乳食が原因かもしれません。
先ずは離乳食を続けながら、綿棒をつかったりお腹のマッサージをしたり家庭でケアしてみましょう。
また、何日間便秘が解消されなかったら病院を受診したらいいのでしょうね。
そこで、赤ちゃんの便秘と離乳食との関係や便秘時におすすめの離乳食、家庭でのケア方法、病院へ行く目安について紹介します。
参考になれれば幸いです。
では本題に入りましょう。
赤ちゃんの便秘と離乳食との関係や便秘時におすすめの離乳食
赤ちゃんが離乳食を始めたことがきっかけに、便秘になっちゃったと言う話を聞くことがあります。
そんな時お母さんは、自分が作った離乳食に問題があったんじゃないかと悩んでしまいがちですが、そんな心配はいりませんよ。
実は、赤ちゃんの便秘と離乳食には次のような関係があるのです。
赤ちゃんの離乳食が始まり少しづつ慣れてくる時期は離乳食の量もだんだん多くなってきます。
しかし、まだ腸の機能は未熟なままです。
何より離乳食の量が少しずつ増える分、母乳やミルクの量が減ってしまっているのです。
そのため当然のことですが、便の水分量が不足してしまうので便秘になることが多いのです。
そして、離乳食の初期は消化の良いもの(うんちの元になるカスの少ないもの)ばかり与えているので、それが便を少なくしているという可能性もあります。
だったら母乳やミルクの量を増やさなくちゃ。 と考えがちですが、それはどうでしょう?
だって赤ちゃんは、いずれ母乳やミルクを卒業して、食べ物から栄養を摂らなくてはいけませんよね。
離乳食はその練習期間です。
腸を食べ物に慣らして、食べ方を覚える大事な時期です。
だからたとえ便秘をしていても、怖がらずに離乳食は進めていきましょう。
離乳食は中断しなくて大丈夫なのです。
少しづつ腸が慣れてくると、便通も必ず安定してきます。
何日うんちが出ないと便秘と言うの?
どのぐらいうんちが出ないと便秘ということになるのか知りたいですよね。
便秘はうんちが出ない日数で決まるのではありません。
3~5日間経ってやっとうんちが出てくれた。
この時点でお母さんは赤ちゃんが便秘だと思ってしまうでしょう。
しかし、オムツの中のうんちを良く見てください。
固いうんちの場合
固いうんちの場合に便秘の可能性があります。
固いうんちの場合は便の水分不足で、便に血がついていたり、ころころした小さな便です。
やわらかいうんちの場合
やわらかいうんちが出たのなら便秘を心配する必要はありません。
3~5日経っていてもやわらかいうんちが出る場合は、離乳食前の時期よりも便をからだの中に溜められるようになってきている証拠なのです。
ただ、大人と違って自由に体を動かすことができないので、腸の動きが活発にならないから便秘になったり、腹筋がまだ十分に発達していないからうんちを出す力も弱いのです。
便秘なのかそうでないのかは、赤ちゃんのうんちを観察して判断しましょう。
うんちが固い → 水分不足
うんちがやわらかい → 離乳食にそなえて赤ちゃんの腸も少しずつ成長している
赤ちゃんの便秘時におすすめの離乳食
普段から便秘気味の赤ちゃんには、うんちをやわらかくするために、離乳食の食べる量に影響の少ない麦茶などで、こまめに水分補給しましょう。
また、食物繊維の多い食品も与えたいですね。
基本的には大人と同じで、便秘には食物繊維と水分が重要です。
それでは、赤ちゃんの便秘時におすすめの離乳食を紹介します。
離乳食開始期
離乳食を始めたて頃は、さつまいも、かぼちゃなどをやわらかくゆでて裏ごしするだけでいい野菜ペーストが良いでしょう。
7~8ヶ月頃
少しずつ離乳食にも慣れてきたこの頃は、ひじき、わかめなどの海藻類から食物繊維を摂りいれましょう。
すりつぶしておかゆに混ぜてみるのが良いでしょう。
適度な油分をとるのもおすすめです。
9~11ヶ月頃
9ヵ月を過ぎてくると、だいぶ食べられる食材も増えてきますよね。
この頃になったら、えのき、しいたけ、しめじなどのキノコ類もおすすめです。
細かくみじん切りにしてあげてみましょう。
赤ちゃんの便秘時におすすめの簡単おやつ
便秘に効く簡単おやつのバナナやヨーグルトも利用しましょう。
特に調理がいらないのも嬉しいですよね。
バナナは便秘に関係なく離乳食初期から、ヨーグルトは7か月頃からおやつとして少しずつ与えて行くと良いかもしれません。
またプルーンも便秘には効果的と言われています。
ただ、そのままでは赤ちゃんは食べられないので次のように柔らかく煮て、手を加えヨーグルトなどに混ぜて与えましょう。
・離乳食 初期には 裏ごして
・離乳食 中期には すりつぶして
・離乳食 後期には みじん切りにして
赤ちゃんの便秘 家庭でのケアの仕方
赤ちゃんの便秘は家庭でのケアが一番大事です。
それでは、どんなことをお母さんはしてあげたらいいのか紹介しますね。
生活リズムを整えましょう
・離乳食はなるべく決まった時間に定期的に与えましょう。
・夜のねんねは時間を決めて自律神経の働きを整えましょう。
・食事はバランスよく、繊維が多いものや乳酸菌類など便秘にいいとされる食材を与えましょう。
おしりを刺激してみましょう
・綿棒浣腸で直腸を刺激しましょう。
綿棒の先にベビーオイルをつけて2cmほど肛門に入れ、肛門を広げるようにぐるっと回して腸を刺激します。
この時、中に入れすぎないように注意しましょうね。
綿棒にうんちが付いてきたら腸が活動し始めたということなので、オムツを履かせてうんちが出てくるのを待ちましょう。
★便秘の度に綿棒浣腸をして、癖になったらどうしようと心配しないでくださいね。
赤ちゃんの便秘は綿棒浣腸をして、便秘を解消してあげることが排便のリズムを整えることになるのです。
マッサージをしましょう
まだ腹筋が十分発達していない赤ちゃんに効果があります。
・「の」の字マッサージをしましょう。
お腹のまわりを時計回りに、平仮名の「の」を描くようにしてお母さんの手のひらでマッサージしてあげると、腸がほどよく刺激されて便秘改善につながりますよ。
ただし、赤ちゃんのお肌は非常にデリケートです。
間違っても指で強く押したりしないように気をつけてください。
また、手のひらは温かくしてから行いましょう。
朝起きたときや、おふろ上がりがいいですね。
・足の運動をしましょう。
両足の足首を軽くを持って、おなかの方に持っていき、また戻して、カエルがジャンプするようにゆっくり何度か繰り返しましょう。
・腹ばいにしておなかへの刺激をあたえましょう。
赤ちゃんの便秘は何日したら病院で受診する?
赤ちゃんのうんちがなかなか出ない場合、まずは家庭でケアしましょう。
しかしこのまま様子をみていていいのか、病院へ連れて行った方がいいのか判断に迷うお母さんもいることでしょう。
心配ですもんね。
赤ちゃんの便秘には、「何日ウンチが出なかったら便秘」という定義はないので、赤ちゃんの機嫌が良く食欲もいつも通りなら、数日出ていなくとも病院で診てもらうほどの心配はないでしょう。
5~6日間出ていないとしても、排便時に苦しそうにしている様子がなければ大丈夫なのです。
そうは言っても、1週間うんちが出ていない時は念のために病院を受診しましょう。
たかが便秘だと思っていても、実はすぐに受診すべき場合もあるのです。
すぐに受診が必要な場合の重要ポイント
すぐに受診が必要な場合の重要なポイントを紹介しますね。
・赤ちゃんの機嫌が悪い、元気がない
・食欲がない
・食べても吐いてしまう
・お腹が張って苦しそう
このような症状がある場合は、便秘の日数に関わらずすぐに病院を受診しましょう。
まとめ
赤ちゃんの便秘は水分不足を気をつけて、家庭でのケアをしていれば、少しづつ腸が離乳食に慣れてきて便通は必ず安定してきます。
赤ちゃんの水分補給には、麦茶がおすすめです。
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たとえ便秘をしても、怖がらずに離乳食を進めましょう。
赤ちゃんが機嫌よく笑っているのであれば大丈夫です。
赤ちゃんの様子を良く観察することがポインントです。
気になる様子が見られた時には迷わず、病院で医師の診察を受けましょう。